一口クラブの状況整理。
★注意:以下の文章については多くの個人的推測や予断、未確認情報に基づいた記述も含まれています。しかし文責はもちろん自身にありますし、誤りの指摘なども歓迎。そうしたことがあれば随時修正していきます。
- 社台サラブレッドクラブ・・・社台ファーム生産馬メインの牧場系。大きな状況変化なし。
- サンデーサラブレッドクラブ・・・ノーザンファーム生産馬メインの牧場系。大きな状況変化なし。
- キャロットクラブ・・・ノーザンファーム生産馬メインの牧場系。以前の母体はグリーンヒルスタッド(青木基秀氏?)。現在はフジサンケイグループ資本でノーザンファームと提携関係。キャロット用に固定された繁殖の仔、サンデーRで結果を残せなかった繁殖の仔、何らかの事情で所有馬を手放す羽目になった他馬主由来の幼駒の(言葉は悪いが)“質流れ”、という募集馬が多い。しかしそれぞれでディアデラノビア、シーザリオ、ハットトリックと大成功をおさめている。
- グリーンファーム・・・社台ファーム生産馬メインの牧場系。母体は恵比寿興業(株)那須野牧場(政治家の河野一郎氏の牧場)。2001年産馬より社台グループの影響力を強く受けたラインナップとなる。
- ラフィアンターフマンクラブ・・・日高のセリを中心とした市場取引馬メインにビッグレッドファーム生産馬を加えた複合系。2006年3月、サラブレッドクラブラフィアンの代表に、創業者岡田繁幸氏の後を継ぐ形で実子の岡田紘和氏が就任。
- ジョイ・サラブレッドクラブ・・・鎌田正嗣氏→白老ファーム生産馬メインの牧場系?だった。資本はクレディセゾン。2005年産馬よりコスモヴューファーム(CVF)と提携。CVFはビッグレッドファーム(BRF)の関連施設であり、生産も行っている模様。またセリ購買者の名義としてもBRFとCVF双方の名が見られるが、それぞれがラフィアンとジョイとに提供馬をきっちり分離しているわけではない(少なくとも2005年産募集馬に関しては)。今後BRFとCVF、父と息子、ラフィアンとジョイ(とコスモと「馬主名義としての」ビッグレッドファーム)でどのように住み分けがなされるのかは未確認。
- タイキレーシングクラブ・・・大樹ファーム生産馬メインの牧場系。創業者の赤澤一族に加え、昨年より現役馬主でもある窪田康志氏も経営に参画、またパカパカファーム(代表のスウィーニィ氏は元大樹ファーム場長)との提携も開始。
- ウインレーシングクラブ・・・不特定多数の牧場との庭先取引+市場取引馬メインのバイヤー系(だった)。ゼンノ冠の大迫一族の資本が背景にあり、大迫忍氏の逝去後、子息の基弘氏がクラブ代表に就任。取締役社長は競馬ジャーナリストとしても著名な片山良三氏が先般就任。近年、庭先取引実績のある牧場との取引固定化が顕著だったが、今年は特定牧場との接近と、ゼンノ(ビコー)血統の募集馬が目立ち、牧場系に近い形態への移行が見て取れる。
- ロードサラブレッドオーナーズ・・・ケイアイファーム生産馬+日高のセリを中心とした市場取引馬の複合型。以前はシンコーファームと提携していたが2001年産馬の提供を最後に解消。また、以前は高額マル外も売り物にしていたが現在はケイアイファームの導入繁殖馬の持込産駒と、欧州に預託しているレディパステル産駒がいる程度。育成施設も自前であり、牧場系としての色は多少濃いものの、現在の形態としてはラフィアンに近い。
- ユーワホースクラブ・・・タレント野沢直子の父野沢直也氏が設立。社台とダイナース、ジョイとセゾンのように、ここはオリコと提携。どうやら藤澤和師と関わりの深い某馬主氏の資本が入って大リニューアルされる模様。詳細不明。
▼他のクラブは情報or興味or変化に乏しいのでとりあえずここまでとします。サウスニアについては、リニューアルの詳細が分かり次第改めて。