馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

女とストッキングは弱くなった?

▼昨日のエントリの続きというか補足。1986年から1995年まで(O)と、1996年から今年まで(N)の、牝馬の牡牝混合G1(3歳限定戦除く)での成績を比べてみると、

<1200m>
(O)(2.0.2.20)8.3%/ 8.3%
(N)(4.5.3.59)5.6%/12.7%
※1996年より高松宮杯がスプリントG1に昇格。1998年より高松宮記念に改称。
高松宮杯(記念)・G1の牝馬成績は(2.2.3.33)


<1600m>
(O)(6.7.3.86)5.9%/12.7%
(N)(0.6.3.59)0.0%/ 8.8%
※1996年よりNHKマイルC新設。
→NHKマイルCの牝馬成績は(2.1.3.11)・・・3歳限定戦のため集計には含まず
※1997年よりフェブラリーSがG1昇格。
フェブラリーS・G1の牝馬成績は(0.1.2.15)


<2000m以上>
(O)(1.5.1.69)1.4%/8.7%
ホーリックス(JC1着)・マジックナイト(JC2着)・オード(JC2着)含む
(N)(2.4.6.54)3.0%/9.1%

となります(TARGETで集計)。1996年にエリ女古馬に開放された影響も(特に秋天マイルCS・JCに)ありそうですし、明確に「弱くなった」とは言い切れないかもしれませんが、少なくとも1994年のノースフライト以来、牝馬安田記念マイルCSで1勝もしていないのは確か。まぁ、今年スイープトウショウラインクラフトマイルCSを勝つ可能性は結構高そうですが。
 しかしこうして見ると、上記集計対象レースで(1.2.2.1)だったエアグルーヴがいかに傑出した牝馬だったかが分かりますね。ただ、グルーヴやスイープのような馬はイレギュラーと言っても差し支えないほどの現状を鑑みるに、古牝馬限定G1の新設は急務だったと再確認できます。そして、マイラーはもちろん中距離馬も色気が持て、マイルという字面だけ見ればスプリンターだって参戦できなくもない府中のマイルという条件は、与えられた環境の中ではベストに近い選択ではないでしょうか。
 でもまぁ、関西人としては京都の1600か1800でもいいんじゃないかと思わなくもないですが。府中で5週連続G1というのは、なにかちょっとこう・・・・・・いやいいんですけどね。