馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

今年の目標。

▼去年も書きましたが、目標といってももう馬の仕入れは大体終わっているわけで、もはや一口馬主としては見守る以外にできることはほぼなく、目標というよりは皮算用なんですが、まぁ修辞的表現ということでご了解いただきたいところ。
 さて、まずは状況の整理から。まず一口を始めて以来の年度別成績。

年度 出走数 1着 2着 3着 4着〜 獲得本賞金 出走頭数
2001年 3 1 2 0 0 990 1
2002年 12 2 1 0 9 1350 6
2003年 42 8 2 7 25 7470 12
2004年 106 8 13 6 79 11190 29
2005年 156 24 11 13 108 32430 36
2006年 222 36 17 15 154 55321 47

現在の明け3歳以上の現役出資馬が44頭(+再ファンド前提の地方転出馬3頭)。明け2歳馬が17頭いて、これは多分最終的には20頭前後にまで増えるはず。ただ、例年2歳馬は半数が2歳デビューできれば上々という状況なので、おそらく本年の出走頭数は50〜55頭程度になりそうです。音無厩舎・池江郎厩舎・石坂厩舎・堀厩舎といった、管理手法にも成績にも個人的評価が高い厩舎の年間出走頭数とほぼ同水準になり、いよいよ数年前に思い描いていたような体制の安定期に入ってくる年と位置づけられそう。逆に言えば、今年から向こう2〜3年の間に思ったような成績を残せなければ、この趣味も規模縮小を余儀なくされるだけに、正念場、という言い方もできてなかなか緊張します。実際昨年はランニングコスト出費だけで年間100万円を越えました。「全くバックがない」という状況は考えづらいとはいえ、趣味としてはかなり高くつくものであることは間違いないだけに、せめてランニングコストと出資金の一部ぐらいは配当で賄えるレベルを維持したいもの。
 で、そういう観点から目標数値を逆算するために、去年のコストを計算してみると、

  • 配当−(会費+維持費+保険料)=マイナス29,479円

となりました(配当は賞金配当のみで、引退精算金等は含まず)。配当は一月遅れて支払われるので、2005年12月〜2006年11月までの出走成績に応じた数字ですが、その期間の獲得本賞金は59,223万円。これだけ稼いでやっとトントンに届くかどうか、というレベルなわけです。ああ厳しい。まぁ、これに引退時の精算金を併せると多少のプラスは出たわけですが、とても毎年の出資金を賄えるほどにはなりません。馬券の売り上げ減や税制問題などで今後一口馬主の置かれる状況は悪化を辿る一途なのは間違いないところ。となると、余程の相馬眼あるいは馬運のある人以外は、なんとか維持費程度は賄えるよう馬選びに精を出しつつ、出資金は「買い物」と割り切って趣味の範囲内に収まるようにするしかありません。僕のように「擬似厩舎経営」という遊び方の人間にとっては正直この規模を維持するのはしんどい面もあるんですが、その分楽しみも多い状況にようやく持ってこれたところなので、あとはできるだけこの規模で続けていけるよう努力するのみです。
 と、前置きが長くなってしまいましたが、そうした要素を踏まえた上での、今年の目標。

  • 250戦
  • 30勝
  • 獲得本賞金60,000万円
  • 重賞勝ち

 まず年間250戦、というのは、よく言われる<馬房数×12(ヶ月)>という計算式に概ね準じたもの。目標というより前提に近いかもしれません。これぐらいは出てくれないとね、という話。去年が222戦だったので、なんとかそれ以上は。
 30勝というのは、出走数に勝率12%という目標を掛けた数値。勝率12%は調教師ランキングでいうと大体上位20傑あたりまでがクリアできる値で、まとまった数を使ってこの数字というのは、なかなか楽ではありません。でもまぁ今年もこれぐらい勝てたらいいな、という願望込みで。
 60,000万円というのは、単純にこれぐらい稼いでくれたら経費での持ち出しをほぼ考えなくても良くなる、というライン。ただ今年は去年に比べてクラブ数と頭数が微増した上に、(経費は安いとはいえ)1/100口のラフィアン馬が4頭いるので、実際はこの数字では(引退馬精算を含めた)ランニングコストレベルでも赤が出るかも。今後ラフィアンメインにするかどうかはまだ未定ですが、とりあえずラフィアン馬が回転し始めるまでは先行投資としてある程度のマイナスは覚悟しないといけないでしょう。・・・・・・と、簡単に書いてますが、6億なんてトータルではかなり好調だった去年でも届かなかった数字なのに、戦力ダウンが予測される今年尚更は厳しいかも。
 最後に重賞勝ち。去年は15回出走して3着2回が最高、ほとんどは完敗でした。重賞ウイナーは概ね100頭に1頭の割合で出る、という話を聞いたことがあります。去年までの出資馬出走頭数トータルは66頭(出資頭数全体では70頭ちょっとか)ですので、向こう1〜2年の間にはなんとか達成したい目標ではあるんですが・・・・・・引き弱いからなぁ・・・・・・。

 個々の馬たちに対する意気込み、思いについては、毎週の出走馬更新の時にでもまた。今年はどの馬も大きなトラブルなく元気に走ってくれるといいんですが、さてさて。