馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

今週の出走馬(9頭)。

  • ウインスカイハイ 土曜小倉6R 500万下・ダ2400m) 国分優 前走6着
  • ブリージーデイズ 土曜小倉6R 500万下・ダ2400m) 黛 11/12帰厩
  • グリューネワルト 土曜小倉12R 小月特別(500万下・芝1200m) 中舘 前走4着
  • インベルセルク 日曜中山9R 霞ヶ浦特別(1000万下・ダ1800m) 吉田豊 11/12帰厩
  • ロードバロック 日曜中山10R 市川S(1600万下・芝1200m) 田辺 前走7着
  • マイネプリンセス 日曜中山11R ターコイズS(OP・牝・芝1600m) 柴田大 前走8着
  • ジェラルド 日曜阪神5R 2歳新馬(芝2000m) 岩田 09/16入厩 10/28ゲート試験合格
  • ロードオブザリング 日曜阪神10R ゴールデンブーツT(1000万下・芝2000m) 川田 前走7着
  • マイネルマルゴー 日曜小倉4R 500万下(ダ1700m) 丹内 前走9着

▼今週は9頭、いよいよ暮れの餅つき競馬で出走ラッシュの間隙を縫って……と言いたいところですが、小倉と阪神はフルゲート割れが目立ちます。関東で小倉滞在を積極的に活用する厩舎は、その辺評価できるかなと。
 ブリージーデイズはその小倉滞在。ここに来てダートの長距離に矛先を向けてきました。DID×ティンバーという血統背景からパワー型の長距離砲というイメージを抱くのであれば、むしろこれまでマイル前後を主戦場としてきたことが不思議なぐらい。とはいえ、どちらかというと適性や能力よりも、集中力を持続できるかがポイントの馬で、その点長丁場は運び方が難しいかもしれません。うまく力を出し切ることができれば勝ち負けできると思いますが、さて。
 ウインスカイハイは中2週。こちらもまともに走るかどうかがポイントのクチ。ここのところは先行してタレるパターンを繰り返しており、そろそろ根本的に違う競馬を試す必要がありそうです。ただ、後ろから行ったり仕掛けを遅らせたりするのであれば、結果的にロングスパートが(特に小回りの条件では)要求されるだけに、これまでのレースぶりを見るにハマるイメージは全く湧かず。
 グリューネワルトは中2週。新潟の直千競馬で結果を残してきて、久々にコーナーのあるレース。個人的には、これまで着順ほど着差的には負けていないところを見るに、コーナーの有無より脚の使い所次第の馬だと判断しています。直線より仕掛けが難しいのは確かかもしれませんが、鞍上の老練な手綱さばきに期待。
 インベルセルクは5ヶ月ぶり。1000万下では勝ち切れないまでも幾度も上位争いを演じていますが、今回はさすがにブランクが長すぎるでしょう。
 ロードバロックは中2週。末を活かせるという意味ではベストと思われる中山の芝1200mで、展開が向けば突っ込んでこられるはず。コンスタントに使って今年10戦目、これで放牧に出るようですし、最後に一発ないでしょうか。
 マイネプリンセスは中3週。叩き3戦目で状態は上向き、格上挑戦も軽ハンデで補える範囲だと思いますが、そもそも中山は勝ち切れていないのが心配。
 ジェラルドはデビュー戦。前評判は上々ですが、さすがに少頭数でも骨っぽい面子が揃った印象。というか、8頭中5頭がノーザンファーム産というのはなんとも。それはともかく、馬自身はこの世代のエース格と期待して出資しただけに、いきなりから結果を求めたいところです。入厩から2ヶ月半じっくり乗り込んできましたし、調教の動きも上々。坂路中心の仕上げですがおそらくコースの方が良い走りができそうですし、お天気が心配ながら開幕週の軽い芝もおそらく歓迎のタイプ。去年のリアルインパクトに続いて、夢の続きを見させてほしい、そう強く願います。
 ロードオブザリングは中2週。前走は久々で状態一息だったとはいえ、得意の淀で初めて掲示板を外す結果に。そこで淀へのこだわりを捨て、阪神に矛先を向けてきました。これまでどちらかというと馬なりの競馬をする騎手ばかり乗せてきただけに、川田騎手のような督戦型と手が合うのかどうかはわかりませんが、新味が出ないものかと密かに期待しています。
 マイネルマルゴーは中2週。どうもトンネルの出口が見えません。前々走は10頭立て10着、前走は10頭立て9着でしたから、11頭立ての今回は2頭負かして9着を目指して頑張って欲しいところです。


▼しかし、WSJSで日本人騎手が当たった時のガッカリ感はなんなんでしょうか。これまで出資馬は5回出走していますが、うち3回は日本人騎手。今回のロードオブザリングを含めると4/6ですから、もうちょっと海外の名手の手腕にも期待させて欲しいと思ってしまいます。ズブいと評判だったロードマジェスティを駆り豪快に差し切ったビードマン騎手の手綱さばきは今も忘れられません。とはいえ、結果としては過去5戦で(1.2.0.1.0.1)とシリーズ自体とは好相性。今年も期待したいと思います。