馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

イグJRA賞2010:歴代最多降着記録(タイ)・ブエナビスタ

▼1991年の降着制度導入以降、複数回その対象となった競走馬は以下の9頭(全馬二度ずつ)。

馬名 生年 厩舎 本賞金 降着レース1 降着レース2
ダッシュアワー 1988 (栗)福永甲  9156 1992/07/19 1993/03/14
500万下 500万下
イブキファイブワン 1988 (栗)橋口弘  22191 1991/04/28 1993/07/04
500万下 観月橋
セフティーシルバー   1989 (栗)上田三  3941 1991/12/01 1994/01/29
新馬 背振山特別
ゴールデンアックス 1998 (美)佐藤全 5450 2002/04/27 2004/02/22
1000万下 タケシバオー
クーリンガー 1999 (栗)岩元市  19245 2002/06/01 2003/05/11
ユニコーン サウジアラビアRC
トウカイエリート 2000 (栗)野中賢  18898 2005/11/19 2006/06/14
八瀬特別 木曽川特別
チャームダイヤ   2002 (栗)中竹和  5675 2005/09/18 2005/09/18
未勝利 500万下
$エーシンエフダンズ 2004 (栗)藤岡健  11403 2008/08/09 2009/07/05
立待岬特別 函館SS
ブエナビスタ    2006 (栗)松田博  94680 2009/10/18 2010/11/28
秋華賞 ジャパンC

  • 2011年1月18日現在・TARGET調べ
  • 中央成績のみ
  • 「失格」は含まない
    • 1985年以前のデータ不足のため……悪しからず。

▼ご覧のとおり、G1馬としては唯一*1ブエナビスタがランクイン。制度導入後20年、世代あたりの中央登録馬が概ね4〜5000頭、単純計算でいくとおよそ1万頭に1頭の「選ばれし馬」なわけで、なんというか「持ってる」馬だと改めて思うことしきり。
 ブエナビスタ云々から離れてこのリストを見て面白いのは、9頭中5頭がオープン馬(内重賞馬3頭)という異常な割合。色々理由は考えられると思いますが、

  1. 気性面の強さが好成績につながっている
  2. そもそも勝負所で「他馬を妨害するほどの脚色」を発揮できる馬=実力馬が降着になりやすい
  3. 単純な確率論として、長く(多く)走っている馬ほど対象になりやすい

あたりが有力なのかな、と。


▼ちなみに騎手別のランキングはこちら。

騎手 降着度数 騎乗回数 降着
江田照男 10 10684 0.094%
田中勝春 10 14064 0.071%
横山典弘 9 13393 0.067%
芹沢純一 9 7118 0.126%
蛯名正義 7 13832 0.051%
和田竜二 7 9442 0.074%
本田優  7 5365 0.130%
武幸四郎 7 7411 0.094%
秋山真一 6 7806 0.077%
後藤浩輝 6 11291 0.053%
吉田豊  6 10543 0.057%
武豊   5 13632 0.037%
高山太郎 5 3938 0.127%
川島信二 5 3673 0.136%
松岡正海 5 5314 0.094%
安藤勝己 5 6209 0.081%
上村洋行 5 7047 0.071%
小牧太  5 6250 0.080%
川田将雅 5 4175 0.120%

  • 2011年1月18日現在・TARGET調べ
  • 1991年以降の中央成績のみ
  • 「失格」は含まない
  • 降着5回以上の騎手のみ集計
    • 降着率の値は小数点以下第三位まで

▼あくまで5回以上降着経験のある騎手の中での話ですが、割合の順番で行くと、

  1. 川島信二(0.136%)
  2. 本田優 (0.130%)
  3. 高山太郎(0.127%)
  4. 芹沢純一(0.126%)
  5. 川田将雅(0.120%)

となります。僕はなんとなく納得しましたが、皆さんはいかがでしょうか。


Brain Squall跡地

イグJRA賞
→勝手に賞を作って、勝手に表彰しちゃってください。昔のことは言うなああああああああああああ!

▼この募集を受けてのアップ。まぁネタとしてはベタベタですが、参加することになんとやらで、被っても気にしない方向で。しかし懐かしいなぁイグJRA賞。


<関連>

*1:ちなみに「一度でも降着経験のある中央G1馬」はブエナ含め11頭。