馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

JRA、今週末から「公正で充実した競馬の実施が可能である」と判断。

http://jra.jp/news/200708/082201.html

発熱馬や出走予定の競走馬への検査など、疫学的な調査に全力を挙げて取組み、流行状況全体を分析した結果、8月25日(土)・26日(日)の開催から、公正で充実した競馬の実施が可能であると判断いたしました。

▼というわけで、まだ感染状況と今後の推移に不透明なところはあるものの(特に馬産地や地方競馬など)、JRAにおいては開催可能と判断。根拠となったのは以下のデータの模様。




▼いずれのデータも、感染拡大のピークが先週末にあったことと、全体的な感染率が非常に低いレベルでとどまったことを示しています。というか、JRA施設外への移動を禁じることで外部への拡大危険性を抑えている現状、このデータを見てなお開催を控える判断は、逆に出しづらいのではないかという風にさえ思ったりも。
 もちろんこれは全く不可逆な状況というわけではなく、出走馬確定後の検査結果や、レースを実施すること自体によって再び悪化する可能性は十分考えられ、引き続き予断を許さないのも確か。しかしそれでもなお、自分としてはこの開催再開決定に歓喜の思いを禁じえません。


▼まぁ一口馬主界隈、特にウインの会員さんにおいては、先週末から今日にかけて、クラブ情報で陽性馬・発症馬の少なさと、その症状の軽さが次々と伝わってきていただけに、この決定もそう驚きなく受け止められているのではないでしょうか。
 そして今週の出走想定を見ると、大方の予想通り、特に新馬戦や未勝利戦、500万下といった下級条件戦は出走希望馬で溢れかえっている模様。これは逆に言えば、(見た目的には)走れる状態の馬資源の多さを示しているわけで、ここから感染が劇的に拡大しない限り、今週も中止となれば、来週以降はイモ洗いでは済まない阿鼻叫喚の様相を呈することが確実。その意味でもホッとしているというのが、一口馬主の身としては正直なところです。


▼というわけで、あとはid:momdoさんの

お上の指示に基づいて開催を行うわけですが、ファンは予想した馬が負ければ(実際に事実かどうか関係なく)馬インフルエンザのせいと言うだろうね。有力馬が不可解な負け方をした日にはそれはもう(以下略)。

あと、開催を強行したことでレース後にインフルエンザにかかる/ぶり返す→重症化なんていう素敵展開とかあったら、それはそれで(略)

JRA今週末の開催を決定/馬インフルエンザ関連 - 血統の森+はてな

といった危惧(つうかちょっと期待してないか?:笑)が現実のものとならないことを祈るばかり。
 ただ、公正競馬ってのが「万全の状態で競馬に使うこと」を要件のひとつと(建前レベルでなく本気で)思ってる人がいらっしゃるのなら、悪いことは言いませんから競馬以外のギャンブルを探された方がいいのではないかと思います。「これなら鼻水垂らした陽性馬を走らせた方がマシなんじゃ?」というケースが決して皆無と言えないのは、ディープな競馬ファンや一口界隈の方ならご同意いただけるところではないかと。まぁ本筋から離れる話なのでここで突っ込んで語りはしませんけど。