G1サラブレッドクラブ、始動。
●G1 Thoroughbred Club ジーワンサラブレッドクラブ
▼というわけで、前々から根強く囁かれていた「社台系第三のクラブ」設立の噂に沿うような出自のクラブが誕生しました。社台・サンデー会員に対し、社台サラブレッドクラブの差出人名義でカタログ(メール便)が届き出しています。とりあえず、現時点で判明しているスペックをざっと列記。
- 愛馬会法人:株式会社G1サラブレッドクラブ
- “当クラブの出資会員から競馬キャリアをスタートさせた方が立ち上げられたクラブ”(カタログに同封の説明文より引用)
- 代表取締役:村井良孝氏
- クラブ法人:株式会社G1レーシング
- 月会費:1,575円(相場の半額)
- 入会金:31,500円
- 社台・サンデー会員は2010年度募集馬に出資すると無料
- 営業手数料:3%(社台系クラブに準じる)
- 源泉税:年次分配(社台・サンデーに準じる)
- 募集頭数:20頭(1頭当40口・総額1,400〜3,600万円)
- 募集馬生産牧場
▼と、とりあえずそんな感じです。今後どうなるかは不分明ですが、想像していたよりも追分・白老色が強いわけではなく、他牧場提供馬の割合から見ても、完全に「社台第三のクラブ」と位置付けるのはどうかなという印象。個人的な感覚では、「東サラ以上グリーン未満」あたりに落ち着くのかな、と。まぁズブズブの関係なのは間違いないでしょうけれど。
▼しかしまぁ、ウインも募集馬の半数近くが社台系生産馬になってしまいましたし、いよいよ「1億(人)総中流」ならぬ「1万(頭)総社台」的な未来が近づいてきているのかもしれません。と、それは大袈裟としても、少なくとも、「社台系」「ラフィアン系」「(日高)牧場系」「バイヤー系」ではなく、「社台系」「非社台系」でしかクラブを分ける意味がなくなってきている気はします。特に「バイヤー系」は、バブルの再来でもない限り今後ジリ貧の戦いを強いられる蓋然性が非常に高いわけですし、そうなると既存クラブでもウインのような選択肢を採らざるをえないところは増えてくるのではないかと。
個人的には、あまり箱庭競馬になられてもどっちらけという気分はあるんですが、かといって質・量・価格いずれを取っても社台系生産馬を避けて通るわけにはいかない現実は無視できず。なんとも悩ましいところです。昔エイプリルフールネタで書いた「ダーレーのクラブ」が本気で待ち遠しくなってきました(まぁ対抗できるとも思えませんが……)。