馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

今週の出走予定馬(5+1頭)。

  • ☆ロードエアフォース 土曜新潟8R 500万下(芝1400m) 川須 前走10着
  • エースドライバー 土曜東京1R 2歳未勝利(芝1400m) 蛯名 10/28帰厩
  • ウインナイトホーク 日曜新潟5R 2歳新馬(ダ1800m) 佐藤哲 08/10入厩 08/26ゲート試験合格
  • マイネルアイザック 日曜京都4R 2歳未勝利(芝2000m) 和田 前走5着
  • リアルインパクト 日曜京都11R マイルCS(G1・芝1600m) 福永 前走2着
  • マージービート 木曜笠松 古大尽特別(交流500万下・ダ1400m) 未定 11/10帰厩

(☆印は除外対象)
▼1週間ばかり旅に出るので、前倒しで更新。これまで多少出足の鈍い2歳馬には奮起を期待します。
 そして、今週はいよいよリアルインパクトの大一番。ベリーから福永に乗り替わった事情は定かではありませんが、鞍上固定をはかりたいという理由もあるのであれば、今後を考えれば歓迎。地方出身や外国人、つまりは剛腕型騎手で結果を出してきただけにマッチングの点で不安を覚える向きもありそうですが、休み明けの毎日王冠を見ればむしろ反応は良すぎるぐらいのタイプ。今後母系が出てきて折り合い面が課題にならないとも限りませんので、スマートに乗ってくれる鞍上で問題無いと考えています。
 レースの方は、春に比べて成長が見られるとはいえ、キャリアが浅いだけに関西遠征でマイナスの影響が出ないかは気がかり。馬場状態も、重厚感があって荒れ馬場にも対応できそうとはいえ、向き不向きはやってみないとわからない面もあります。しかし毎日王冠を叩いて中5週と、間に富士Sを挟んだエイシンアポロンや久々となるスマイルジャックあたりと比べればローテーション的なアドバンテージは大きいでしょう。宿敵グランプリボスや前哨戦を勝ってきたリディルはじめ、メンバーは骨っぽい……というか、立場的にはいまだに挑戦者という印象もありますが、この馬自身の臨戦過程としては申し分ないだけに、ここは深く考えず馬と陣営を信じて良いのではないか、とも。
 奇しくも、というほどではありませんが、春のG1を使った後の夏競馬は全休、府中の芝1800mを叩いてマイルCSへ、という流れはブルーメンブラットと通じるものがあります。堀厩舎にしろ石坂厩舎にしろ、馬にとって必要なことはする、そうでなければ絶対に無理はしない、という姿勢がそうした相似を形作っているのではないかと勝手に想像しています。あの時のような根拠のない確信はありませんが、不思議と気持ちは落ち着いているというか、運命の流れに任せるだけで大丈夫だろう、という一種の明鏡止水状態なのは同じ。遠い場所から、彼が良い競馬をしてくれることを願っています。

 これまで全7戦で5人のジョッキーが騎乗してきたが今回は福永とのコンビで挑む。2週前には美浦に駆けつけて騎乗する熱の入れようだ。「もっと引っ掛かるかなと思ったけど、乗りやすかった。前回のような競馬が合っているんじゃないかな」とイメージをつかんでいる。フレールジャックマルセリーナなど数々のディープ産駒にまたがり、これまで27勝を挙げているが「みんな素軽い走りをするけど、この馬は重厚感がある。珍しいね。乗ったことのないタイプ」とレースでの騎乗を待ち望んでいた。

 「毎日王冠(2着)も仕上がりは良かったけど、今回のほうがより、馬を攻めている。春先まで攻めるとキンキンするところがあったけど、今はそれがない」と、橋本助手はNo.1マイラーのさらなる進化に自信の表情を浮かべる。

リアルインパクトは母父がメドウレイク。あまり影響力の強そうではない母系のほうが素直にディープの速力を発揮できるのも好都合。メドウレイクに加え、インリアリティやマイバブーの名が見える母系は、現代競馬では異系の塊と言っていい。頑丈さには定評があり、混戦向きの1頭ではないか。

◎レースまでの課題は輸送ということになりますか。
 輸送もありますし、あとは当日ある程度馬場も渋りそうですし、これまで良馬場でしか走ってないので、そういう不安はあることはあるんですが、すこぶる順調に調整は進んでますし、いい状態で競馬場には行けるんじゃないかという手ごたえはあります。