馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

土曜の出走馬(4頭)。

ロードアルファード 東京5R 3歳未勝利(混・芝1800m) 藤田 前走2着
中1週。デビュー戦は競馬をしていなかったことを証明するように、すんなり先手を取れた前走は最後まで勝ち馬にしぶとく食らいついて惜しい2着。追い切りの動き・タイムも上々の今回は、確勝を期しての東上です。ただ、この時期の芝の未勝利戦なので仕方ないといえば仕方ないんですが、Team Kazraの山上和良氏の期待馬ワイルドシングスや、薗部博之氏のバーチャルフォトン、堀厩舎のマル外ネーミングライツなどがおり、楽とは言えないメンバー構成。あまり上がりの速い競馬は合わない気がしますので、自分でペースを作って押し切る競馬ができればいいんですが、さてさて。
<期待度・・・◎>

<結果・・・1着(1人気)>
関西馬補正も働いたか、単勝1.6倍と圧倒的な一本被り。そのレース振りはというと、ゲートは出てすぐ外に逃げてヒヤッとさせ、道中は終始モタれ通し、直線は早々に手が動いて実況にも「一杯か」と言われてしまうほどの手応えの悪さ。本命党には心臓に悪い競馬でしたが、2着馬に迫られ鞍上のムチ連打が入ってようやくその気になったか、渋太い二枚腰を発揮。なんとか地力の違いで押し切ってくれました。ラップを見ても、前半4ハロンが47.9秒、後半4ハロンが48.9秒で、バテないが切れないこの馬にとっては格好の平均ペース。毎回こういう形に持ち込めるとは思いませんが、ハナにこだわるタイプではなさそうですし、クラスが上がって流れが厳しくなればむしろレースはしやすくなるかも。ヨレたりモタれたりとまだ若いので、そのあたりが解消されてくればという条件付ですが、昇級しても楽しみはありそうです。ていうか、本来そういうレベルの話をしていてはいけない血統の馬なんですが・・・・・・。


ロードアンセム 京都10R 春日特別(1000万下・混・芝1800m) 熊沢 01/31帰厩
休み明け。前走の高山特別はこれまでの甘さを感じさせない脚できっちり差し切り、本格化を思わせる競馬。一息入れて昇級戦を迎えるわけですが、今の充実振りならいきなり通用してもおかしくない気がします。ただ、手が熊沢騎手にもどるのはどうでしょう。決して悪い騎手とは思いませんが、熊沢騎手騎乗時は(1.2.2.2)で、それ以外が(1.1.1.0)という成績を見れば、出資者として歓迎ムードとはいかないのも仕方の無いところ。淀の1800の外回りですから、普通に乗ってくればスムーズな競馬はできるはずですので、ここは汚名返上といってほしいところです。ケージーフジキセキサンレイジャスパーマイジョーカーあたりが強そうですが、素質的にはヒケを取らないものを持っているはず。展開次第で一発まで。
<期待度・・・○>

<結果・・・3着(3人気)>
ある程度予測はついていたんですが、スタート後の長ーいバックストレッチ&大外枠ということで、見事に引っ掛かってしまいました。スローの上がり勝負がミエミエの今回のレース、あれでは厳しい。しかも、昨年夏の競馬でもそうだったんですが、熊ちゃんが馬上で踊る踊る。4角では何に接触したわけでもないのに内からパッチン食らったように膨れてフラフラ。現役10位、通算800勝もしてるジョッキーに言いたくはないんですが、もう少しスマートに乗れないものかと苦言を呈したくなります。まぁ、それがあろうがなかろうが1着馬の強さと2着馬の切れには敵わなかったかもしれませんが、そこは出資者の欲目ということで。それでも叩いた次はチャンス・・・・・・と言いたい所ですが、もし次も熊ちゃんなら、人気も被るでしょうし、敢えて2or3着付けの馬券で勝負、ということで(出資者の風上にも置けない)。

ロードウイング 小倉6R 500万下(ダ2400m) 松田 前走4着
中2週。2戦続けてローカルのダート長距離でそこそこのレース。それも、最初はマクリ、次は逃げてマクリ馬を先に行かせて直線追いすがるというパターンの異なる競馬。これまでは気まぐれな面ばかり目立ってきましたが、ここにきてようやく常識に掛かるようになってきた感じです。ただ、攻めでは動かないタイプなのは相変わらずで、まだ全面的に信用できるところまではいかないのも確か。メンバー的には前走より楽になるので、あとはムラな部分を見せないでいてくれれば今回も上位進出が期待できそうなんですが、一方でパンチ不足の面も感じられ・・・・・・。
<期待度・・・△>

<結果・・・6着(5人気)>
中団から流れ込んだだけ。常識に掛かってきたのはいいんですが、マトモにレースを運んでしまうと、パンチの無さが前面に出てしまうという二律背反。大敗してもいいからということで、行くか控えるか、極端な競馬を続けてハマるのを待つ、というのがこの馬にとっての正しいアプローチなのかも。・・・・・・さぁ、そこで菅谷正巳の起用ですよ!(※とっくに引退しています)

モダンアーティスト 小倉6R 500万下(ダ2400m)  藤岡 前走4着
中1週。休み明けの前走は、昇級戦かつ太め残りということもあり厳しいレースが予想されたんですが、意外なほど楽についていけて、最後もパッタリとはきませんでした。距離延長がどうかという点は気になりますが、器用なタイプの馬ではないだけに、後方からついていって、一気に脚を使うような形に持ち込めれば、展開次第ではハマってもおかしくなさそう。叩いた分順当に良化していれば、チャンスありと見ます。
<期待度・・・▲>

<結果・・・7着(1人気)>
みんな、気持ちはわかるけど1番人気はやりすぎ。まだ太かったし、脚を溜めていくはずがなまじ行き脚がつくようになった分抑えきれず。それで一気にこの距離延長では対応しきれるはずもなく、直線は一杯に。戦前に挙げた好走条件をひとつも満たせなかったわけですから、この結果もやむをえません。適条件に戻れば。