馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

競馬界にも少子高齢化の波?

http://keiba.radionikkei.jp/news/20070906K01.html
http://keiba.radionikkei.jp/news/20070912K02.html
▼「雪野さん」ことユキノサンロイヤルに続いて、「ストロングブラッドの呪い」でお馴染み(参照:ストロングブラッド - Wikipedia)の個性派が引退。そして、安部総理の電撃退陣の報も受け(関係あるのか)、なんとなく競走馬の引き際について調べてみたくなったので軽くデータを。


1984年産以降の重賞勝ち馬・引退年齢別集計>

生産 重賞 引退年齢(新年齢)別頭数 備考
年度 頭数 2〜4歳 5・6歳 7歳〜 世代最長老馬
1984 56 13 23% 32 57% 11 20% シーキャリアー
1985 64 13 20% 37 58% 14 22% メジロワース
1986 55 13 24% 31 56% 11 20% マイスーパーマン
1987 62 14 23% 35 56% 13 21% ヒダカハヤト
1988 57 13 23% 29 51% 15 26% フジヤマケンザン
1989 52 13 25% 25 48% 14 27% アラタマワンダー
1990 57 10 18% 27 47% 20 35% ドージマムテキ
1991 54 7 13% 33 61% 14 26% キョウトシチー
1992 52 11 21% 28 54% 13 25% プレストシンボリ
1993 60 11 18% 26 43% 23 38% ゴーイングスズカ
1994 60 7 12% 24 40% 29 48% ミヤギロドリゴ
1995 63 10 16% 31 49% 22 35% マンボツイスト
1996 60 9 15% 28 47% 23 38% ノボトゥルー(現役)
1997 68 10 15% 28 41% 30 44% ユキノサンロイヤル
1998 55 8 15% 27 49% 20 36% (現役馬3頭)
1999 63 10 16% 17 27% 36 57% (現役馬18頭)
2000 63 6 10% 24 38% 33 52% (現役馬27頭)
※TARGETで集計(2007/09/12現在)
※平地重賞のみを対象
※色付けの閾値

  • 〜4歳・・・世代全重賞勝ち馬頭数の20%以上
  • 〜5・6歳・・・世代全重賞勝ち馬頭数の50%以上
  • 7歳〜・・・世代全重賞勝ち馬頭数の40%以上

※現役馬数も集計の便宜上、引退馬頭数に含めている(現7歳の2000年産までの集計なので、全て「7歳〜」の欄に)


▼個人的な感覚ですが、ストロングブラッドの8歳という年齢に、ちょっと「まだそんな年でもないのに」と思ってしまったんですよね。でも、現7・8歳世代(1999・2000年産)の重賞ウィナーの半数以上が7歳を超えても現役を続けているという現状では、あながちおかしな感覚でもないのかもなぁと。
 理由としては、当たり前ながら2001年に「馬房数×3倍までO.K.」という管理頭数の緩和があったことが大きいんじゃないかと思いますが、他にもサラブレッド生産頭数の減少(参考:生産頭数 - JBBA)や調教設備・技術、また獣医学や馬場造成技術の向上というのもあるのかもしれず、ちょっと断言はできません。
 ともあれ、世代別の最長老馬欄を眺めていると、思わず笑ってしまう(もちろん微笑ましい感じで)ような名前が並んでいて、やっぱりベテランの存在は大事だなぁと痛感することしきり。交流重賞の出走枠の問題で、たまに自分の出資馬や贔屓馬がベテランが邪魔で出られないようなことがあると、「老害・・・・・・」と思ったりもしますけど(苦笑)。