馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

メリット制に見る東西格差について・覚え書き

言うまでもなく、メリット制は美浦栗東のそれぞれの順位に基づいて発動される。2つのコップを別々に揺さぶっている形だが、2つのコップの差には、全く影響を与えられない。非効率を問題にするなら、淘汰すべきは「美浦」であることを、昨年の結果は示している。だが、今更、巨費を投じた美浦からの撤退はほぼ不可能だ。当時以上に適地を探すのは困難だし、何よりJRAの財布が細っている。
(中略)
 2つのトレセンという器の存在を前提に、決まった人数をはめ込むやり方を続ける限り、閉塞(へいそく)感が打破されることはないだろう。トレセンの現場経験年数の縛りを外し、地方の調教師経験者や民間牧場の従業員に試験の門戸を開く。外国人の参入を容易にしても良い。定年勇退者にも免許更新を認め、トレセン外での営業を可能にすれば、気心の知れた馬主の馬だけを管理し続けるというパターンも生まれて来よう。「美浦栗東で20馬房」という決まり切った厩舎の営業形態の多様化を、そろそろ考えて良い時だ。

サラブネット


<22馬房以上厩舎一覧>

美浦 栗東
28 国枝 藤沢和
26 和田 田村 音無
24 大久保洋 池江郎
二ノ宮 橋口 山内
松山 松田博
22 岩戸 石坂 藤原英
尾形 加用 本田
河野 坂口則 松田国
小島太 佐々木晶 松永昌
武市 鮫島 宮本
萩原 庄野 安田隆
宗像 角居 矢作
野中
 計  14厩舎  52馬房  21厩舎  56馬房


<勝鞍数&獲得本賞金データとの併記版>

  • 2006/01/01〜2008/12/31の3年分
  • 中央平地のみ
  • TARGET集計

美浦 
馬房 調教師名 勝鞍 順位 本賞金 順位
28 国枝 118 5 259517 7
28 藤沢和 147 1 280145 5
26 和田 79 26 138566 39
26 田村 71 39 123948 49
24 大久保洋 86 20 170344 16
24 二ノ宮 86 21 166853 20
24 松山 75 32 119018 57
平均 94.6 20.6 179770 27.6
栗東
馬房 調教師名 勝鞍 順位 本賞金 順位
26 音無 120 4 352347 2
24 池江郎 121 3 286070 4
24 橋口 99 9 267144 6
24 松田博 112 7 354762 1
24 94 11 240360 9
24 山内 81 22 161688 24
平均 104.5 9.3 277062 7.7
成績上位でメリット加算が無い厩舎・例
馬房 調教師名 勝鞍 順位 本賞金 順位
20 (栗)池江泰寿 123 2 205217 12
20 (美)加藤征弘 91 13 168434 18
20 (栗)領家政蔵 90 16 145572 32
20 (栗)大久保龍 88 17 179221 14
20 (美)久保田貴 81 22 156337 23
20 (美)戸田博文 81 23 128094 45
20 (美)池上昌弘 81 24 121844 54
20 (栗)友道康夫 77 29 163314 21
▼データ的に面白いな、というか制度的に歪んでるよな……と思っただけで、特にどうこうというわけではないんですが、とりあえずアップしてみました。今のところ、ノモケンが(かなり前に)書いてたこと以上の見識とか見解はありませんので、なにか思いついたらいつか書くかも、という程度で。
 ただ、なにか書こうとするなら、馬房増減の基準というかガイドラインというか、そのへんについて詳しく書いてあるソース(できれば公式)を見つけたいところなんですが、探す気力が現状無いのでその辺も投げっぱなしな感じで。