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●テューダーローズ(Tudor Rose) 牡
父サンデーサイレンス/母ロゼカラー 橋口弘次郎厩舎 ノーザンR
<馬名意味>
『紅白の薔薇。薔薇戦争の終結の証』の意。
ロサード(オールカマー他)・ヴィータローザ(セントライト記念他)・ローズバド(マーメイドS)・ローゼンクロイツ(毎日杯)と続いたサンデーサイレンス×ローザネイ一族の物語も、いよいよクライマックスへ。重賞馬を量産した蜜月関係というよりは、どうしてもG1に手が届かない悲恋というイメージが強いカップリングだっただけに、最後の産駒に終戦と融和を象徴する名前が(当然バラつながりで)付いたことは、もしや非常に示唆的なことではないかと妄想してしまいます。悲願達成へ真打登場となるのか、それとも一族の呪縛からはやはり逃れられないのか、要注目です。
▼競馬ブック誌連載・ファーストクロップサイアー年鑑の今週分は、ダイタクヤマト・ダイワテキサス・ダンディコマンドと、五十音順とはにわかに信じがたいほど個人的にツボな父内国産種牡馬ばかりの回となっており、端々まで貪るように読んだわけですが、その種牡馬成績欄には正直ショック。
- ダイタクヤマト・・・・・・03年産駒21頭→04年産駒4頭→04年種付け6頭
- ダイワテキサス・・・・・・03年産駒18頭→04年産駒18頭→04年種付け21頭
- ダンディコマンド・・・・03年産駒10頭→04年産駒6頭→04年種付け7頭
・・・・・・なんだよこの頭数は!(悲鳴)最近発表された05年種付け実績のニューイングランド160頭とかアドマイヤボス158頭とかサクラプレジデント106頭とかチョウカイリョウガ14頭(!)とかと比べると、いかに切ない数字か。「ダイワテキサスは実績考えれば十分じゃね?」と思われそうですが、産駒を「−大城敬三」という条件で再検索すると、何頭も残りません。個人所有を通り越して、ほとんど個人専用種牡馬って感じです。こうなると、ダイタクヤマトにとっては太陽ファームの撤退がいかに痛いか。デビュー済み産駒の状況も芳しくありませんし、あとは情に篤い九州男児の石坂先生が根性で産駒を活躍させるぐらいしか逆転の目が思い浮かびません。マックイーンもテイオーも後継馬を出せるか微妙ですし、日本のHerod父系存亡の秋ですよマジで。
ただ、ダンディコマンドに関しては、中央でミッキーコマンドが新馬勝→OP4着。地方でタイザンホクト・ダンディキング・フロンティアボーイの3頭が既に勝ち上がり、2着経験のある馬も2頭と、なかなかのアベレージ。後継馬を出すのは難しいにしても、もしかしたら生き残りは可能かも。