馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

土曜の出走馬(4頭)。

ロードスフィーダ 中山9R 隅田川特別(1000万下・混・芝1600m) 横山典 前走1着
中2週。前走は渋めの馬場と単騎で行けた展開にも助けられましたが、レイズユアドリームやヤマニンメルベイユといった500万では上位クラスの馬を完封。鞍上の横山典騎手も手応えを掴んだようで、当初日曜阪神千里山特別を目指していたのをこちらに変えてまでの続投。中山で(2.0.1.1.1.0)と掲示板を外しておらず、3歳時のジュニアCで4着、4歳時の平場で59キロ背負って3着と、中山マイルはこの馬にとってかなり理想的な条件。ハンデの55キロも昇級戦ということを考えなければまずまずですし、ハナにもこだわらない馬。走れる条件は揃っています。キープクワイエットやキャピタルフライトが強そうですが、ハンデ差を生かしてなんとか好勝負に持ち込んでほしいところです。
【関係者コメント】(ロード公式サイトより)
「ずっとトレセンで調整を行なっているだけに、もう上がり目を求めずとも良いでしょう。よって、前回に勝った時と同様に15日(水)の最終追い切りも坂路コースを1本のみ。この程度でもキッチリと能力を出せるはずです。今回が昇級初戦ながら、いずれ1000万クラスは卒業できる馬だと思っています。頭数が揃いそうで除外の可能性も考えられるものの、ここも好勝負を期待して下さい」(伊藤正師)
<期待度・・・▲>

<結果・・・競走中止
・9Rの競走中止
8番ロードスフィーダ号(横山 典弘騎手)は、他の馬に関係なく故障を発症し、最後の直線走路で競走を中止しました。
馬 :右前浅屈腱断裂 ※予後不良
騎手:異状なし

【関係者コメント】(ロード公式サイトより)
「(ジョッキーは)返し馬の際に前回と少し違うような印象を覚えたと話していました。もちろん確信的な見解とは全くの別物で、それと今回の件とを単純には結び付けられないでしょうけどね。ただ、その点を考慮して幾らか控え気味にスタートを出し、それで2番手からの競馬だったとのこと。そして、向正面で左手前に替わった時に故障を発症した模様です。重心が右側に移動し、今まで以上に大きな負担が掛かったのだと思います。直ちに検査を受けたところ右前脚の浅屈腱断裂で競走能力喪失の診断が下されました。残念ですが競走馬としての現役続行は極めて難しいでしょう。誠に申し訳ございませんでした」(伊藤正師)

ショックですが、悲しいというよりまだ茫然自失の状態です。ようやく軌道に乗って、これからという時に・・・・・・とにかく本当に残念です、としか言いようがありません。


オフィサー 中山10R ブラッドストーンS(1600万下・混・ダ1200m) 福永 03/08帰厩
短期放牧明け。当初は来週の鳴門Sを予定していましたが、頭数的に出走できる保証がなく、これまで散々除外に泣かされてきたこともあって、出走予定頭数の落ち着いた(といってもフルゲートですが)こちらへ。規則ギリギリの帰厩10日ですが、前走からの間隔は中2週ですし、能力は出せる仕上がりでしょう。ガーネットSは忙しすぎましたが、準OPならペース的にもそれなりについていけそうで、あとはちょっとでも前に苦しい流れになれば、あっさり差し切りまであって不思議ないところ。16頭中12頭が関西馬という(訳の分からない)メンバー構成になっていますので、楽ではない相手関係ですが、能力的にはここでも上位のはず。初騎乗の福永騎手が上手く捌いてくれれば勝ち負けまで。
【関係者コメント】(サウスニア公式サイトより)
「除外で後手後手に回るのは嫌ですし、引き続き体調も良好で順調にきていることから、一週レースを早めることになりました。前に行く脚質の馬ではないので、枠順は特に気にしていませんが、前半であまり離されないようにはしたいところ。末脚の活きる流れから、力でズバッと決めたいですよね」(渡辺助手)
<期待度・・・◎>

<結果・・・1着(2人気)>
いつもよりはそこそこ付いて行けたものの、道中の手応えはやはり悪く、直線入り口では前とは絶望的な差。それがラスト驚異的な末脚でケージーアジュデ以下を一気に撫で斬りに。レースの終い1ハロンが13.1秒掛かっているとはいえ、インパクトの強い勝ち方でした。1400〜1600ぐらいの方がレースはしやすそうですし、ダートの短距離なら展開向けばオープンでも。
【関係者コメント】(サウスニア公式サイトより)
「この馬、前から乗ってみたいなぁと思っていたんですよ。3コーナーでちょっとモタモタして手応えが怪しくなった時には、一瞬ダメかな?とも思いましたが、そこから何とかハミを取ってくれて、上がって行けるようになりました。今日はスタートも出てくれましたし、やっぱり終いはキレる馬です。いい時に乗せてもらえました」(福永騎手)

http://keiba.radionikkei.jp/news/20060318K45.html
http://keiba.radionikkei.jp/news/20060318K46.html



ブルーメンブラット 中山11R フラワーC(G3・混・芝1800m) 川島 前走2着
中3週。先週のフィリーズレビューを除外され、一度は来週の自己条件を目標に切り替えましたが、たとえそこを勝っても本賞金800万では桜花賞はノーチャンス。ならばと急遽東上を決めた陣営の選択が、英断となるか暴挙となるか。相手関係的にはチューリップ賞フィリーズレビューより楽な感じですが、その分こちらは2着が絶対条件。坂のあるコースも遠征も未経験の身としては、なかなか強気にはなれないところです。ただ、絶対能力の高さはここに入ってもおさおさ劣るとは思えず、レース前の消耗が少なければ、収得賞金加算も全くの夢ではないという期待感もあります。ゲートをスッと出た上で、芝の新馬戦で見せたような末脚を発揮できれば。
【関係者コメント】(キャロット公式サイトより)
「自己条件に回り、確実に2勝目を挙げてオークストライアルへ、という路線も考えていましたが、桜花賞への最後のチャンスということでフラワーCに出馬投票することにしました」(安藤助手)
「輸送に耐えられるように体を作ってきたし、状態もいいので楽しみです。初の長距離輸送になりますが、幸い僚馬が中山に行くので一緒に輸送できますし、精神的にもだいぶ違うと思います」(加納助手)
<期待度・・・○>

<結果・・・3着(8人気)>
見た時は気づきませんでしたが、騎手コメントによると以前からの課題であるゲートは今日も良くなかったよう。行く競馬だった近2走とは一転し、前2頭が飛ばす展開を中団でじっくり。前にフサイチパンドラがいたこともあって勝負どころでは早めに押し上げていき、直線もよく差を詰めましたが、パンドラに半馬身まで迫ったところがゴール。2着なら桜花賞出走の目もあっただけに、惜しい競馬でした。ただ、輸送のためか大幅な馬体減、パドックでの見た目でもギリギリのラインで、仮にここから中2週で桜花賞となれば、状態の回復は見込めなかった可能性も。それならオークスに目標を切り替え、一息入れて自己条件かトライアルに向かう(もしくは状態次第では秋に備える)方が、巨視的には良かったということになるかもしれません。
http://keiba.radionikkei.jp/news/20060318K47.html
http://keiba.radionikkei.jp/news/20060318K48.html


ロードエキスパート 中京10R フリージア賞(3歳500万下・混・芝2000m) 藤岡 02/15帰厩
休養明け。年末に未勝利を勝った後は、ソエがチクチクしだしたこともあり放牧に。グリーンウッドで乗り込んで1ヶ月前に帰厩し、当初は先週のゆきやなぎ賞を目標にしていました。しかし、アドマイヤジュピタほか骨っぽい相手が出走を予定していたため、1週延ばしてこちらへ。骨折してしまったとはいえ、アドマイヤジュピタに先着できたとはとても思えず、このジャッジは正解の予感。調教ではタマモサポート(3歳OP)に遊ばれてしまいましたが、仕上がり自体は良好。休み明けでキャリアも浅く、どんなレースをしてくれるかは未知数ですが、真面目に走らないまま未勝利戦を逃げ切るなど素質は高い馬だけに、なんとかダービー路線につながってくれるような走りをと期待しています。
【関係者コメント】(ロード公式サイトより)
「15日(水)は坂路コースで併せ馬を行ない、ここでは幾らか遅れる格好での入線でした。でも、今日の相手は攻め駆けするタイプ。もう十分に仕上がっており、無理に追わなくても良いとの意向を乗り役には事前に伝えていました。かなり遅い時間帯での追い切りだったにも関わらず、トータル52秒9ならば数字的にも申し分は無いでしょう。今はソエも大丈夫。昇級戦とは言え、期待を抱ける一戦だと思っています」(藤岡健師)
<期待度・・・▲>

<結果・・・4着(3人気)>
1週延ばしただけあって仕上がりは問題なし。無理なく2番手の競馬から、逃げた人気馬を掴まえに行く積極性を見せましたが、直線は逆に突き放されました。それでも大崩れせず4着に踏みとどまったのは収穫。休み明けと昇級戦の分を考えれば上々のレースだったと思います。ソエ気味で気性的にも不安定だった2歳時とは馬が変わって来ているようですし、今後が楽しみ。
【関係者コメント】(ロード公式サイトより)
「前走に比べ、随分と真面目に走るようになっていますね。直線でも前の馬を捕まえに行く姿勢を見せてくれました。最後の一踏ん張りが利かなかったのは、昇級初戦と休み明けの分だと思います。次は更に上向くでしょう」(藤岡騎手)
「惜しかったですね。あの展開で直線も良く踏ん張っています。しっかり稽古を積んできましたし、着差も僅かだけに悔しいですが、今日は次に繋がる内容だったと思いますよ」(藤岡師)