馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

一口生活10周年。/ブログタイトル変更しました。

▼10周年と言っても、正確には最初のクラブ(サウスニア)に入ったのは2000年の暮れだったように思いますし、最初の出資馬(クライスレリアーナ)がデビューしたのは2001年10月6日(東京2R2歳新馬・2着)ですから、微妙に10年は過ぎています。ただ、自分でホームページ(『よしなしことをそこはかとなく』)を立ち上げたのがちょうど2001年の11月11日ですので、区切りとしては今日が10周年目ということでいいのかな、と自分では思っています。
 はてなダイアリー(傍観罪で終身刑)については、2004年の11月29日に開始。ちょうどブログという言葉がバズってきた頃で、それまでは(今となっては懐かしい)掲示板やさるさる日記なんかが自分のウェブ上での交流の中心でした。大まかに分ければ、

  • 2001〜2004年…ホームページ・掲示板時代
  • 2005〜2009年…はてな(ダイアリー・ブックマーク)時代
  • 2010年〜…Twitter時代

という個人史になるでしょうか。SNSのことを除外して考えれば、掲示板時代はフォーラムの延長のような内輪の交流が中心、はてな(というかブログ)時代はその中でも声の大きな人やモヒカンが跳梁跋扈する演説・議論が中心、Twitter時代は緩くつながる馴れ合いが中心、というのが大まかな印象で、ほぼ決まった(「サウスニアン」などと自称する)面子で馬のことばかり話していた掲示板の頃が、今となっては一番濃密だったようにも思います。ただ、ブログやTwitterを通じて世界が広がったのはもちろん手放しで良いことですし、SNSも含め、例えば馬主やプレイヤーの生の声が聞ける(場合によっては直接コミュニケーションできる)状況になったという点は、10年前にはなかなか想像しづらかったところです。
 今後もウェブ技術や流行の変化に応じて、情報発信・交換のスタイルはどんどん変わっていくのかもしれませんが、自分の場合次の10年も、その軸になるのはやはり「一口馬主」なのではないかと思っています。もし出会っていなければもう少しマシな人生だったのかもしれない、とはたまに考えなくもありませんが、それはそれとして、ここまで業の深い趣味にハマれたことを改めて感謝します。


▼そしてこれを機に、ほぼ丸7年やってきたこのブログのタイトルを変更してみました。新しいブログタイトルは、

馬の気持ちはわからない

ということで行きたいと思います。元ネタは押井守監督の
犬の気持ちは、わからない―熱海バセット通信 (ファミ通Books)
↑ですが、10年一口馬主をやってきて思う今の素直な感想を言葉にすると、この一言に集約されるのではないかという気がします。はてダ時代以前から使っていた『傍観罪で終身刑』という意味不明なタイトルにも愛着はありますが、当初は馬以外のことも書くつもりが、結局馬のことばかりになったり、はてなで同じIDのままサブブログが簡単に作れるようになったり、Twitterで呟いてるだけで満足になったりということもあって、ここらで「馬ブログ」であることを主張した看板にしておくのもいいかな、と。「終身刑」という検索ワードでたどり着いてしまう方々への忸怩たる思いもありましたし……。
 ちなみに『傍観罪で終身刑』と名付けた理由は正直よく覚えていませんが(えー)、おそらく「世の中の色々なことに対して、特に積極的にコミットすることもなく部外者目線で言いたいことを一生言い続ける」というコンセプトを、なんとなくタイトルあるいはキャッチフレーズっぽく、しかも多少のルサンチマンを込めて言葉にしたらこうなった、という感じだったのではないかと思います。改まって他の人に聞いてみたことはほとんどなかったんですが、皆さんどういう印象だったんですかね。僕が単なる一読者なら、ちょっと不気味で敬遠してそうですが。
 ちなみにはてなダイアリーは、いずれ

に移行するのではないかという気もするので、それに合わせての変更でもよかったんですが、継続するにしろ移行するにしろ、過去記事へはシームレスにアクセスできるままにしておきたいので、「移転」ではなく「改名」の方向でやってみます。しかしまぁ、ずーっと「はてダ」で慣れていたので、「はてブロ」という呼称は違和感ありますね。まぁ「大阪都」の座りの悪さよりはマシですけど。


▼それはともかく、今後も一口廃人代表/負け組組長としての地位を確立すべく、日々一口沼の探求と新たな犠牲者の勧誘に邁進していく所存ですので、引き続きご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます>読者各位。


<おまけ1・出資履歴(中央のみ・2011/11/11現在)>

世代 頭数 勝利 本賞金(万円) 代表馬
1999年産 1,965 クライスレリアーナ
2000年産 15 20,686 ロードアルティマ
2001年産 14 19 27,081 ウインディグニティ
2002年産 17 32 55,498 オフィサー
2003年産 20 32 74,039 ブルーメンブラット
2004年産 21 10 14,150 ウインスペンサー
2005年産 22 26 50,657 ロードアリエス
2006年産 18 37 73,096 レディルージュ
2007年産 19 19 29,873 ドリームバレンチノ
2008年産 19 12 31,748 リアルインパクト
2009年産 17 1,790 ウインフロレゾン
トータル 178 205 380,583 ブルーメンブラット

(他に地方入厩馬2頭・3勝)
▼2004年産が恐ろしい大ブレーキとなっているのがわかるかと思います。これは自分の中では原因がはっきりしていて、それまでは良いと思った馬は高くても平気で行っていたのが、それではいくら勝ってもお金が続かないということがわかったため、なんの下準備もしないまま急にローコストオペレーションへと走った結果、安かろう悪かろうな物件をまとめてつかんでしまった……というのが真実に近い、はず。
 それ以降は、馬体的にリスクの低そうな馬を極力平均価格を抑えつつ吟味するのが基本線ですが、それはそれでストイックすぎるので、今は「低リスク低コストの馬を大口・多数口+高くても一発が狙えそうな馬を少数口」というスタイルを模索中です。


<おまけ2・重賞勝ち一覧>

▼180頭ぐらい出資して3頭(4勝)というのは確率的に考えても非常に少ない部類だと思います……。あと、言っても詮無いことなんですが、2008年の秋に集中しすぎたため、その他の空白期間の長さには耐えがたいものがありました。普通の勝ち鞍も含め、精神衛生上なるべく均等に挙げてほしいんですが、なかなかそううまくはいきません。まぁそのままならなさが醍醐味のひとつなのかもしれませんが。