馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

今週の出走馬(6頭)。

●ロードグレイシア 土曜中京3R 500万下(ダ1700m) 江田照 10/21帰厩
▼休み明け。ほぼ1年近くのブランクがあり、帰厩後じっくり乗り込んではいるものの、まだ重め残りの動きと馬体。使ってからの思案ではないかと思います。
<期待度・・・注>

<結果・・・16着(2人気)>
▼さっと先行するも、途中で下がりだすとそのまま止まらず大差のシンガリ入線。乗り役は気持ちの問題としつつも左前の違和感を指摘。思えば元々屈腱炎の疑いが出ていた馬でしたし(ソースはなにもありませんが、理由もなく1年近く休養させる調教師でないのも確か)、それでなくとも太目を絞るためにレース前はかなりハードな調教を積んできていました。とにかく今は大事に至らないことを願うばかりですが・・・・・・。



●ウインカスケード 土曜中京7R 500万下(ダ1000m) 津村 11/08帰厩
▼休み明け。夏の地方交流競走で未勝利脱出。その後は慢性的に悩まされてきたソエを解消するべくボーンスクレイピング手術を行い、帰厩後は脚元を気にせず順調に乗り込んでいます。久々の分は割り引く必要がありそうですが、これまでの追って味のない競馬がソエを気遣ってのものだとしたら、違ったイメージの走りを見せてくれるのではとひそかに期待しています。
<期待度・・・△>

<結果・・・14着(12人気)>
▼スタート直後に大きく躓き、そこでレース的にはジ・エンド。圏外の位置からながら、直線はそこそこの脚は使っていますので、次は改めて期待したいところ。

ブルーメンブラット 土曜阪神11R ゴールデンホイップT(1600万下・混・芝1600m) 岩田 前走3着
▼前走のユートピアSでは、馬場状態が悪くペースも遅い中、ジョッキーが差しの競馬にこだわった挙句、直線でムチを落として差し損ねるボーンヘッド。そろそろ屋根の替え時だろう、という雰囲気を察してかどうか、日曜にターコイズSには登録もなくWSJS対象レースのこちらへ。鞍上も運よく岩田騎手を引き、どんなレースをしてくれるか楽しみな状況になってきました。ただし、今回に関しては牡馬との力関係がどうでしょうか。デビューから一貫して牝馬限定戦を使ってきただけに、あまり強気一辺倒にはなれない面もあります。とにかく彼女の持ち味を存分に生かすレースをしてくれれば。
<期待度・・・▲>

<結果・・・2着(1人気)>
▼大外を引いた上に、スタートは幾分行き脚がつかない感じ。しかし最初のコーナーまでには好位につけると、直線熾烈な追い比べを一旦は制するかの勢い。最後はエイシンドーバーの地力に屈するも、牡馬かつこの面子相手にここまで走るのだから本物。この1年、本当によく頑張ってくれて頭が下がります。お疲れ様、そして、願わくば来年も競馬場で元気に。

●ウインスペンサー 日曜中京5R 2歳未勝利(混・芝2000m) ルメール 前走3着
▼デビュー2戦目。緒戦は、評判馬ダイワスカーレットの影も踏めず。ただ、自分から動ける器用さを見せたのは収穫でした。飛びが大きく広いコース向きだろうとは思いますが、緒戦のレース振りからは小回りの中京でもこなせそう。陣営の期待度からも、ここはなんとかクリアして欲しいところです。
<期待度・・・◎>

<結果・・・2着(1人気)>
▼楽に逃げたコスモの馬にそのまま逃げ切られてしまう。前走も先着を許した相手だけに順番どおりと言われればそうなのかもしれませんが、小回りの上がり勝負では持ち味が出ないタイプなのも確かな模様。焦らず馬に合ったレース選択をしていけば、いずれ結果は付いてくるでしょう。

●プリンセスデザイア 日曜中京10R 沓掛特別(500万下・混・ダ1700) 鮫島良 前走9着
▼中1週。揉まれ弱い馬で、短い距離だとなかなか自分のレースをさせてもらえないということで今回は距離延長。すんなり運べればこのクラスで通用してもいい能力はあるかと思いますが、上手くそういう展開に持ち込めるかどうかがポイントです。
<期待度・・・注>

<結果・・・14着(13人気)>
▼いつもどおりの好スタートから、抑える競馬を試みるも派手にイヤイヤ。ようやく落ち着いたと思ったら今度は自分からハミを外してしまい、そこで彼女的にはレースは終了。名前どおりのお姫様っぷり全開で、「どうやら自分のペースで走らせてあげた方がいいタイプ」とはジョッキーの談。変に操縦しようとせず、気分を損ねないようにエスコートしてあげれば・・・・・・とは思うんですが、さて、新馬戦の時のようにご機嫌麗しいまま最後まで走ってくれる日は、本当にまた来るんでしょうか?



●ロードアンセム 日曜阪神12R ゴールデンブーツT(1000万下・混・芝2000m) 武豊 10/19帰厩
▼休み明け。池江厩舎所属で、これまでずっと切望しながらも、アクシデントなどもありこれまで一度も武豊騎手には乗ってもらえていませんでしたが、このWSJSの舞台で見事彼を引き当てたのは奇縁と言えそう。久々でもう一追い欲しい仕上がりなのは確かですが、現級勝ちがありこのクラスでも素質は上位。JRAの評価でAが付いているように相手関係にも恵まれた感があり、ある程度中身が出来ていれば格好は付けてくれるのではないかと。鞍上と今回だけの縁になってしまわないためにも、ここは好レースを期待します。
<期待度・・・○>

<結果・・・4着(2人気)>
▼脚質と枠順とレースの特性的に危惧はしていたんですが、案の定、4角でぎゅーっと詰まった馬群の中で狭くなる不利。それがなければ勝っていたとまでは言いませんが、小さくない不利だったことは間違いないでしょう。この日のWSJS2レースは、どちらも後方外から揉まれず運んだアドマイヤの馬が素晴らしい末脚で快勝。もちろん馬の力があってこそですが、新阪神は、あまり変な小細工は必要ないコースなのかもしれません。それにしても残念無念。