馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

馬は淘汰を経て進化する、人もまた。

http://www.jra.go.jp/info/0605/20060508-j_yasuda.html
http://keiba.radionikkei.jp/news/20060508K01.html
個性派として活躍した安田康彦騎手が引退 - SANSPO.COM
栗東きっての問題児、とうとう騎手廃業。メイショウドトウの追い切りに遅刻して調教師(というか父親)に怒られたのに逆ギレし、実の父に公衆の面前で「うるさいこのハゲ!」と言い放って帰ってしまった、なんてエピソードがどこかに載っていましたが、真偽はどうあれ、そういうことをやらかしそうなメンタリティの持ち主であることは、サークルでの評判や素行を鑑みればほぼ間違いなさそう。引退の原因が明記されていないのであまり突っ込んだコメントは書けませんが、無個性は悪で優等生はつまらない、破天荒なほど面白くて無頼漢こそ愛すべき、という価値観を是とするには、自分は少し狭量すぎるようです。かの田原成貴のような名騎手であったわけでもなく、かの小野次郎のようにどん底から這い上がれもしなかった。通算4729戦402勝。父・伊佐夫は騎手として2983戦342勝。父の厚い庇護を受けながら、結局父を越えられなかった一人の中堅二世騎手が引退した・・・・・・それ以上の特別な感慨は抱けません。特にプラス方向には。



http://www.jra.go.jp/info/0605/20060508-trainer.html
▼富田厩舎の近年の成績。

  • 2003年・・・6勝(5962万円)
  • 2004年・・・2勝(3045万円)
  • 2005年・・・3勝(4365万円)
  • 2006年・・・0勝(402万円)

「健康上の理由とみられる」と注釈している報道も見られますが、実質的な理由は経営が立ち行かなくなったから、としか考えようがありません。5月6日付けの須田鷹雄氏の日記にもあるとおり、これが普通の、当たり前の姿でしょう。富田師がまだ50歳と若いだけに、一層切迫感のある話です。あ、ここも二世(いや、三世か?)ホースマンか・・・・・・。