馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

言霊主義宣言

▼馬名フリーク+一口マニア=命名オタという腐ったニンジンの方程式(?)に基づき、今年もボチボチ出資馬の馬名応募に投稿し始めています。僕は馬名というものを競走馬構成要素のなによりも重視しているという変態変わり者で、レースではよく”馬7人3”と言いますが、馬の運命を決める要素としては、”馬体2:血統2:厩舎1:馬名5”ぐらいの比率で把握している感じでしょうか。いや、もう少し正確を期すなら、”馬体3:血統3:厩舎2:育成1:運1:馬名±5”ってな感じかも。すでに比率論ではなくなっちゃってますが、要するに他がどんだけ良くても馬名がヘボかったらどっちらけ、みたいな。
 まぁ、オカルト的な部分を離れて考えても、命名者の思い入れと結果としての馬名の出来の良さがある程度比例するという前提を是とすれば、確率論的に良い馬名=良い馬/適当な馬名=悪い馬という図式はある程度成り立つはず、というのが理屈面での拠り所。といっても、馬名の良し悪しが定量的に判別できるわけではない、というネックが解消されない限り、理論的確立は望めないわけですが、まぁ一種の目安にはなるのかなと。少なくとも、フィジカル面での具体的な(調教など)情報が無いに等しい段階での選馬(例えばPOG的な)を余儀なくされるとすれば、馬名というのはある意味血統や厩舎といった要素よりもクリティカルな判断基準になりうると思っています。例えばサンデーのラストクロップで言うなら、フサイチ&トーセンの両シャナオーとか、金子さんのギーニョとかはいかにも地雷っぽいみたいな。あとデビュー後の話にしたって、今日の競馬で言うなら、ガンヲタなら京成杯トウショウシロッコは拾うだろうとか、葉鍵っ子なら東雲賞でカノンから入ったはずとか、そういうアナログな楽しみ方はかなり嫌いじゃない。牛丼嫌いじゃない。
 何が言いたいかというと、別に「言いたい」というほどの前向きなモチベーションは無いわけですが、強いて言うなら「もっと馬名に光を!」ということで。ネット界隈を一望しても、馬名の意味・由来まとめサイトや珍名紹介までがせいぜいで、診断・評価まで踏み込んだところはあんまり見ないですし。


▼と、そういえばいつの間にかフェードアウトしていた「2歳馬名診断」カテゴリですが、2003年度産馬に関しては、もう明け3歳になっちゃったんでなし崩し的にお開きということで。思ってた以上の反応はいただきましたし、個人的には概ね満足しているんですが、ゴウゴウキリシマを見落としたのは痛恨事でした。今年は去年以上に頑張ります。多分。


▼これまでに、一口出資馬で合計9頭、命名者の栄誉に浴させていただいてきました。まとめてみると、

となります。成績的には、9頭中5頭が勝ち上がりで計10勝と、まぁまずまず。といっても、ロードマジェスティがいなければかなりお寒い感じですが。去年は馬名が決まってからの追加出資が多く苦戦しましたが、それでも1頭の名付け親になれ、しかも新馬勝ちをおさめてくれました。今年もなんとか1頭ぐらいは名付け親になってみたいものですが、さてさて。


▼どうでもいいんですが、明け2歳出資馬の母にプライヴェイトスリッパー(Private Slipper)という馬がいるんですが、名前を考えるために辞書を引いたら、どうやっても「個人用スリッパ(部屋履き)」という意味にしか読めません。母父Private Accountと母母Ruby Slippersの欧米にありがちな合成馬名なんですが、それにしたってもう少し考えようがあるだろうと。連想もしづらいっちゅうねん。


▼しかし、よく言われる「馬主にできることは、馬に名前をつけることぐらい」というのは、蓋し真実ですね。ましてや一口においておや。だったらその権利は頑張って行使しなきゃ損。一口馬主の皆さん、頑張って応募しましょう。