馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

今週の出走馬(8+1頭)/リアルインパクト、朝日杯2着。

●ウインジュビリー 土曜中山1R 2歳未勝利(牝・ダ1800m)  北村宏 前走2着
マイネルシトラス 土曜阪神5R 2歳未勝利(芝1800m) 川須 前走6着
●ドリームゼニス 土曜阪神9R 摂津特別(1000万下・芝1600m) スミヨン 11/27帰厩
●マージービート 土曜小倉6R 500万下(ダ1700m) 酒井 12/11帰厩
●グリューネワルト 土曜小倉7R 500万下(牝・芝2000m) 上村 12/09帰厩
マイネルマルゴー 日曜阪神2R 2歳未勝利(ダ1800m) 安部幸 前走8着
●モアグレイス 日曜阪神7R 2歳500万下(芝1600m) 熊沢 12/08帰厩
●ウインベルセルク 日曜小倉10R 八女特別(1000万下・ダ1700m) 荻野 12/04帰厩
アンドラダイト 木曜大井3R 2歳(1600m) 未定 前走1着
▼長いようで短かった(あるいはその逆)1年もいよいよオーラス。餅つき競馬も正念場です。今月は全体的に好調ですので、最終週もその流れに乗ってもらいたいもの。
 ウインジュビリーは中2週。初ダートの前走で2着も、その時は重馬場。良馬場になりそうな今回、内枠を引いたこともあり行って押し切れるだけのパワーがあるかどうかは微妙ですが、牝馬同士ですし格好ぐらいはつけて欲しいもの。
 マイネルシトラスは中1週。前走大きな変わり身を見せてくれたのは嬉しい誤算でしたが、冬場ということもありもう一絞りがなかなかできない様子。厩舎の先輩シュトルムが勝ち上がったのは4戦目、年明けの東京開催でしたが、こちらはタイプ的にもっと時間がかかりそうな気がします。
 ドリームゼニスは3ヶ月ぶり。実績は上位、久々も動きは上々で、速い時計の決着にも対応できるタイプ。鞍上も名手スミヨンで、ここは期待感を持って応援したい鞍です。
 マージービートも3ヶ月ぶり。あの未勝利脱出劇からの復帰戦、あれだけ勝ち上がりに苦労した姿を見てきただけに、昇級してすぐ云々という気持ちはあまり起きません。ひとつ勝っていることの価値を噛みしめつつ、ボチボチとクラス慣れしていってくれれば。
 グリューネワルトは2ヶ月ぶり。このクラスで足踏みする馬ではないと思っているんですが、気性的な問題もあり、なかなか結果が出せず。ある程度ゆったり行ける距離で積極的な競馬をするのが自分の形ですし、前走控えたことをミスと認めた鞍上の2戦目ですから、そのあたりはきっちり踏まえて乗ってくれるものと期待。ただ、状態的には使ってからの印象が強い感じで……。それにしても、この馬を含めてサンデーレーシングの馬が4頭並んだ枠順はなかなかのネタっぷり。
 マイネルマルゴーは中2週。節が足りずわざわざ西下、個人的には中山ダ1800mの良馬場が現状のベスト条件と思うだけに、無理せず年明けまで待って欲しかったところ。連戦の疲れや相手関係など気がかりも多く、着があれば上々かなとも。
 モアグレイスは4ヶ月ぶり。遅生まれながら夏の小倉で早々に勝ち上がり、2歳Sでも見せ場はありました。そこで一息入れたのは正解かなと思いますし、この休養でどれだけ成長してくれているか、不安より楽しみが大きいです。
 ウインベルセルクは2ヶ月ぶり。前走は大敗を喫してしまいましたが、能力はこのクラスでも十分足りる馬。前々で立ち回れますし、小回りもむしろプラスでしょう。ただ、地方からの復帰後は東開催でしか走っておらず、層の厚い西開催でどこまでやれるかは未知数で、陣営ほどの強気さは持てない感じ。
 掉尾を飾るのは大井のアンドラダイト。コンスタントに走ってくれているという要素が大きいものの、平日にも出走があるというのは(特に僕のような中毒者には)想像以上に大きく、今後も毎年1頭は地方出資馬も持ちたいなと思わせてくれました。「2歳230万円以上325万円未満」といった感じのクラス分けはなかなか慣れませんし、この辺をなんとかしてくれないと中央慣れした立場としては地方競馬そのものに身を入れることは難しい感じですが、それはそれとして楽しみ。


▼先週は、リアルインパクトがG1挑戦で価値ある2着。最内を上手く立ち回って、外から差してきたグランプリボスに3/4馬身ですから、内容的には完敗、納得の2着です。日本でのテン乗りということでジョッキーに不安はありましたが、さすが名手、ロス無く乗ってくれました。勝ち馬の審議は、前の週にマイネルアルセーヌが降着になったケースと比べても度合い的に遜色ない不利レベルだったとは思いますが、被害馬の脚色を考慮すればギリギリ納得出来るというのが個人的な見解。ミソの付いた繰り上がり優勝ではなく、文句のない形でいずれ大輪を咲かせられればそれでよし、と思います。
 今後はしばらく休んでマイル路線で復帰予定のようですが、今回も行きたがるところがありましたし、妥当な判断ではないかと。いずれはダートという選択肢もありますし、無理に背伸びせず、適鞍をじっくり使って行ってもらえればそれで満足です。そしてそういう方向性であれば、この厩舎ほど信頼感のあるところもそうそうありません。

ゴール前猛追も、勝ち馬から3/4馬身差の2着だった。初騎乗となったベリーは「ゲートでチャカチャカしていて、スタート後に少し掛かったけど、馬込みに入れると落ち着いてくれた。ただ、勝負どころで一瞬置かれたのがラストに響いたね。でも、いい競馬はできたと思う」と納得の表情だった。

「ゲートを出てから一瞬掛かったが馬込みに入れたら落ち着いてくれた」とベリー。「道中はいい感じだったが勝負どころの反応が鈍く、少し置いていかれる形に。最後はよく伸びているし、いい騎乗はできたと思う」と振り返った。


▼クリスマス・イヴにふさわしい、いつも通りの一口エントリでした。文句あるか!