馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

『アポロ13』を観たよ(挨拶)。

アポロガイア(Apollo Gaia) 牝 父フレンチデピュティ/母ダステッサ 佐藤吉勝厩舎
<馬名意味>
『冠名+ギリシャ神話の大地母神』。


太陽神の名と大地母神の名をくっつけただけ大胆に並列配置した大雑把なスケールの大きい名前・・・・・・と思ったら、「アポロ」は冠名ですかそうですか。


▼最近あんまり新しい音楽を聴かなくなってたんですが、Singer Songerが個人的に久々のヒット。といってもニューカマーってわけじゃなくて、Coccoくるり(達身除く)という、な、なんだってー(AA略なコラボ。菊池成孔が書いてましたが、「沖縄と京都のハイブリッド」という斬新過ぎるアプローチで、オイオイ一体どんな曲ができるんだいベイベーと思ってたら、爽やか過ぎるほど爽やかな青空ポップだったのがなんとも肩透かし。マゼンタとビリジアン混ぜたらなぜかライトブルーになったよみたいな。
どぉなっちゃんてんだよコレ、と岡村靖幸バリに考察してみるに、(以前のCoccoが全身全霊で体現していたような)”沖縄的アニミズム”を、トゥーシャイシャイボーイ岸田の”京都的建前”風味な超絶技巧で隙無くラッピングしたら、南国リゾートチックな清潔感が前面に出てきちゃった感じなのではないでしょうか。第一こんなキャラじゃなかっただろCoccoって。
しかもチャート的には同日発売のOrange Rangeの新曲の影に隠れちゃってるのがなんとも切ない感じ。沖縄対決、ハイブリッドよりサラブレッドですかやっぱり(それ以前の問題としての「知名度の差」が埋めがたいほどデカいのかもしれませんけど)。これって、なんというか、くるりアジカンの関係性に似てるかも。キャッチーさと洗練度って、結構反比例するというか、マスに訴えかけるにはある種の暑苦しさが必要というか。そういう意味では、Coccoのシャーマン的なカリスマ性がなくなっちゃってるのは、アーティストとしてはマイナスなのかもなぁと思ったり。
つーか、最初に「ヒット」と書いておきながら、徹頭徹尾褒めてませんね。いや、ホントにいい曲だと思うんですけどね。でもCoccoファンとくるりファン以外に訴求力を働かせられるだけのものがあるのか? と問われれば沈黙するしか・・・・・・。


▼要するに「アポロとガイア」的な強力タッグも、単に並べりゃいいってもんではないなぁ、という話(おお、無理矢理つなげやがったよコイツ)。