一口馬主的皮算用
▼話は逸れますが、自分の一口馬主生活の数字的目安は、以下のように設定してます。
- 出資総額平均・・・1頭当たり2,000万円以下
- 年間出走頭数目安・・・60頭
- 年間出走数目標・・・300走(60頭×5走)
- 年間獲得本賞金目標・・・60,000万円(60頭×1,000万円)
- 1走当獲得本賞金目標・・・200万円(60,000万円÷300戦)
数字の根拠としては、年間で本賞金60,000万円稼げれば、出走奨励金(6着から概ね8〜10着馬に支給)の期待値がその約1割として6,000万円、それに距離や内国産の奨励賞などの手当を加えて概ね70,000万円(注:そんなに貰えるかね、という疑念もあるでしょうけど、一応自身の過去実績を目安として出してます)。ここから進上金とクラブ手数料、JRA源泉を引いて大雑把&甘めに7掛け(もちろんクラブ→愛馬会の源泉分戻しと確定申告による還付を含めて)で49,000万円。これに特別出走手当約35万円×300走=約10,500万円を足して、やっぱり約60,000万円。こっちが収入。まとめると、
- 本賞金・・・60,000万円
- 出走奨励金・・・6,000万円
- 各種手当・・・4,000万円
- 進上金・クラブ手数料・JRA源泉税・・・−21,000万円
- 特別出走手当・・・10,500万円(35万円×300走)
支出は色々とありますが、とりあえず一番大きい維持費が、
- 1頭当たり年間維持費・・・-600万円(50万円平均×12ヶ月)
- 年間維持費トータル・・・-36,000万円(600万円×60頭)
こっちが支出。
差し引きすると、
- 60,000万円−36,000万円=24,000万円
となり、この余剰分をその翌年の2歳馬の仕入れ資金とすると、20頭出資するなら1頭当たり1,200万円使えるわけです。あとは、多少の夢を見るために平均を2,000万円まで押し上げるとすると、1頭当たり800万円の持ち出しで、20頭分なら16,000万円。仮に1/400口に限定すれば40万円。これにクラブ会費と保険料を加えた額の持ち出しで1年間遊べるなら、まぁ趣味としてはアリかな・・・・・・という計算です(トータル収支を黒字にする、なんてことは毛頭考えておりません)。
▼ただ、馬はどんどん引退していくわけで、ちょっとTARGETで調べてみると、中央登録全馬の現時点(2008/06/30調べ)での残留率は、
- 3歳・・・約70%(15/22頭:約68%)
- 4歳・・・約30%(6/21頭:約29%)
- 5歳・・・約20%(14/20頭:約70%)
- 6歳・・・約10%(4/17頭:約24%)
- 7歳・・・約5%(2/14頭:約14%)
- 合計・・・約135%(41/94頭:約205%)
という感じ(右側の括弧内は自出資馬のデータ)。もし毎年コンスタントに20頭新たに出資しても、平均通りの残留率なら(70+30+20+10+5=)135%を掛けて27頭、これに2歳馬20頭を足しても6月末時点で47頭にしかなりません(8歳馬以上というのは色々と計算しづらいので無視)。となると、勝ち上がり率や競走寿命も水準以上を保たないと成立しない話で、結構シビアです。
現在のところ「出資総額平均」以外はかなり設定条件に近いところにきている(※)ので、あとは平均価格を抑えた現2歳世代(18頭・平均1,981万円)以降も成績を落とさずに行けるかどうか、が勝負。どうなることやら。
ちなみに現状は、趣味の域を完全に逸脱した出費具合です(苦笑)。あまり金金言うのもアレですが、今後かなりの不景気が予想されますので、こういうことを意識して引き締めておこうかなと。辞めるか規模縮小すればいいだけの話なんですけど、それがなかなか・・・・・・。今後頭数とクラブ数は徐々に減らすつもりでいますけど(いずれ年10頭、現役頭数30頭ぐらいにしたい)、その分口数とか割合が増えそうなので負担としては変わらなさそうです。
▼繰り返しますが、上記の諸々の計算はかなり大雑把&甘めにやっておりますので、その辺ご承知おきください。
(※参考:2008年上半期終了時点での対目標値進捗率)
- 現役馬出資総額平均・・・3,197万円(62.6%)
- 出走頭数・・・42頭(70%)
- 中央出走数・・・142走(47.3%)
- 本賞金・・・30,829万円(51.4%)
- 1走当獲得本賞金・・・217万円
出走奨励金やら距離/内国産奨励賞やらはいちいち集計してなかったんですが、今年1〜5月のロードだけ明細を頼りに試しに出してみると、
- 本賞金・・・10,138万円
- 出走奨励金・・・703万円(6.9%)
- 距離別出走奨励賞・・・626万円(6.2%)
- 内国産馬所有奨励賞・・・375万円(3.7%)
- 付加賞・・・111万円(1.1%)
となりました(括弧内は本賞金に対する比率)。本賞金に対して他の手当類が合計約18%ですので、まぁそんなものかなと。