馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

桜花賞、レース前雑感。

桜花賞 ブラックエンブレムの追い切りについて。 小島茂之厩舎の本音(公式ブログ)/ウェブリブログ

桜花賞を前にあえて追い切りは行わない予定です。

補足 小島茂之厩舎の本音(公式ブログ)/ウェブリブログ

なぜ追い切りをしないのか。
これは言葉では説明しきれないのですが、簡単に言うと馬は機械ではなく生き物だということです。

小島茂調教師のこの両エントリはなかなかインパクトがありました。といってもそれは、情報公開の積極性という意味での驚きで、個人的には追い切りなしの出走なんて全然アリだと思いますし、逆に状況次第ではレース前日にビシッと追ったっていいと思います。水(木)曜追いというのは平均すれば経験則からもたらされた最適解なのかもしれませんが、それも週末レース・月曜全休日という日程に依拠したご都合的な金科玉条ですし、より真実に近いのは師の“馬は機械ではなく生き物”の方ではないかというのが、いちファンとしての自分の感覚です。

 そういえば、先週土曜に出走して3着だった出資馬ウインファンタジアは、水曜に坂路で54秒ぐらいを乗って、金曜にまた推定54〜55秒ぐらいの時計を出してました。まぁこれは、金曜に岩田騎手が乗ったら引っ掛かったというだけで、レース後ジョッキーは「あれがなければもっと良かったのに」と言ってたそうですが、金曜を予定通り軽目で過ごしてたらどうなっていたかというのは、神のみぞ知ることでしょう。


▼今回の小島茂師の選択について、もちろん疑問を呈する向きもあるでしょう。例えば、

それなら、桜花賞はあえて回避して、オークス1本に目標を絞ればいいのに。

追い切りを回避してまで、桜花賞を使う意味がよくわかりません。。。

http://ne3ne3.iza.ne.jp/blog/entry/537833/

というような。

 そしてこれに対してかどうか、小島茂師はこう綴っています。

最後にブラックエンブレム桜花賞目標でもオークス目標でもありません。
出走させる以上は一戦一戦ベストを尽くすというのが目標。

補足 小島茂之厩舎の本音(公式ブログ)/ウェブリブログ

当たり前ですよね。プロならただ「オークスで最高の状態に持っていく」のではなく、「桜花賞オークスの両方で、可能な限り最高のパフォーマンスを発揮させる」よう追求するのが第一義。というかそれ以前にそもそも、

本当は3冠全てを取れるのが一番嬉しいのですが、桜花賞一本を取りにいくとローテーション的にも玉砕覚悟の調整となります。
(中略)
今の状態で出走させられれば少なくとも5着以内は有るというのが私の考え。
そこから先、馬券を買って応援してくれるファンの事を考えると最低でも3着以内。
勝つ事を期待してくださる大勢の人たちの思いを考えると1着。


5着より上を目指す為の、現状プラスαについては、あと数日残されている調教での微調整とブラックエンブレムの力で何とかなると期待しています。


桜花賞で3着以内にくれば次走も人気の一角にはなるでしょう。
その人気に応えるためにも今回の追い切りは必要無いと思っています。

桜花賞 ブラックエンブレムの追い切りについて。 小島茂之厩舎の本音(公式ブログ)/ウェブリブログ

という小島茂師の最初のエントリに対して、「オークス一本に絞ればいいのに」云々という見解が出ること自体が疑問。ホントにちゃんと文章読んだんでしょうか。

 ちなみに花岡氏のエントリが9日の昼過ぎ、小島茂師の『補足』エントリが9日の夜にアップされています。僕ならこういう変な絡まれ方をしたら無視するか冷笑するかしてしまいそうですが、小島茂師の対応は丁寧そのもの。やっぱり自然に応援したくなります。


▼・・・・・・とはいえ、それはそれとして、馬券の扱いとしては難しいところではありますが。フラワーC組は良績がありますし、新装阪神マイルは紛れが少なくなった印象なのでこういう自力型が怖いのは確か。ただ、今年は関西馬が強いんじゃないかと贔屓目混じりながらも思いますし、一口つながりでトールポピーや、id:kokuoさんご出資のリトルアマポーラ、青森産馬マイネレーツェルあたりを応援したいというのもあります。桜花賞に血統的な因縁のあるポルトフィーノも気になりますし・・・・・・。とりあえず、今年の桜花賞は楽しみが多いですね、ということで(個人的には土曜日が本番なのでわりと他人事風味)。
 ・・・・・・あ、全妹のピースエンブレムに出資してたんだった! 全然他人事じゃなかった・・・・・・。うーん、もうどの馬を応援したらいいか分からないので、今回は見で!(えー)

ラフィアン2006年産出資馬近況(2008/04/11更新分)。

マイネルシュトルム ……父チーフベアハート/母スリリングディ 栗東中尾秀正厩舎

真歌トレーニングパークで休養中。中間も乗り込んでいましたが、左前にソエが出て触診すると気にする仕草を見せるように。順調に乗り込んできたことからも、無理せずにここで一息入れることにしました。体も少しずつ細くなってきたので、馬体を回復させることにおいても良いタイミングだったと思われます。現在は放牧地かパドックでゆっくりさせており、併せてウォーキングマシンによる運動も行っています。

▼今頃出るソエは無問題でしょう。そういえば、ラフィアンはボーンスクレイピングの話を聞かないような。


●マイネプリンセス ……父アグネスデジタル/母マイネカトリーヌ 美浦畠山吉宏厩舎

真歌トレーニングパークで休養中。寒さが和らいできているとはいえ、朝方にはバケツの水の表面が凍るまでに冷え込みます。少しずつ伸びてきているものの、青草がきれいに生え揃うのはもう少し先です。中間も新芽を探して茶色い放牧地をあちこち歩き回っていました。来週か再来週、坂路入りを再開する予定。

▼ほとんどが真歌の近況報告だ!


マイネルフェイト ……父マイネルラヴ/母ザフェイツ 栗東西園正都厩舎

ビッグレッドファーム明和に滞在中。西園師が来場した際に行った3頭併せの追い切りが最先着する好内容。54秒のタイムで数字は平凡ながら、最後まできっちり伸びていました。このまま仕上げて早い時期の入厩を目指します。中間のゲート練習も順調といえ、前後の扉を閉めても大人しくしていました。現在は帯径(腹帯の接触部分)が腫れて一息入っているものの、近日中には坂路にカムバックできる見込み。

▼距離適性は短めでしょうし、このまま順調に早期入厩までつなげていってほしいもの。