馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

セレクトセール1日目・パカパカファーム販売申し込み馬

4 カーメリタの2005(めす・栗・ファルブラヴ×カーメリタ)
▼970万円のお台で主取。一つ上の半兄(父Cozzene)はウインで募集され満口になったウインプレミアム(募集総額2,800万円)。


41 ゲイロレンヌの2005(牡・栗・タイキシャトル×ゲイロレンヌ)
▼購買者はAnne Sweeney氏。ほぼ間違いなくパカパカファーム代表・Harry Sweeney氏の身内。1,500万円で落札されてますが、まぁ実質主取りってことでしょう。


92 ミルドの2005(牡・栗・グランデラ×ミルド)
▼同じくAnne Sweeney氏が1,200万円で落札。


126 ジュエルドクラウンの2005(牡・鹿・タイキシャトル×ジュエルドクラウン)
▼ダイワの大城敬三氏が2,000万円で落札。タイキシャトルの1歳牡駒で上に重賞ウイナー(シルクフェニックス)、近親に海外G1馬(おじにChief's Crown)がいる血統背景で2,000万円というのはちょっとかわいそう。ちなみに過去のセレクトセールでのタイキシャトル牡駒の平均落札価格は約3,150万円。


・・・・・・しかし売れてねーなーパカパカの馬。ウインプレミアムが募集された時のパンフに、「バイヤー間ではパカパカの馬を敬遠する傾向がある」ようなニュアンスのことが書いてありましたが(血統の字面の良さの割に走らないので)、この日の結果を見る限り納得せざるをえません。ちなみに現3歳以上のパカパカファーム生産馬は、中央で13頭登録されて、うち12頭が出走し7頭が9勝。数字だけ見れば明らかに悪いというほどではありませんが、繁殖は全て海外から導入した良血馬ばかりで、付けた種牡馬もリーディング上位クラスばかりという要素を考慮すれば、これは大いに期待はずれというものでしょう。こうなると売れ残りはタイキで募集、という流れが定着しそうな感じですが、ネット普及により飛躍的に情報量が増えた今、その商法を成り立たせるほど消費者はもう甘くないでしょう。