馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

坊間を傍観する

▼このブログのタイトルは『傍観罪で終身刑』というよくわからないもので、自分でもなんでこういう字面にしたのかイマイチ覚えてませんし、他の人はなおさら意味不明だと思われます。まぁなんとなく意図というかふいんき(←なぜか変換できない)(←なぜかこのクリシェを入れておかないといけないような気がした)は伝わるのではないかと思ってますが、どんなものでしょうか。“終身刑”のキーワード検索で来られる真面目な方々には申し訳ない気持ちもあるんですが……。


▼そうそう、検索といえば、自分がブックマーク(ブラウザの)経由以外のルートからここを見ようと思った時には、いつも「傍観」だけでググッて(傍観 - Google 検索)飛んでくることにしています。大体かなり上の方に表示されるんですよね。はてなさまさま。
 ただ、「ぼうかん」で変換すると、候補に「坊間」という知らない単語があって、いつも「?」となってたんです。どういう意味だろう、「仏間」と同じようなもんだろうか、でも読み方が「ぼうま」じゃないしな……とかなんとか思いつつ、ずっと調べず放置していたんですが、この間たまたま読んでいた小説にこの言葉が出てきて、親切なことに注釈が付いていたのでやっとわかりました。改めて辞書を引いてみると、

町の中。市中。また、世間。

http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E5%9D%8A&dtype=0&stype=0&dname=0na&ref=1&index=18663116744100

だそうで。語源はなんだろうと思ったら、「坊」には

方形にくぎられた町の区域。市街。まち。

http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E5%9D%8A&stype=1&dtype=0

という意味があるんですね。恥ずかしながら全く知らなかったです。


▼ちなみにその“たまたま読んでいた小説”は、尾崎翠の『第七官界彷徨』でした。はてなキーワードによると1931年発表とのこと。読んでいた版は

で1991年発行だそうなので、それに注釈がわざわざ付いているということは、坊間的にはもう死語に近いのかもしれません。
 とはいえ、字面的には別に小難しくありませんし、ちょうど使っていた「傍観」という言葉と読み方も同じなので、「終身刑」などという強面で誤解を招きそうな単語は捨て、新たに「坊間」と「傍観」を組み合わせたブログタイトルに変えようかなと思ったり。判明のきっかけになった小説にも引っ掛けて、そうですね、『坊間・傍観・第六感』とかどうでしょうか。
 ……ダメか。


▼以上、「ATOKでとにかく便利に変換したい!」という企画用エントリでした。