馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

2003年産馬出資(チキン)レース・ラストスパート(4)

Let's Escape'03(by Tale of the Cat)

  • 「まだ発展途上の造りをしているけど、ここから変わってくれば本物。実際、変わりそうな雰囲気を感じますしね」(岩戸孝樹調教師)
  • 「調教が進んでいることが窺える体つきをしており、しっかりとした印象」(北村宏司騎手)
  • 「産駒がセールで好評のテイルオブザキャット産駒に、いま勢いのある角居厩舎。ファッショナブルな要素が重なっているのが魅力。米国産馬にありがちな、パワーばかりがガチガチに優先したタイプではなく、柔らかさや芝への対応力もありそうなところがよいとも思う」(須田鷹雄氏)
  • 「迫力のある馬体でありながら、ゴロンとしたところがなく、ストームキャット系の中でも上品なタイプ。とにかくスピードがありそうで、距離の融通も利くことでしょう。順調であれば、着地検疫が明けたところで入厩を考えたいと思っています。かなり楽しみな馬ですよ」(角居勝彦調教師)
  • 「胴が長すぎず短すぎず、全体的にまとまっていて、日本の競馬にうまく対応できそうな体型に見えました。とりあえず早めから勝てそうですし、それでいて成長力もありそう。早めに勝てればその後の選択肢も広がり、ゆっくり気長に楽しめますからね。自分が出資するとしたら、この馬に入りたいと思います」(瀬口晃浩氏・セグチレーシングステーブル代表)
  • 「バランスがとにかく良く映りますね。胸前から前肢の付け根の筋肉の発達が顕著で、肩をよく使って走りそう。前捌きがいい馬はとにかく走るんですよ。父の産駒は早めから動けますし、本馬の格好を見ても、やはり早いうちから活躍できそうに思います。角居調教師も『アレは走るよ』ですって。この馬なら自分で調教できるチャンスもありそうですし、今から楽しみでなりません」(野田政義氏・アカデミー牧場)
  • 「楽しみ。なに、理由?だって走っている厩舎だもの(笑)。角居君なら、結果を出してくれることでしょう。背中が長めだから、クラシックディスタンスも大丈夫じゃないかな」(藤澤民雄氏・ファンタストクラブ場長)
  • 「全体のバランスが整っていて好きですね。顔が小さく品格もあって、鼻の穴も大きい。人間に対して優しそうなのもいいと思います。また、皮膚が薄く、柔らかくて弾力性のありそうな筋肉をしていますので、故障も少ないのではないでしょうか」(細江純子氏)
  • ミスタープロスペクターストームキャット、デピュティミニスターといえば、近年、北米を中心に繁栄を誇った3大主流父系。しかし、いずれも世代交代期を迎え、現在は核となる種牡馬が不在の混沌とした状況。そこからジャイアンツコーズウェイオーサムアゲインらが抜け出そうとしているが、父のテイルオブザキャットも次世代候補として目されている1頭。この手の主流血統が入り込んだ良血種牡馬は、混沌とした時代においては、アウトサイダー血脈との配合に妙がある。事実、代表産駒はそうした結果が出ており、その意味でも、本馬の母系と母父オジジアンはうってつけ。名血を引き立たせる”一流のぼかし効果”を生んでくれるのではないか」(吉沢譲治氏)


 出資済のため詳細割愛。Tale of the Catの産駒は中央で9頭が出走し7頭が勝ちあがり。そのうち4頭が2勝以上していますが、4勝以上した馬は今のところなし。全10勝中ダートで9勝。・・・・・・と、典型的なStorm Cat系。それでもこの馬体、この厩舎、この募集価格なら出資する価値があると判断しました。この父系のこの時期にしてはまだ成長の余地が残っていそうなところも魅力。関係者の言及の多さも含め、楽しみな1頭です。

Dance Desire'03(by デインヒル)

  • 「全体のバランスが良く、カーリアン肌で成長力もありそう。”ダンスデザイア”っていう名前、語感も走りそうでいいよね(笑)」(国枝栄調教師)
  • 「やや小さく見えるものの、芝向きの軽さがありそうで、パワフルさも兼ね備えている感じ。走りに対して余計なモノがなく、回転のいいフットワークをしそうですよね。爪もガツンと大きめですし、今後これに合わせるように上体もモリモリ大きくなってくることでしょう」(榊原哲夫氏・榊原ステーブル代表)
  • 「コンパクトですが、バランスが良くて、体にしっかりと幅があります。牝馬ですし体重はこれぐらいでも大丈夫。馬体が萎んでいくようなタイプではありませんので、心配には及びません。やる気満々といった印象があり、こちらも面白い素材と言えるでしょう」(角居勝彦調教師)
  • 牝馬だが、大物感を感じさせる。体自体をそれほど大きく見せる馬ではないが、いかにもスピードのありそうな体つきで堂々とした立ち姿も惚れ惚れさせられる。若手のホープ、角居調教師の管理という点も好感が持てる」(平松さとし氏)
  • 「まず厩舎がいいですよね(笑)。コンパクトに見えますが、窮屈なところがなく、各所に負担のかからなそうな造りをしていますので、故障しづらいのでは。仕上げに手間取ることもなさそうですし、確実に競馬ができるタイプでしょう。早めから動けそうな雰囲気もありますね」(堀宣行調教師)


 気になるコメントがいくつか。
 まずは、国枝師の”ダンスデザイア”っていう名前、語感も走りそうでいいよね発言。日頃”言霊派”などという恥ずかしい自称を繰り返し、見ている人からはア○ちゃうかと思われているに違いないと暗澹としながらも、引っ込みがつかず忸怩たる思いをしていただけに、本職でもこういう考え方をする人が(冗談でも)いると分かって、一気に視界が晴れた気分です。確かにダンスデザイアっていう響きはイイ!
 次に、榊原氏の爪もガツンと大きめですし、今後これに合わせるように上体もモリモリ大きくなってくることでしょう発言。この馬については、7月時点で430キロそこそこという馬体の小ささが最大のネックと思われるわけで、個人的に、今後どこまで身が入ってくるかというのは出資を判断する上での最重要ポイントでした。なるほど、仔犬の将来の大きさを予測するには前脚のぶっとさを見ろと聞きますが(by『動物のお医者さん』)、馬に関しても然り、と。本職が言うんだから説得力があります。
 最後に、堀師のコメント。この先生が勧めているというのは、僕としては非常に大きなアピールポイントだったりします(出資馬が大変お世話になっているので)。


結論:最初のパンフの印象では、小ささくてちょっと活力に欠ける印象があったんですが、最近の更新画像や会報の写真を見ると問題なさそう。元々胸前とトモの充実ぶりと全体のバランスの良さには注目していましたし、これなら・・・・・・という感じです。首が高いように見えるのが気になるといえば気になりますが、調教動画ではそれなりに使えているようですし、そこはスルー。おそらく出資することになると思います。

▼今日出走した出資馬2頭が揃ってシンガリ負け。それでもまた出資申し込みボタンをクリックしてると思われる自分の度し難さがなんとも。もし5年前に戻れたら、また一口やってるだろうか・・・・・・まぁ、考えないようにします。