馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

2003年産馬出資(チキン)レース・ラストスパート(3)

Mountains of Mist'03(by Desert Prince)

  • 「胸が広く、幅もあって、しっかりとした造り。顔つきや顎の張りも良く、丈夫な馬のように感じました。サウスニアさんの所属馬でいえば、カーティスクリークに似ているタイプで、スピードがありそうです」(梶村一生氏・梶村ステーブル代表)
  • 「いい感じで胴に伸びがあり、うまくまとまっている印象。まだまだ変わってきそうな印象もありますよ」(瀬口晃浩氏・セグチレーシングステーブル代表)
  • 「繋ぎ・骨格に不安がなく、芝の中距離あたりが良いのではないでしょうか」(幣旗政則氏・グリーンウッドトレーニングマネージャー)
  • 「身のこなしが柔らかく、力強さもある馬。背中の感触も良いので、普通に考えて走ってくる馬だと思いますよ。昨年のオフィサーも良い馬でしたけど、それに勝るとも劣らない、いや、緩急の融通性といった点ではこちらが一枚上かもしれませんね。歩様も悪くなく、馬格があって、肉付きも良し。距離は短めのほうがいいのかもしれませんが、きっとパワフルな競馬をしてくれることでしょう。その完成度から、2歳入厩も可能だとみています」(村上正幸氏・三城牧場場長)
  • 「バランスの取れた体型、余裕のある深い肩のつくり、トモの肉付きも良く、尾に力があります。後肢の踏み込みも大きく、蹴っぱりも強そう。総合点では本馬でしょう」(山本健二調教師)


 父は欧州でマイルG1を3勝。Danzig系きっての快速派Green Desertの直仔ですが、その産駒傾向は今のところバラバラで、シャトル繋用されているオーストラリアでは、1200mのG1(MRC Blue Diamond S)馬Kusiと2400mのG1(The TJ Smith Classic)馬Outback Princeを出しています。同じGreen Desert系のCape Crossが英愛オークス勝ちのOuija Boardを出した例を引くまでも無く、Danzig系は代を経ると一気に距離適性の幅が広がるのは最早周知の事実で、Desert Princeもマイラー血統と決め付けると見誤ることがありそう。
 特に本馬の場合、関係者のコメントでも「胴に伸びがある」「中距離向き」という意見と、「スピードがありそう」「距離は短めの方がいい」という意見に分かれてしまっているように、判断が難しそうです。個人的にはMill Reefの3*4が効いている印象があり、いかにも欧州型という体型に見えますので、距離はある程度あった方が良いように思います。というか、距離云々以前に、時計の掛かる馬場が向きそうという印象の方が強いんですが。そのあたりをどう捉えるかは好みの問題でしょう。全体的に丈夫そうなのは、預託予定の森厩舎向きかもしれません。


結論:安定感があって良さそうに思うんですが、主戦場がどのへんになるのかというイメージが湧きにくくて、その辺がちょっと踏ん切りのつかないところです。現状では見送り濃厚。

http://www.nikkansports.com/ns/sports/f-sp-tp0-050726-0025.html
この写真の通り、今年のダービー馬ジャコモGiacomoブリンカーを付けていなかったので、単に自分の出たレースを格的にケンタッキーダービーになぞらえただけでしょうね。「ブリンカーをつけた馬のように」という表現がパブリックなクリシェとして成立する日も近い・・・・・・かも?