馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

土曜の出走馬(5頭)。

セイリングシップ 中山1R 3歳未勝利(牝・ダ1200m) 四位 01/18帰厩
休養明け。正確には、先々週に熱発で確定後取消しているので仕切りなおしの一戦。デビュー戦は速めの調教が2本だけ、しかも両方馬ナリという舐めた仕上げで直線失速。それでも見せ場は作っており、未勝利クラスでは速力上位。しかも、中京で太一の予定だったのが、メンバー構成を見て急遽中山の牝馬限定へ回ったことで鞍上も強化。上の成績を見ると母系は芝向きの印象のがあるだけにダート替わりがどうかですが、父クロフネということで悪くはないんじゃないかと希望的観測。相手もエムオーフラワーとイッツショータイムぐらいではという構成で、いきなりから勝ち負けを期待。
【関係者コメント】(キャロット公式サイトより)
「想定段階のメンバーを見るとなかなか駒が揃っている感じでした。今週は中山にも適鞍があるので、そちらに回ろうと思っています。元々先週もこの条件を使おうと思っていたので、ダート替わりも問題ないでしょう」(小島太師)
<期待度・・・◎>

<結果・・・2着(3人気)>
未出走馬なら新馬戦に行けよバカヤロウ(アドマイヤフッキー)、と思ったけど同日6Rのダート1200の新馬戦は、この未勝利戦より0.3秒も勝ち時計が早かった。古賀史先生GJ!(悔しさを噛み殺しながら)まぁ3着馬は離しましたし、次は順番だと思いますが・・・・・・。



レディティアラ 中京8R 500万下(混・芝2500m) 松田 前走8着
中1週。前走が後方から進めて追い込み切れずという競馬。加えて鞍上の「ラストまでバテずに走っていて息の入りも良かった」というコメントから、距離延長を選択しここへ。しかも、好位での競馬を試みるとのこと。決め手に欠く現状では色々な条件を試してみるのは悪いことではありませんが、前走は「自力型の競馬だと甘くなるから」という理由で追い込み戦法を選択したはずで、ちょっと一貫性に欠ける感があります。血統的にはどちらかというと重たい方ですし、平坦小回りですからこなしてもおかしくない距離ではありますが、基本的に距離が伸びるほど牝馬は牡馬に対して分が悪くなることもあり、あまり強気にはなれないところです。
【関係者コメント】(ロード公式サイトより)
(前走後)「馬の気分に任せ、道中はゲートを出たなりの位置取りで運んでもらいました。結果、後方待機から終いを生かす形に。でも、全体の流れが不向きだったのでしょう。直線に入ってから思ったよりも弾けませんでしたね。今後も続戦の方向ながら、今回の教訓を生かして次走では好位からの競馬を試みる意向です」(藤原英師)
(今回)「1日(水)は坂路コースを単走で。トータル53秒台、終い1ハロン13秒台のタイムを記録しました。もう少し馬体に丸みを帯びて欲しい印象ながら、この中間も順調な過程を踏んでいますよ。前走後に話した通り今度は好位追走の競馬を指示するつもり。是非とも変わり身を期待したいものです」(藤原英師)
<期待度・・・△>

<結果・・・13着(7人気)>
距離が長いみたいです。使い込んでますし、多分これで放牧でしょう。夏の北海道あたりで復帰するようなら、中距離で改めて見直してみたい馬。


ロードアンセム 中京11R 中京スポーツ杯(1000万下・混・芝1800m) 松田 前走3着
中2週。一息入ったあとの前走は、昇級戦かつ骨っぽい相手ながら僅差の3着。中京には実績がありますし、叩いて順当に上積みがあれば、今回も勝ち負けできそうです。ただ、このクラスですから仕方ないんですが、相手には前走差されたサンレイジャスパー、現級勝ちがあり前走中日新聞杯で健闘したサンバレンティン、追い切りが抜群に良かったクリソプレーズなど甘くはない面子が揃っています。テン乗りの松田騎手が上手く捌いてくれれば。
【関係者コメント】(ロード公式サイトより)
「1日(水)は降雨の影響で馬場コンディションが悪く、本馬場へ入れて単走で追い切りを行なっています。ここでは終始インを回って6ハロン73秒台で。八分程度に抑えて走らせましたが、なかなか良い感じの動きでしたよ。先週末にも時計を出しており、仕上がりに関して不満は覚えぬ状態」(池江郎師)
<期待度・・・○>

<結果・・・5着(3人気)>
そこそこの位置で競馬ができたのと、手応えが悪くなってからもズルズルといかなかったのは収穫。クラス慣れしていけばすぐまた上位争いできるでしょう。ただ、勝ち味の遅さは今後も付いて回りそうで、次は2着ぐらいかな・・・・・・。


ウインシンシア 阪神11R チューリップ賞(G3・牝・混・芝1600m) 秋山 前走7着
中6週。前走の紅梅Sは大幅な馬体減があり状態面で一息。さらに前に行った馬が残る展開もあり、後方から詰めきれずの競馬。それでも2着馬からは0.3秒差まで来ており、今回ある程度前が速くなりそうなのと、1ハロンでも距離が伸びるのは好材料。状態面も、この中間は馬体回復に終始し、課題の飼葉食いも戻ってきているだけに前走のようなことはなさそう。トライアルレースだけに相手関係は言っても仕方ないとして、自身の懸念点としては追い切りが変則的になってしまったこと。本来は水曜に坂路で58秒ぐらいのところをやっておくつもりが、62秒とかなり軽い時計になってしまって、仕方なく木曜に改めて56.2秒というタイムを出しています。このあたりがどう出るか。陣営は問題ないと見ているようですし、なんとか現時点での全力を出し切って欲しいものですが・・・・・・。
【関係者コメント】(ウイン公式サイトより)
「(追い切りを)カイバ食い云々で控えめにしたわけではありません。先週ビシッとやっていますから、今週軽めにするのは予定通りなんです。カイバは食べています。前走とは明らかに様子が違ってきています。(木曜は)いくらなんでも、昨日の時計だけでは軽過ぎるだろうということになって、坂路に入れました。ええ、カイバ食いがいいのでそれができたわけです」「枠順見ました? 15番です。本当は16番がよかったけど、外枠で本当によかった。内を引いて出遅れたらどうにもならないけど、ここならたとえ出遅れたとしても巻き返しがききますからね」「輸送さえこなせば、プラス6キロ(ぐらいの馬体重で出せそう)。今回はうまく乗り切った。きっといい結果がついてくるでしょう」(石坂師)
<期待度・・・△>

<結果・・・3着(11人気)>
権利を取れるとしたらこういう展開、と思い描いていた通りの末脚。それにしても嬉しいです。思ったより馬体は増えていませんでしたが、反動でガクンと減っていた前走とは中身が違ったということでしょう。テンに置かれる面がある現状では、本番でどうこうとはとても言えない感じですが、出走できるだけでも嬉しいレース。なんとかこのまま無事に4月9日を迎えて欲しいものです。馬券は複勝しか買っていませんでしたが、それでも明日の中京行きの交通費程度は捻出できました。ありがとうシンシア!
【関係者コメント】(ウイン公式サイトより)
「僕としてはスタートは五分のつもりなんですが、1歩目が遅いんですよねぇ。あのスタートですから、どうしても後手を引いてしまいます。でも、注文をつけるとすればそこだけ。今日は、ペースはさほど速くはなかったですが、折り合いもついたし、馬群の中に入れてもヒルむところなく闘志満々。4コーナーから直線にかけて、先団めがけて上がって行く時の脚は抜群の速さです。さすがにゴール前は苦しくなったのか差し脚が鈍って前2頭にはとどきませんでしたが、勝負所で、あの脚で上がって行けるんですから、やはり並の馬ではありませんよ。僕自身、能力の高さを改めて実感した思いです。是非とも本番でも乗せて下さい」(秋山騎手)
「数字上でも、もう少しプラスの馬体重で出走できると思ったんだが、まぁ前走時とは体の作りや筋肉の張りは別モノだから能力は出せるデキで送り出せたと思います。前走からタップリ間隔をあけて、いろいろ試しながら体を仕上げていった甲斐あって、この馬の調整法をつかめたと思うし、その調整法が正しかったからこそ、今日はこうやって能力を出せたと思います。本質的には、シンシアには1600mは短いと思うので、桜花賞はもちろん、その次のオークスまで視野に入れながら調整していこうと思っています。ジョッキーですが、さすがに出走権利を取った秋山を下ろす訳にいかんでしょう。本番も彼の手綱さばきに期待しています」(石坂師)


プリンセスデザイア 阪神11R チューリップ賞(G3・牝・混・芝1600m) 川田 前走1着
中1週。新馬戦は、ダートで6馬身差の圧勝。ただ、小柄なタイプですし、血統的にも芝ベターの印象があり、条件的には楽しみがありそう。とはいえ相手関係は一気に現状でのトップクラスにまで厳しくなり、自分のレースがさせてもらえるかどうかは疑問。緒戦が余裕残しだったとはいえ、ガサのない馬の中1週も楽ではないでしょうし、ここはチャレンジ精神でどこまでやれるかという舞台になりそうです。先日メジロマイヤーで波乱の初重賞勝利を演出した川田騎手の一発に期待。
【関係者コメント】(サウスニア公式サイトより)
「この時期ともなると、リーディング上位の騎手は事前から乗り馬がほぼ決まってしまっている関係で、いいジョッキーを確保するのは難しい状況でした。今回の川田騎手は今、自厩舎を手伝ってもらっており、若手の中では乗れる人材。フレッシュなコンビで賞金加算といきたいものです」(角居師)
「(前走での)最初の部分の走りも悪くなかったですし、この馬の血統やセンスの良さからすれば、芝もこなしてくれると思っていますよ。問題は現時点でどこまでやれるかですが、元々素質の高さを買っている馬。何とか桜花賞に駒を進めたいものです」(吉田助手)
<期待度・・・☆>

<結果・・・12着(8人気)>
痛恨の出負け。好走できるとしたら揉まれずスッと先手を奪って逃げ込み、というパターンしかないと思っていたので、この時点で勝負あった感じです。能力は高いと思いますので、自己条件から仕切りなおして、いずれまた華やかな舞台に戻ってきてもらいたいところ。
【関係者コメント】(サウスニア公式サイトより)
「肝心のレースで出負け。本当にすみませんでした。それでも好位につけられたように、いいスピードのある馬なんです…。馬群の中で窮屈な競馬になっても、行きたがったり、気の悪いところを見せなかったのは収穫。現状では短い距離のほうがいいのかもしれません」(川田騎手)
「今日は出遅れたうえに窮屈なところに入り、身動きが取れなくなるなど、終始キツい競馬を強いられました。ダートでポンと勝ち上がったばかりの小柄な馬。その2戦目にしては、ちょっとかわいそうな展開になってしまいましたね。彼女の素質の高さに期待をしていましたが、うまくいきませんでした」(角居師)