サイアーライン別傾向考察・第２回：Northern Dancer系②
【Nureyev系】
集計期間：910707 〜 041226
対象種牡馬頭数：38頭
対象競走馬頭数：1002頭
勝馬率（勝馬頭数／出走頭数）：35.8％
平均勝利距離：芝1597.5ｍ
平均勝利距離：ダ1444.9ｍ
１頭当賞金：1366万円
代表種牡馬：フォティテン・Theatrical・Nureyev・ソヴィエトスター
代表馬：ヒシアマゾン・ブラックホーク・コスモバルク・ワンダーパフューム
１着- ２着- ３着- ４着- ５着- 着外/ 合計
勝率 /連対率/複勝率 単回値 / 複回値
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全成績 734- 750- 730- 788- 721- 6175/ 9898
( 7.4%/ 15.0%/ 22.4%) 71円 / 67円
芝 358- 327- 348- 348- 325- 2964/ 4670
( 7.7%/ 14.7%/ 22.1%) 71円 / 67円
ダート 365- 408- 356- 416- 370- 3086/ 5001
( 7.3%/ 15.5%/ 22.6%) 71円 / 67円
牝 馬 218- 231- 229- 233- 236- 2310/ 3457
( 6.3%/ 13.0%/ 19.6%) 55円 / 57円
１人気 247- 152- 101- 93- 52- 160/ 805
( 30.7%/ 49.6%/ 62.1%) 68円 / 78円
マル外 184- 167- 153- 160- 125- 883/ 1672
( 11.0%/ 21.0%/ 30.1%) 73円 / 74円
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微妙に１番人気の信頼度が低い印象。
あと、芝とダートの成績がほぼ完璧に拮抗。ただし、だからといって「兼用」と括ってしまうのは早計。
＜特記データ＞
- 準ＯＰ以上芝：63-51-54-176/344（勝率10.4%/連対率18.8%）
- 準ＯＰ以上ダ： 6- 7- 8- 65/ 86（勝率 4.7%/連対率10.2%）
というわけで、下級条件なら能力の違いでこなしても、本質的にはやはり芝向き。明らかにダート志向と言えるこの系統の種牡馬は、ワールドクリーク（東京大賞典）を出したマジックミラーぐらい。
- 芝〜1600ｍ：214-194-228-2235/2871（勝率 7.5%/連対率14.2%）
- 芝2100ｍ〜： 29- 32- 22- 222/ 305（勝率 9.5%/連対率20.0%）
- 準ＯＰ以上芝〜1600ｍ：37-29-25-231/322（勝率11.5%/連対率20.5%）
- 準ＯＰ以上芝2100ｍ〜： 7- 9- 7- 62/ 85（勝率 8.2%/連対率18.8%）
短距離路線はフォティテンと御大自身、中長距離路線はTheatrical（とザグレブ）。ある程度役割分担がハッキリしていますが、大レースでの実績を見る限り、どちらかと言うなら短距離寄り。
- 重賞32勝（内ＧＩ６勝）
ヒシアマゾンが９勝もしていますが、それでも1200ｍから2500ｍまで、幅広く15頭の重賞ウィナーを送っています。ＧＩ勝ちは、ヒシアマゾン（父Theatrical）の阪神３歳牝馬Ｓ（現ＪＦ）とエリザベス女王杯（2400ｍ時）、ワンダーパフューム（父フォティテン）の桜花賞、ブラックホーク（父Nureyev）の安田記念・スプリンターズＳ、コスモサンビーム（父ザグレブ）の朝日杯ＦＳ。ちなみに中央のダート重賞では３着以内もなし。
- 福島記念（2.1.0.1）
着外のマイネルサクセスも13番人気で６着。意外と荒れ馬場が合う？
- ２〜３歳：勝率7.3%/連対率14.8%
- ４歳以上：勝率7.7%/連対率15.5%
２歳戦は少し苦手ですが、３歳から６歳ぐらいまで、加齢によるパフォーマンスの低下がほとんど見られません。大きな変わり身も無いかわりに、衰えも遅いタイプ。
コンビで10勝。上の年齢別成績から、多分促成栽培型よりじっくり成長を待つタイプの管理が合うのではないかと推測してみます。
- 得意コース芝：函館（勝率9.3%/連対率15.7%）・新潟（単回収値120円）
- 苦手コース芝：東京（勝率6.6%/連対率12.7%）・小倉（単回収値 46円）
- 得意コースダ：札幌（勝率 9.1%/連対率19.4%）・函館・京都（単回収値118円）
- 苦手コースダ：阪神（勝率 5.3%/連対率12.9%）・小倉（単回収値36円）
他に京都の相性もまあまあで、どうも平坦巧者っぽい印象ですが、その割りに中京・小倉は不振。軽すぎる馬場は向かないのかも。
＜総括＞
下級条件では非常に無個性ですが、上級クラスだと「快速ターフランナー」という色がハッキリと。Northern Dancer系の芝スプリント〜マイル担当。
▼次回はNijinsky系を。
