馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

老兵は退役軍人になれなかった

最多出走馬ハートランドヒリュ死す - スポーツニッポン
▼調教中の出来事で、死因は急性心不全とのこと。率直に言って、とても”天寿を全うした”とは思えません・・・・・・残念です。中央・地方あわせて150戦以上したサンエムキング種牡馬入り、中央103戦のサンコメーテスは生まれ故郷の岡野牧場で繁殖生活、14歳・99戦まで走ったミスタートウジンもやはり故郷の白井牧場で今も繋養中(見学可)。そういう余生をこの馬にも過ごしてもらいたかったです。


▼そういえば、出資馬の競走中止について

8番ロードスフィーダ号(横山 典弘騎手)は、他の馬に関係なく故障を発症し、最後の直線走路で競走を中止しました。
馬 :右前浅屈腱断裂 ※予後不良
騎手:異状なし

というJRA発表があり暗澹たる気持ちになっていたんですが、週明けにこの馬が実は厩舎でピンピンしている(脚以外は)ことが判明しました。ずっと勘違いしていたんですが、どうも「予後不良」という言葉の厳密な(というか単純な)意味はあくまで「競走馬としての予後が不良」というだけで、イコール処分ではないとのことで。ちゅーわけで、はてなの解説ウィキペディアの解説も間違ってるってことになりますね(少なくともJRAの用語法とは異なる)・・・・・・JRAの発表ミスってわけでなければ。まぁそれはともかく、ヒリュと違ってまだ生きていたということでホッと胸をなでおろしているんですが、これもあくまで「まだ」。担当厩務員さんはじめ関係の方が余生の道を探っておられるようですが、3勝したとはいえ一介の条件馬。そう簡単な話ではないのは確かです。こういう時はいつも、何かを突きつけられているような気がして心が騒ぎます。たかが何百分の一の一口馬主風情の感傷ではあるんですが・・・・・・。競走馬の余生というのは、一口馬主に噛んでいる者としては普通の競馬ファンとはちょっと違うスタンスで考えを巡らさざるをえない部分です。昔は、「現役競走馬の飼い葉代は払えても、功労馬の飼い葉代は払えねーのか」と、好きだった馬の行方がわからなくなるたびに毒づいていたものですが・・・・・・。


<※追記(2006/03/23 21:30)>