馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

ウインクリューガー左前屈腱炎発症、引退へ。

 前走の阪神ジャンプSでのレース中に左ヒジを2針縫うアクシデントを負ったウインクリューガー。外傷そのものは大事には至らず、放牧先の小松温泉牧場ですぐに抜糸を行い、乗り運動も再開しましたが、今度は左前裏に腫れと熱感が見られました。
 当初は、「走る時に左の前脚と後脚がぶつかることがたまにある」ということから、ぶつけたことからくる一過性の腫れだと思われていました。しかし、運動を休ませても一向に腫れと熱が引かないことから、今週、目黒獣医師に来てもらい、エコー検査を行ないました。
 その診断結果は「左前屈腱炎」全治9ヶ月。目黒獣医師からは「パーセンテージでは出せないですが、広い範囲で損傷が見られます。若い馬であれば1年休養させて再起を図るという選択肢もあるのでしょうが、7歳という年齢を考えると現役を続けるのは厳しいという判断をせざるを得ません」と、厳しい状況である旨が伝えられました。

 そして、その状況を松元茂調教師に伝えたところ、「そうですか、本当に残念です。平地のGIを勝ってくれて、しかも障害でも勝利を収めてくれたように、長い間本当に頑張ってくれました。私もとても思い入れの強い馬です。状況的に考えて引退はやむを得ないとは思いますが、一度自分の目で症状を確かめてから、その決断をさせてもらえませんか?」と、提案がありました。
 さらに続けて、「今後ですが、もし引退の選択肢を取った場合、私にとっても本当に愛着のある馬ですから、何とか種牡馬にしてあげたいんですよ。まだ引退が確定したわけではありませんが、同時にそちらの道も模索していきたいと思います。クリューガーのためになるのであれば、できる限りのことは協力させてもらいます」と、話していました。
 クリューガーの最終的な決断に関しては、松元茂調教師が小松温泉牧場を訪れる来週ということになりますが、おそらく現役引退という厳しい報告を出資会員の皆様にお伝えしなければならないと思われます。

▼クラブ公式情報より。まだ確定ではありませんが、先日引退・種牡馬入りが発表されたメイショウボーラーと並んでタイキシャトルの牡の代表産駒ですし、ファンが多い馬だけに、なんとか種牡馬入りへの道をと願います。