馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

馬主は受け手か送り手か

佐賀競馬が馬主会の馬インフルエンザ検査拒否により開催中止に - 座布団が行司にクリーンヒット
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/kyushu/20070903/20070903_001.shtml
▼最初の方に出た朝日のこの記事ではなにがなんだか分からなかったので触れなかったんですが・・・・・・事ここに至ってもなにがなんだかわかりません。元々馬主会(の一部)と主催者側に軋轢があったんじゃないのかなぁ。馬主側に、目の前の競馬を開催しないメリットがあるとはとても思えないですし。・・・・・・あ、検査キットがすごく高かったとか? なわきゃないか。
 真面目な話、その“軋轢”について、この辺なら確かに理解はできる、という記述があったので引用します。ソースは2ちゃん(えー)。

俺が聞いた話はちょっとちがうよ。
陽性馬が出走できないのは馬主会も調教師もみんな納得している。
当然これまで前日や当日検査を当然に受け入れていた。しかし1週間で陰性に戻るしほとんどの陽性馬は症状は全く皆無で
調教もこなせる状態なのに何故2開催も出走停止なのかが今回の問題の根本的な原因。
陽性だった馬でも陰性に戻り、かつ、出走体制が整えば出走させてもいいはずというのが馬主会や調教師の希望。
それに対して明確な説明もないままただ、いきなり検査・検査の主催者側の態度にとうとう馬主会が切れちゃったというはなしだが。
前日検査拒否は、それ自体が目的でなく明確な説明もなく2開催出場停止に対する馬主会の強硬手段という話を関係者が話していたよ。
勿論聞いただけだから真偽は不明だが。

http://news21.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1188836901/74

陽性になった馬は2開催の出走禁止になるのよ
でも、陽性になったところで馬自体はピンピンしてるし、調教も普通に出来てるらしい(ワクチンのおかげ?)
だから、再検査で陰性になったらすぐレースに出したいってのが馬主や調教師側の希望(出走手当てがほしいからね)

だけど、佐賀競馬側は聞く耳持たず、勝手に話をどんどん進めていって
それに対して馬主側がブチ切れちゃったと
検査拒否というのは一種のストライキ行為なんだろ

http://news21.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1188836901/92

・・・・・・まぁどちらにせよ、馬主会の強硬姿勢でファンが迷惑を被ったことは間違いないですし、それを擁護する気にもなりませんが。馬本位の判断ではないでしょうし、更なる感染拡大防止、なんてのも後付けの口実のような気がします。
 ただ、馬インフルエンザ問題に限らず、JRA絡みの場合は主催者叩きムードに、地方競馬絡みの場合は主催者擁護(あるいは被害者)ムードに理や義があるような流れになりがちなのは不思議です。判官贔屓と言ってしまえばそれまでですし、感情論を全否定するわけでもありませんけど。


▼そんなわけで、今回の件の理非については、判断するには情報が無さ過ぎるのでなんとも言えませんが、基本的な認識として、僕は馬主はプレイヤーではなく客、つまり立場としては馬券を買うファンと近い(少なくとも主催者サイドではない)と考えています。ファンが主催者に不信を抱いたら馬券を買わないのと同じで、馬主が主催者に不信を抱いたら馬をレースに出さない(または引き上げる)というのは、当然の権利ではないかと(それすらできない一口馬主は、そういう点でも個人馬主とは隔絶した存在)。
 ただ一般論として、今回のように「馬主会」という団交によって全体を巻き添えにするような手法は、個人的には同意しかねます。仮に不満がある人が馬主会のうち声の大きな一部だけだった、ということであれば、これはもうほとんど誰も得してないゴタゴタということになりますね。なにやってんだか。