馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

セゾンにぃ、依存してぇ、ドゥしますか?

http://keiba.radionikkei.jp/news/20070328K05.html
一口馬主界隈の住人からすれば今更と言う話題ですが。社台&ダイナースにしろユーワ&オリコにしろ、一口クラブとカード会社という提携は珍しくないものの、旧ジョイ&セゾンのケースも含め、大したメリットのない(正確にはスケールメリットが小さすぎて考慮に値しない、と言うべきか)関係性ではないかと思ってました。ので、ジョイのリニューアルについても、「岡田総帥がジョイを買って好き勝手する」というぐらいの認識でおり、“セゾン”という名前が前面に出てくるとは、話を聞くまで想像していなかったのが正直なところ。
 これがまだ「西武鉄道グループ」という括りで見られる時期であれば、数あるスポーツ事業の一環として理解できたんですが、「セゾングループ」となると、斜陽の空気漂う競馬に対するメセナの一種、あるいは辻井喬としての酔狂か、ぐらいしか動機が思い浮かびません(色々思い浮かぶほど詳しい背景を知らないってだけですが)。まぁ、岡田総帥が口八丁で引っ張り出したのかもしれませんけど、表立って名前を出してくるぐらいだから、それなりに口もオカネも出す気になってるってことでしょうか、セゾンも。
 うーん、総帥が自腹を切らずに馬を選べる、という構図はなかなかにエキサイティングなものがありますが、セゾンの広告塔としての機能を担う以上(冠名採用もブランド戦略の一環でしょう)、日高で掘り出し物をさらってくる、BRFやCVFの生産馬を流す、というメソッドをメインに据えるのは難しいんじゃないかなぁ、とも。まぁそれ以前にラフィアン仕入先がバッティングするのは色んな意味で問題ありそうなので、今までもやってた「セレクトやら海外セールやらでそこそこ以上の馬を探してくる」ことをジョイ改めセゾンで思いっきりやろうとしてるのかな、という気はします(サブ的にラフィアン的な募集馬もたくさんラインナップされるでしょうけど)。「ダービー馬を出す」という岡田総帥の悲願を本気で目指す(今までも本気だったでしょうけど、やはり手法的にどうにも無理があった)という大義名分があれば、セゾンとの利害も一致するよなぁ、という。あと、過日のディープフィーバーで「世間の目が(まだ)競馬に向きうる」という認識ができた(再現性はともかく)のも追い風になった提携かも、とは色眼鏡で見すぎでしょうか。
 そうした未来予測が当たるかどうかというのは別にどうでもいいんですが(これ以上クラブを増やす余裕はない・・・・・・)、堤家といえば近江商人、近江といえば栗東栗東といえばトレセン、ということで(えー)、これを嚆矢にセゾン資本が本格的に競馬界に流入しないものかと期待する部分はなくもなし。いや、現状では単なる笑い話というか、ネタの域を出ない妄言ではありますが。