馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

ビッグレッドファームはCHANGEできるか?

<日本3大馬産グループ別・2歳戦成績>

BRF コスモ ラフィアン セゾン BRF計
年度 1着 本賞金 1着 本賞金 1着 本賞金 1着 本賞金 占有率
2004 14 22222 18 33460 - - 32 55682 37.5%
2005 10 15845 19 23320 - - 29 39165 35.3%
2006 6 8520 33 44805 - - 39 53325 46.0%
2007 8 9835 23 28790 12 14580 43 53205 42.8%
2008 6 10680 8 14425 7 7440 21 32545 25.1%
NF サンデー キャロット 吉田勝己 ノーザンF計
生産年 1着 本賞金 1着 本賞金 1着 本賞金 1着 本賞金 占有率
2004 34 58540 11 11625 5 4190 50 74355 50.1%
2005 27 35330 6 6440 6 7415 39 49185 44.3%
2006 25 30185 5 5045 1 1440 31 36670 31.6%
2007 11 14580 11 16295 2 1915 24 32790 26.4%
2008 17 33290 18 26425 7 8440 42 68155 52.6%
社台F 社台 グリーン 吉田照哉 社台F計
生産年 1着 本賞金 1着 本賞金 1着 本賞金 1着 本賞金 占有率
2004 10 13770 2 2240 1 2375 13 18385 12.4%
2005 14 17580 2 2220 2 2810 18 22610 20.4%
2006 14 15920 3 3515 5 6440 22 25875 22.3%
2007 24 30415 5 4535 2 3365 31 38315 30.8%
2008 17 19070 4 3490 4 6390 25 28950 22.3%
※占有率は、3グループの合計値を分母としたもの


▼現3歳世代のビッグレッド勢は苦戦しているなぁと、感覚的にはなんとなく思っていたんですが、数字に出してみてびっくり。ここまで落ちていたとは……。個人的にはこの世代、5頭出資して全馬デビュー、1頭は能喪の憂き目にあったものの、残り4頭中2頭が勝ち上がって残りの2頭も2着経験があるので、全体の数字がここまでひどいという実感はありませんでした。
 一体原因はなんなんだろうと少し考えてみて、僕が理由として思いついたのは、ビッグレッドファーム鉾田の開業(2007年12月)だけでした。あそこでデビュー前の馬を育成しているわけではない(はず)ので直接的な原因とは言い難いと思うんですが、マンパワー配分の問題なりデビュー後の馬の調整精度なりで、なんらかのブレーキになっているというのはあるかもなぁと。
 ただ、それだけでここまで数字を落とすというのは考えづらく、相対的に見ればノーザンファームの反撃に屈したというのが一番大きい要素ではあるでしょう。(っていうかそれが全てだったりして?)2歳戦の勝ち上がり数・率が全体の数字に直結するのは(特にBRFのようなオペレーションを採る牧場では)間違いありませんし、しばらく苦戦を余儀なくされそうなBRF、特にジュニア率いるラフィアンの巻き返しがあるのかどうか、注視していかねばなぁと。


▼なんでいきなりこんな数字を出したかというと、駆け込みでセゾンの馬2頭に新たに出資申込みしたため。無事受理されれば、現2歳世代はラフィアン2頭・セゾン5頭という陣容になるだけに、この数字だけみると先行き不安としか言いようがありません。が、良血馬を汗と根性と馬の目利きで負かすというストーリー自体には感情移入しやすいので、なんとか巻き返してもらいたいものです。とかいって、キャロットでも引き続き出資は続けるでしょうけど……。
 そういえば、社台にはあまり縁がありません(白老産には結構出資しているのに)。これまで社台ファーム産で出資したことがあるのはウインプラチナムだけで、しかも預託繁殖であるダイヤモンドビコーの仔ですから実質はゼロのようなもの。今年の1歳は社台にしようか……ってそんな予算が今夏に残っているのかどうか疑問ですが。ただ、今後は「勝つこと」以上に「負けないこと」をテーマにしていかねばならないだけに、社台の異常なまでの安定感は魅力的。