馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

出走するだけでも滑らかにはいかない

昨日取り上げた、なにわSに出走予定だったウインレガート。2回の除外権利持ちでしたが、運の悪いことにここも除外。こんな状況では、準オープン馬、特にダート短距離馬はまともにローテを組めません。そして、同じく準オープンにいるウインカーディナルという馬の、今週の状況はこちら。

 2/21(水)に滋賀県八日市のアカデミー牧場を退厩、栗東中竹和也厩舎へ帰厩しました。前走の勝利で1600万クラスへと昇級になりますが、このクラスは慢性的な出馬難が続いていますから、当面の目標である3月11日、阪神日曜10R「甲南S」ダート1800mの前に、除外の権利取りを目的として、来週の中山日曜10R「ブラッドストーンS」ダート1200mにも出馬投票していく方針です。
 (中略)出馬難が続く1600万クラスですから、来週の中山日曜10R「ブラッドストーンS」に出馬投票すること自体が非常に難しい作業(出馬投票するには、レースで騎乗するジョッキーを確保しなければなりません。来週から中京も開幕することで、当日に中山で騎乗するジョッキーを確保することが至難の業なのです)で、中竹調教師は八方手を尽くした結果、鞍上に吉永騎手を確保しています。
(ウインRCメルサより)

この馬の戦歴を見ていただければ分かりますが、1200m戦を走るような馬では全くありません。しかし、権利取りが目的とはいえ、権利優先枠とは別に抽選枠が5頭分設けられているので、そこに引っかかってしまう確率もあり、そうなると、「中竹厩舎のダート中距離馬が、スプリント戦に吉永騎手で向かう」ことになる、というかなりシュールな状況に陥ってしまいます。かといって、なにわSが1回の除外権利では何の優先権にもならなかった(フルゲート16頭からハンデ優先の3頭枠と抽選5頭枠を引いた8頭分の除外権利優先枠は、11頭いた2回除外馬で埋まった)という混雑振りからして、権利取りの投票をしないというのもまた現実性に欠ける話で、要するに、くどいようですがホントなんとかしてくださいJRA様、というお話。