馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

今週の出走馬(3頭+1頭)

ロードマジェスティ 土曜中山11R ニューイヤーS(OP・混・芝1600m) 田中勝 前走5着
 中2週。暮れのファイナルSは、不得意なスローの流れを後方からよく伸びて掲示板確保。使い込んでいますが調子落ちはなく、両金杯は登録のみにとどめてジュニアC勝ちの実績がある中山マイルのここへ。別定戦の前走とは違い、今度はハンデ戦マイネルソロモンあたりとの比較で行けば前走以上の好条件と見てもよさそうです。ただ、コース得意のフジサイレンス、意欲の連闘でNZT勝ち実績が怖いマイネルハーティー、そして勢い的には最右翼で1ハロン短縮も好材料ペニーホイッスルあたりが強敵で、なかなか強気にはなれません。しかし、ファイナルSの1・2着馬が京都金杯で馬券に絡んでおり、レースレベル的には高かった中での5着は評価してよさそうで、ハンデ差を生かしなんとかいい勝負に持ち込んでほしいところです。
(期待度・・・▲)

<結果・・・1着(2人気)>
 中山マイルで軽ハンデ、前もそこそこ早くなりそうで前走のファイナルSよりメンバーも楽、ということで、条件が揃いすぎて逆にイヤ、というぐらい。それに加えて雨で時計の掛かる馬場になり、最早右上手を引きつけた時の北の湖並みに万全。前々走の再現を見るかのような、大外からの豪快な差し切り勝ちでした。それにしても、馬体の重量感も北の湖ばりで、これだけ使い込んで(3ヶ月で6戦)輸送もあって+2キロというのにはちょっと唖然。こういう体型ということで了解するしかないんでしょうが、それにしたってサラブレッドか馬似の牛かという二択を迫られたら、後者を選ぶ人も出てくるんじゃないかという懸念も払拭しきれんばかりの貫禄はどうなんだ、とも。
http://keiba.radionikkei.jp/news/20060114K19.html
http://keiba.radionikkei.jp/news/20060114K20.html
【ニューイヤーS】得意距離でロードマジェスティ復活V - SANSPO.COM
http://www.mainichi-msn.co.jp/sports/keiba/news/20060113dde035070047000c.html

 言っても詮無いことではあるんですが、仕事で馬券が買えなかったのが痛恨。時間が許せば、ロード=フジサイレンスペニーホイッスルマイネルハーティ=総流しという三連複フォーメーションを買おうと思っていたんですが・・・・・・。


ブルーメンブラット 日曜京都5R 2歳新馬(牝・芝1600m) 小牧太 11/09入厩 12/16ゲート試験合格
 デビュー戦。元々育成段階から評判が高かった馬で、トレセンでもなかなかの評価。そして今日のBコースでの追い切りは、ラスト1ハロンが11.7秒と出色の伸び。調教をつけた加納助手によると『3コーナーすぎから上がっていくときは、乗っていてもしびれるような手応えでした。あれでもまだ一杯ではないですからね。本当に楽しみです』とのこと。競馬ブックWebの「厩舎回り特選」にも『「ゲートを出て行かないのは覚悟の上。少しぐらいの遅れなら取り戻せないかと思っているんです」とは持ち乗りの加納助手。育成段階での評判も高かった馬。初戦から注目したい。』と取り上げられており、この時期の牝馬限定の新馬戦に出る馬としては大威張りできる前評判。ただ、サンデー産駒で池江郎=武豊コンビのグレースバニヤン、同じくサンデーでファレノプシスの仔という超良血ティンクルハートなど、メンバー的には一筋縄ではいかなさそう。ゲート不安もあり、万全とは言い難いですが、動きの良さでなんとか対抗できないものでしょうか。
(期待度・・・○)

<結果・・・2着(2人気)
 予測通り、もっさりとしたスタート。それも計算のうちだったのか、急がせることなく後方を追走。新馬戦のわりにはそこそこ流れて平均ペースだったものの、直線エンジンが掛かるまでに手間取り、結局先に抜け出したマヤラブハートの影も踏めず2着まで。手前を替えてからの伸び脚は出色で、調教の良さをそのまま出せた感じ。前が残る馬場でもあり、3着以下は離していることから、緒戦としては満足すべき結果と言えるでしょう。ゲートは一朝一夕には良くならないかもしれませんが、展開なりコースなりが差し馬向きのものになれば、すぐにでもなんとかなりそうです。


ウインシンシア 1回京都 2006/01/15 9R 紅梅S(3歳OP・混・牝・芝1400m) 秋山 前走1着
 中2週で2戦目。ダートのデビュー戦では、メンバーに恵まれたとはいえ、出遅れながら驚くような末脚で差し切り勝ち。能力の高さを見せ付けました。元々芝向きと目されていた馬だけに、2戦目は迷わず芝のここへ。オープン特別ですが、収得賞金が800万円以上あるのは3頭だけで、格上挑戦はほぼ形だけ。芝経験がないのはこの馬だけですが、能力的にはオープン馬以外とはさほど差がない気がします。実績の裏づけがないだけに強気になれませんが、芝適性と展開次第では通用してもおかしくなさそう。基本的には試金石の一戦ですが、ここで好走できるようなら夢が大きく広がるだけに、色気も持ちつつ見守りたいところです。
(期待度・・・▲)

<結果・・・7着(6人気)>
 またも出遅れ。しかも悪いことに、前半3ハロンが36.2秒で後半3ハロンが35.4秒という、オープンにはあるまじきスローペース。終いはそれなりに伸びてはきましたが、追い込みがききづらい馬場で、1着馬から12着馬までの上がり3ハロンのタイムが全て35.1秒〜36.0秒の間と、4角での位置取りがほぼ着順に直結する展開に。今回は条件が悪すぎました。ゲート難が解消されない限り常に展開に左右されるリスクは負うわけですが、それでも芝適性・道悪という未知要素は問題がないことがわかりましたし、自己条件ならすぐなんとかなっても不思議無い能力は感じられました。今日の敗戦を糧に、巻き返しを期待したいと思います。


リーディングアクト 水曜園田 武庫川特別(交流・ダ1400) 岩田 12/10帰厩
 短期放牧明け。暮れの中京の自己条件を除外された後は、小倉を目標に調整されていましたが、選考に通ったため地方交流戦のここへ。中央未勝利の身ながら、現級で二度掲示板に載っており、短いところなら芝ダート問わず勝負になっておかしくないだけの力は持っています。ただ、もう6歳だけに残されたチャンスは少なく、中央開催にも現状出走できない身分。条件や相手関係云々は関係なく、そろそろ結果が欲しいところです。
(期待度・・・願望◎。出走メンバー不明のため客観的な印は付与不能

<結果・・・2着(3人気)>
 内枠を引いたので多少ノシをつけて前へ。そのため道中はやや行きたがる格好に。それでも好位の内で我慢し、4角はロス無く最内を突きましたが、先に抜け出した勝ち馬には迫るところまでが精一杯。展開もそうですが、プラス14キロが響いた気もします。元々絞れづらい馬ではありますが、藤澤厩舎の近走成績を調べてみると、去年の12月から先週までで39戦していて、その出走馬たちの馬体重の増減を合算してみるとプラス100キロオーバー。まぁ冬場ですからそんなものなのかもしれませんが、この厩舎の仕上げの手法上、この時期は難しいのかも。