馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

今週の出走馬(5頭)。

●レフィナーダ 土曜新潟8R 500万下(芝2000m) 塚田 04/27帰厩
▼短期放牧明け。再ファンド後5戦して2着2回、3着1回。勝ち馬からは0.7秒以上離されたことがなく、このクラスのローカル戦では牡馬を含めても力上位。しかも器用さがなく、走りもパワー型というよりは軽い方で、新潟替わりは大歓迎。5歳以上の中央未勝利馬はローカル開催にしか出走できないルールがあり、まずは1勝が至上命題です。ただ、相手を見ると前走500万下の特別を勝ったマイネルガストが断然。しかも、これまで3着を外した2回は共に重馬場だっただけに、週末の雨予報も気掛かり。期待はしつつも、勝ち切るまでには厳しいような気がします。
<期待度・・・▲>


ウインシンシア 土曜中京5R 3歳500万下(牝・芝2000m) 秋山 前走4着
▼中1週。オークス出走へ最後の望みを掛けて挑んだ前走は、渋った馬場に祟られ無念の4着。それでも一縷の望みを託して登録・投票したものの、回避馬が出ず非抽選除外。陣営としては、馬体維持に課題が残る中での中1週、また昨年末からずっとトレセンにいる疲れを考慮し、オークス除外の時点で放牧という選択肢も考えていたようですが、秋に向けて賞金加算をと、残念オークスとして中京の自己条件を使うことになりました。ただ、限定戦で9頭立てと見た目は楽な条件ですが、ステラマドレード*1ミルキーウェイという侮れない相手が出走。また、金・土と雨予報で、開幕週とはいえまた雨に泣く可能性も。まだ先のある馬だけに、結果云々よりまずダメージの残らない競馬をと願うばかりです。
<期待度・・・○>




●ロードノアール 土曜中京1R 3歳未勝利(父・芝1800m) 田中学 04/27帰厩
▼休み明け。休養前の2戦は全く見せ場なし。元々背中から腰にかけての状態が良くなく、整体治療でなんとか立て直しを試みてきた馬。帰厩後は追い切り本数こそ重ねてきましたが、動きはまだ精彩を欠き、今週のDWでの最終追い切りも、一杯に追って終い1ハロン15.2秒とバテバテ。内面的に充実してくればもっとやれる馬だとは思いますが、今回は・・・・・・。
<期待度・・・無印>




●ウインブラッド 日曜東京3R 3歳未勝利(ダ1400m) 蛯名 前走14着
▼2戦目。デビュー戦の前走は、後方追走から勝負どころでは大きく離されてしまい、すわ故障かと思わせるような競馬でしたが、直線ハミを取ってからは目を引く伸び。それでもブービーでしたが、能力の片鱗は見せてくれました。大型馬で、ずっと脚部不安を気遣いながらの仕上げだった馬で、この中間も好時計を出しつつ精力的にプールに入って絞り込みに懸命。ただ、上積みは見込めそうなものの、正直まだ太い感じです。蛯名を確保し陣営の期待感はある馬ですが、本当に能力を発揮できるのはもう少し使い込んでからかもしれません。
<期待度・・・注>




ブルーメンブラット 日曜東京11R オークス(G1・牝・芝2400m) 川島 前走1着
▼中1週。桜花賞出走を賭けたフラワーCは3着、オークス出走を目論んだ忘れな草賞は2着。能力を持ちつつも、春のクラシックは縁がないかと思わされた二度のプレップレース敗戦後は、もう1戦自己条件を使って秋に備える予定でした。しかし、その前走が6馬身差の完勝で、レース後も目立った反動が見られないことから、陣営はオークス出走を決断。最終的に、4分の3の抽選を潜り抜け出馬表に名を連ねることになりました。勝ちきれないレースを続けてはきましたが、新馬戦は出遅れも終い良い脚を使って2着、初ダートの2戦目は逃げ切り楽勝、2ハロン短縮の3戦目もあわや押し切りのレース、初重賞挑戦のフラワーCはハイペースの中団から早めに動いて3着、忘れな草は最内強襲に屈するもスローを折り合っての正攻法、道悪の矢車賞は平均ペースを最内でじっくり我慢し直線しっかり伸びて圧勝。どんな状況、どんな競馬でもしっかり自分のパフォーマンスを発揮できる、非常に競馬センスの高い馬です。母系を見ると距離伸びていいとは思えませんが、競馬に対する柔軟性、そしてちょっと頼りなく見えるほど脚長の体型から、府中2400mの舞台への対応力はありと見ます。混戦模様で、明確に距離伸びて良さそうなタイプの少ない今年のメンバー構成なら、むしろ条件は向く部類かもしれません。来年定年を迎える安藤師にとっては、最後の牝馬クラシック。通算387勝、重賞10勝を挙げながら未だG1には縁がないだけに、なんとかこの馬で・・・・・・という思いも強いはず。大一番では岡潤一郎元騎手のステッキを用いるという川島騎手にとっても、なんとか師匠に恩返しをしたいところでしょう。所有するキャロットクラブにとっては、オークス2連覇という偉業も掛かっています。様々な人々の様々な思いを背負い、いざ、大舞台へ。中1週で長距離輸送と、厳しい課題は突きつけられていますが、なんとかそれを乗り越え、自身のできる最高の競馬をしてもらいたいと思います。頑張れ、頑張れ。

*1:どうも出資していたプライヴァティーアの近親(姪の娘)になる模様。