馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

Speakeasy/Writeright

▼「ひとくちうまぬし」ですよね?


▼別に「オマエは単なる競走馬ファンドへの出資者であって、本当の『馬主』ではないんだぞ」と○山社長ばりに釘をさしている訳ではなく、「馬主」という単語の読み方の話です。「ばぬし」だと重箱読みになりますから、「うまぬし」が日本語のルールに則った本来の読み方なのは間違いないところです。ここまで人口に膾炙してしまうと、まぁ「ばぬし」でもいいかなとも思うんですけど。


「重箱」なり「湯桶」なりという読み方も、それはそれで認知されているわけですし、基本的には避けた方が良くても、全くの間違いとするのも狭量でしょう。大体日本語というのはフレキシビリティが売り物みたいなところがあって、例えば「重箱」だって、「”かさねばこ”なんて読み方うぜーよ」ぐらいの理由でこういう読み方になったのではないでしょうか(ホントか?)。たくさんの「破格」を許してきたからこそこれだけ豊かな言語になったわけですから、許容範囲はなるたけ広めに取るのがあるべき姿でしょう。


▼ただ、個人的な感覚では「ばぬし」という読み方は違和感あるんですけどね。「うまぬし」の方が、ほら、なんか・・・・・・そう、かわいくありません?(超フレキシブル)って、こういう輩が日本語を乱していくんだろうなぁ。まぁ、今時「正しい日本語」なんてものに拘るのは、国粋主義者か偏狭なディベートマニアぐらいでしょうけど。


と、日頃「言霊主義者」なんて標榜してる人間にあるまじき発言かもしれませんが、僕が求めているのは本来「豊穣さ」であって、必ずしも「正確さ」ではありません。もっとも、興醒めさせるような「誤字・誤用」はご勘弁ですけど。普段の会話ならともかく、不特定多数に文章を公開する分には、それなりの節度と注意力を持ってするべきでしょう。と、自分の首を締めるようなことを書いてみたり。(←ちゃんと語尾まで書け)