衝撃

▼今日のメインレースのあの馬の走り、正直感動してしまいました。他の馬が止まって見えるような強烈な末脚。上がり３ハロンのタイムもちろん出走メンバー中最速で、しかも２番手の馬に１秒近い差を付けているんですから、まさに異次元。この馬の持つポテンシャルというのはどうも底の知れない感じで、「まだまだこんなもんじゃないよ」と言われているような錯覚に襲われます。これでもし「本気」を出したら一体どんなレースをしてくれるのか楽しみな反面、もしそんな場面が訪れれば、これまで築いてきたものが一気に崩れ去ってしまうような危うさを感じてしまうのも確か。「本気」を見せずにきたからこそ、ここまで無事に辿り着けた、という可能性も考えられるわけですから。それゆえで一歩引いた見方をしてしまう人もいるかもしれませんが、個人的にはそのことが彼の積み重ねてきた偉業を損ねる要素にはならないと考えています。そういう意味では、敵は自分だけ、自分の走りをするだけ、という現在のスタイルを敢えて変える必要はないでしょうし、このまま行けるところまで行って、その競走生活を全うしてもらえれば、多くのファンはそれで満足でしょう。この道程から外れることなく進んでいけば、前人未到の領域はもうすぐそこという段階まで来ているわけですから、あとはなんとか無事に辿り着いて欲しい、というのが、彼を見守る人々の願いだと思います。偉大な記録を達成するその日まで、行け！　走れ！　ハートランドヒリュ！