馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

どこも同じ穴の狢、という話ではあるのかも。

大樹の件つづき - FrontRunner - 加島隼人のhatenadiary

今までファンドとしての税務を正しく扱っていたクラブはなかった

▼この前提については同意です(いや、僕の場合は「多分他クラブの多くも大して変わらんだろう」という単なる推測ですが)。ただ、こういうザルな会計処理が許された背景には、「ファンドと名乗りこそすれ、普通にやっていれば(今回のような自転車操業にならず)オカネの素人でも十分経営を回せるローリスクな商売である」という前提があったんじゃないか、という把握をしていました。それが、タイキのように(主に本業以外の要因で)経営難に陥るクラブが出てきたため、お上も手をつけざるをえなくなった、というのが今回の件の印象です(手をつけるならクローバーの時だろうというツッコミもありそうですが、あれはちと特殊な例に見えます)。
 で、手をつけてしまったがために、これまで表に出なかった(出す必要もなかった)ザルっぷりも併せて表面化してしまった、と。いや、もしかしたらオケラセラさんがご指摘されるように、税制問題の件も含めた大きな背景にあるのかもしれませんが。
 なので、報道のされかたについては同情できる部分(というか他所も大して変わらない)はあります。「単なる経営難」ではない、というような書き方・捉えられ方をされてしまいましたからね。
 ただ、そこ(ファンドとしての体制の甘さ)は経営難の原因ではなくあくまで付随的な点なのは確かなものの、呼び水としての経営難を招いたクラブ側に同情できる面はないな、というのが個人的な把握でした。隙があるなら、そこを狙われるだけの間合いに踏み込まれないよう注意すべきであったろう、と。まぁ、これは観点というかスタンスの違いだと思いますが(なにしろ、タイキがヘタると困る人が身近にいるもので・・・・・・)。
 あとは、加島隼人さんもご指摘の通り、JRAがどこまで干渉してくるかがポイントですかね。この辺はどうにも不分明なんですが・・・・・・。


▼以上、最初はコメ欄に書こうかと思いましたが、長くなってしまったのでまたもトラバ返しで失礼します。


▼そういえば、途中で示したオケラセラさんの記事も非常に興味深く読みました。その記事では

クラブ馬主は商品ファンドなのだという法的な解釈を世間に知らしめる官庁側の強いメッセージのようにも取れなくもない

http://baji.cocolog-nifty.com/okera/2007/07/post_7ab1.html

と書かれていましたが、個人的にはどっちかというと、金融庁農水省の凌ぎ合いというか、主導権争いのようにも見えたりも。その方がお役人のやりようらしいんじゃないかな、とか。いや、単なるイメージですが。