馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

日曜の出走馬(3頭)。

プライヴァティーア 中京7R 500万下(ダ2300m) 柴山 11/05帰厩
1年ぶり。11月5日に帰厩と書いてありますが、これは誤植ではありません。スクんでは立て直し、を何度も繰り返しているうちに、いつの間にやら出走せずに丸4ヶ月もトレセンにいることになってしまいました。辛抱強く面倒を見ていただいた堀先生にはいくら感謝してもしきれません。ようやく出走にこぎつけた今回も、仕上がり面ではまだまだ。それでも鞍上はローカルでは最上級の騎手を確保してもらえましたし、とにかくレースに出られる喜びを今は噛み締めたいと思います。色々あって、今のところ最も思い入れの深い出資馬ですので、万感の思いを込めて応援してきます。
【関係者コメント】(サウスニア公式サイトより)
「まだベストの状態ではありませんが、ここまで辿りついたのですから、一度レースまで駒を進めることにより、波に乗せていく手段を選びました。これ以上稽古ばかりを続けて、また同じことを繰り返すようではいけないという思いもありますからね。この出走を契機に、一連の低調ムードを打破したいところです」(堀師)
<期待度・・・設定不能

<結果・・・5着(6人気)>
パドックでの気配はびっくりするほど平凡。覇気はなく、踏み込みも浅く、毛艶は一息と、とても走れる状態にあるとは思えず。ただ、それがこの馬のデフォルトで、良くも悪くもない純粋な意味で、休養前と変わらぬ雰囲気。レースでも、1年のブランクを全く感じさせないほど以前と同じ、後方からトコトコとついていく競馬。勝ち負けしていた頃は、途中から一気にマクッていったものですが、今回は休養明け・テン乗りに加え、比較的一かたまりで流れる馬群の外を回るロスを避けるために我慢の競馬。結果、勝負どころでは既に圏外の位置取りになってしまいましたが、そこから直線だけで5着まで押し上げて見せました。ホント、この馬のどこにそんな脚力が隠されているのか不思議でなりません。使った上積みがどこまであるかは分かりませんが、少なくともブランクによる衰えがなさそうなのはなにより。このままコツコツ走り続けてくれれば。
【関係者コメント】(サウスニア公式サイトより)
「前半のペースが遅く、ハミが掛かって行きそうになりましたが、大外枠から行かせても外々を回らされる分、ロスになると判断。我慢の競馬に徹しました。直線の伸びなどは、1年も休んでいた馬とは思えないほどの脚。1回使ったこの次は、かなり面白いのではないでしょうか」(柴山騎手)

ヴァンジェーロ 中京8R 500万下(混・ダ1700m) 赤木 02/22帰厩
短期放牧明け。地方からの再登録後はいただけない結果が続いていますが、調教は動く馬で、条件さえ合えばもっと走れておかしくない素材。平坦の1700は復帰後では最も適性のありそうなコースですし、なんとか現状打破のきっかけをつかんで欲しいところです。まずは入着を、そしてできればそれ以上を。
【関係者コメント】(サウスニア公式サイトより)
「調教師は『少し馬が硬くなってきたかなぁ…』と言っていましたが、今週の稽古の動きを見る限り、十分に評価できる内容でしたよ。ここにきてだいぶ走る気が出てきましたし、1700m戦にかわってどこまでやれますか。稽古がレースに結びついてくれさえすれば、走っても何ら不思議ではない馬だと思っています」(渡辺助手)
<期待度・・・△>

<結果・・・7着(14人気)>
こちらはプライヴァティーアとは逆に、なぜこの馬体で走らないのかと首を捻る、迫力満点のグッドルッキング。ただ、今回はレースでも能力の片鱗を見せ、馬ナリで先行して早め先頭、最後は止まりましたがあわやのシーンを作ってくれました。もう少し溜めていくか、もう少し短い距離なら即通用かも。
【関係者コメント】(サウスニア公式サイトより)
テン乗りだったため、あまり小細工せずに馬任せのレースに。道中でこちらが気を抜くと止めようとする場面があったものの、いいスピードのある馬ですし、結果的に気分良く行き過ぎた割りには、最後まで踏ん張っていましたからね。これで道中うまく脚をタメる競馬ができれば、十分に勝ち負けできると思います。1700mのこの距離も、小回りであれば許容範囲でしょう」(赤木騎手)


ウインファンタジア 中京9R 500万下(芝1200m) 川田 01/26帰厩 02/10ゲート試験合格
中央復帰戦。気性面の難しさとそれに伴うゲート難が災いして、未勝利戦では勝ちあがれず。しかし、再登録を目指して転出した園田では、別馬のような競馬ぶりであっさり連勝し、条件を満たして再び池江郎厩舎へ。戻ってきてからもゲートは念入りに仕込まれ、その甲斐あってゲート再試験もあっさりクリア。レースに行ってみないと分からない面はありますが、ここにきてようやく常識に掛かってきた感はあります。先週復帰するはずがキズ腫れで1週延ばすアクシデントはありましたが、今週の追い切りの動きを見る限り状態面に不安はなさそう。元々素質の高さは関係者が口を揃えて認めるところでもあり、いきなりから走れてもおかしくはないはず。以前とは違うというところをなんとか見せて欲しいものです。
【関係者コメント】(ウイン公式サイトより)
「元々能力は高い馬で、気が勝っているタイプだから初戦からおもしろいと思うよ。(今週の追い切りは)折り合いもついていたし、最後の伸びもいいね」(池江郎師)
「(金曜に確認したゲートとダッシュは)1200mでもハナに行けそうなぐらい速いです。しかし、あまりにもハミに敏感で、ちょっとしたアクションでも過剰に反応してしまうところがあるんです。気を遣わされる馬です」(川田騎手)
<期待度・・・▲>

<結果・・・1着(5人気)>
パドックではチャカチャカしながら発汗しつつ身をよじりまくって、一体何が不満なのか問い詰めたくなるほどの苛立ちっぷり。中央で未勝利を勝ち切れなかった最大の要因であるテンションの高さは一向に解消されていないのかと、この時点でかなり諦めムード。ところがレースに行くと、あれほど苦労したゲートもすんなり、道中も好位の内目をスムーズに追走して、勝負どころではきっちり反応して、あっさり抜け出してしまいました。もう以前とは違う、成長している! と喜び勇んでウイナーズサークルに向かうと、そこではやっぱりチャカチャカ、ジタバタ。うーん、まぁレースでは走るんだからいいか、と思うしかありません。ともあれ、中央復帰した甲斐がある結果で良かったです。
【関係者コメント】(ウイン公式サイトより)
「今日は返し馬が上手く行きました。行きたがるところもなく、スムーズでいい雰囲気でした。金曜日に乗った時より落ち着きがあったし、稽古よりも競馬の方が乗りやすいタイプなんじゃないですかね。ゲートもまったく問題なかったし、道中も手応え十分の追走、直線に向いてからも余力十分で、いつ前の馬を交わそうかっていう感じでしたよ。先頭に立ってからはフワッとするところがありましたが、度胸も据わってるし、今日は完勝だったと思います」(川田騎手)
パドックでも相変わらずチャカチャカしてましたが、この馬は逆に変に落ち着いたら走らないような気がします。さすがに、これ以上テンションが上がっちゃうのは勘弁してほしいけど、今日ぐらいのテンションなら問題ないですよ。新聞社の人にも「テンションがキープできれば勝ち負けできる」と言っていただけに、結果が出て一安心してます。この後は一息入れてあげる予定ですが、引き続き500万クラス出走ですから、当然ながら次走も勝ち負けでしょうね」(片山助手)