馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

春の古牝馬限定G1新設。

http://www.nikkansports.com/ns/horseracing/p-hr-tp0-050928-0008.html


▼キタコレ。総じて待望論の強かった上半期の牝馬限定G1創設ですが、自分の(漠然と)考えていた理想にかなり近い形で実現するようです。普段巡回している競馬ブログ界隈でも、落としどころとしてはそれなりに評価されている模様。かなり積極的な支持意見は名牝達の後宮ZWEIさんぐらいしか見つけられませんでしたが、個人的にもその意見に同調するものです。


 懸念点として、京王杯SCと同週の施行、かつマイル戦ということで安田記念のプレップレース化、あるいは安田記念、ひいてはマイル路線の希薄化(中2週のG1連戦となるので牝馬の安田参戦馬のクオリティが低下する?)を指摘する向きがあるようですが(オケラセ・・・・・・ゲフンゲフン)、これは個人的にはあまり問題にする点ではないんじゃないかと思います。マイルぐらいまでなら牝馬は牡馬と伍して戦える、というイメージが特にオールドファンにはあるようですが、それはノースフライトシンコウラブリイの幻影が強すぎるだけで、実際問題近10年の安田記念における牝馬成績は(0.1.1.28)。はっきり言って全く勝負になっていません。一方、本当に強い牝馬であれば、エアグルーヴにしろスイープトウショウにしろダンスインザムードにしろ中距離路線でも勝負になっているわけで。現状の混合G1における牡牝格差を鑑みるに、「牝馬のマイルチャンピオンが牡馬に挑む」という図式が出来上がる「安田記念のステップレース化」は、むしろ望ましいことではないかとさえ思います。中2週は確かに厳しい条件で、理想を言えばもう少し間隔は欲しいところですが、余裕残しで牝馬路線を制することができるぐらいの馬でなければ、現状牡馬と互角には戦えないというエクスキューズも可能かと(まぁ、わざわざそこまで擁護する必要もないんですが)。


 それ以外にも、

というメリットも派生しますし、久々に納得のいく番組改革ではないかというのが素直な感想です。あと、ビクトリアカップという名称の復活も個人的には萌える要素。元々そうだったんだから当たり前なんですが、G1としての使用に耐えうる良いレース名だと思います。今からどんなレースになるか楽しみ。


▼馬名ネタの方は、現在公私共に絶賛修羅場中で時間が取れません。もうしばらくお待ちを(待ってる人がいるんだとすればの話)。