馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

こういう国の大レースを勝った馬の評価が低いというのはどうなのよ。

http://bunny.s44.xrea.com/bulletin-index.page-article-storyid-2476.htm

オーストラリア統計局のリポートによると、昨年のオーストラリア国内のスポーツ観戦者数(1年間でそのスポーツを1度でも観戦した15歳以上の人数)で、競馬がオージー・ボールに次いで2位だったようだ。トップのオージー・ボールが250万人、競馬が200万人、以下ラグビーとモーター・スポーツが150万人で続いた。

<参考>
4174.0 - Sports Attendance, Australia, 2005-06 - ABS(オーストラリア統計局ABSの、多分今回の記事の元データ)
オーストラリア連邦(Australia)基礎データ - 外務省
競馬を巡る情勢について - 農林水産省(※PDF注意)
▼人口が2,000万人の国で200万人。もちろんこれはユニークビジター数でしょうし、そうなると凄い比率の高さ(ABSの元記事を見ると、多分15歳以上人口の約12%)。一方日本はというと、中央競馬の入場人員の昨年実績は、

開催 1回 2回 3回 4回 5回 6回 合計
札幌 115899 88781 - - - - 204680
函館 56987 53502 - - - - 110489
福島 100388 113469 113892 - - - 327749
新潟 132148 112164 119971 - - - 364283
東京 316173 380575 437484 408883 397563 - 1940678
中山 243510 245247 310034 268499 387454 - 1454744
中京 146914 169200 149630 169380 - - 635124
京都 222113 203967 293739 250970 301065 261293 1533147
阪神 170839 220995 257103 - - - 648937
小倉 96735 96459 95272 - - - 288466
ということで、延べ人数でも750万人、地方全部足しても1,200〜1,300万人ぐらい。ユニークビジター数だとどれぐらいになるのかは推測するしかありませんが、かなり固定化してる気がするので甘く見て150〜200万人ぐらいじゃないかと。とすると割合としてはいいとこ成人人口(約1億人)の2%前後が関の山ということになり、オーストラリアとの格差は実に6倍。要するにSkippyどもの馬好き具合は日本人の尺度からすれば異常。観戦者率というのはその国の国民における競馬の重みを割とストレートに反映する気がするので、これはかなわんなあという印象です(もちろん推測に基づいた比較ですが、そう大きくは外してないでしょう)。
 とはいいつつ、日本も10年前までは中央地方合わせて延べ2,000万人以上の観戦者数を誇っていたわけですし、農水省のデータの右肩下がりっぷりには改めて暗澹とさせられます。地方競馬の数字の落ち方が異常なのは、2001年以降地方競馬場の休廃止が相次いだ(参照:地方競馬 - Wikipedia)からでしょうけど、それにしたって須田さんあたりが日本競馬そのものの存続を危ぶみ続けているのもむべなるかなという凋落ぶり。他の国のデータ推移と比べてみたいものですが・・・・・・馬券売り上げレベルで追うのは無理だろうしなぁ。
 と、ここまで書いておいて気付いたんですが、もしかしてオーストラリアンは「メルボルンカップだけは見る」っていう人が何十万人もいたりして・・・・・・。