菊花賞予想。
▼僕は馬券から足を洗って(馬券で儲けようとかマーヴェラスな予想理論を打ちたてようとかいう意図を放棄したという意味)久しい人間ですが、菊花賞だけは今も割と気合を入れて買います。というのも、血統イメージだけで結構当たるので。ちなみに去年の予想はこんな感じでした。
<今週の予想・菊花賞>
菊花賞は血統で買え!(唐突)
過去10年の傾向を見ると、サンデー3勝、BTとサッカーボーイが2勝ずつ、あとはDID、シェリフズスター、クリスタルグリッターズが1勝ずつ。サッカーボーイ産駒がいれば無条件で注目だったんですが、まぁ仕方ありません。
ポイントはみっつ。
①とりあえずダンスインザダーク。
合言葉は「ファストタテヤマを忘れるな」で。ザッツの巻き返しも見事だったが、印象の強さとしてこちら。さらに、もう1頭の出走馬マッキーマックスも、神戸新聞杯で中団ままの7着から本番はキッチリ掲示板まで押し上げている。別路線から古馬相手に勝ちあがって駒を進めてきたデルタブルースのほうが、不気味さは上。押さえるべき。
②欧州長距離向きNorthern Dancer系に気をつけろ。
合言葉は「マイネルデスポット(byペンタイア)を忘れるな」ってこればっか。基本的な狙いはNijinsky→マルゼンスキーラインだが、日本適性が疑問視されるようなSadler's Wells系・ペンタイア・ザグレブ的な種牡馬も、こういう長丁場ではピックアップしてみたいところ。コスモバルク、ホオキパウェーブはもちろん、母父がトウカイパレスの父ランドヒリュウを出したブレイヴェストローマンのオペラシチーは特に注目。
③血統的に3000は無理だろ、と思ったら素直に切る。
短〜中距離路線から強引に出走してきた軽薄短小血統馬はもちろん、父として(0.0.0.4)、母父として(0.0.1.11)のノーザンテースト、ダンシングブレーヴが結局通用せず母父としても好走馬を送り出せないLyphard系は減点して良さそう。トニービンも、母父としてリンカーンを出しはしたが、基本的にジャンポケ・レニングラード・テンザンセイザのイメージで見ていい。Lyphard系にも言えることだが、いくら上がり勝負になっても、大雑把に把握すれば切れ者には向かないレース。
以上を踏まえ、おもむろに結論。
◎ハイアーゲーム
どこが踏まえてるねん! と突っ込まれそうですが、まさにその通りで・・・・・・(汗)。
同配合のマンハッタンカフェを連想するのは短絡的でしょうが、超スローのオールカマーで負けた分少しでも人気を落とすならまだ買えるかなと。ちなみに母父Low Societyは愛ダービー馬、さらにカフェの母母父は独ダービー馬でしたが、こちらは負けじとサンクルー大賞勝ちのゲイメセン。いやあ、重い重い。こういう馬なら尚更オールカマーの展開は厳しかったでしょう。ダービーで一番強い競馬をしたのはこの馬。能力的には一枚上でしょう。押し出された感もありますが、とりあえずの本命。
○スズカマンボ
どこが踏まえてるねん!と言われそうですが(以下略)。
朝日CCは勝ちタイム的に評価が微妙。母父Kingmamboを不安視する向きもありそうですし、なかなか推しづらいんですが、基本的にKingmamboはMiswakiと同じように把握すべきだと考えてますので、距離はもちろん大レースへの下支えという面でも不安はないと見ます。Nijinsky→Key to the Mintと続くボトムラインの流れも一流のそれ。折り合いに不安があるのも、コスモバルクが引っ張る流れが予想されるだけに逆に思い切ったレース運びにつながる気がします。今は、G1ならアンカツ>ユタカなのも大きな流れ。厚めに狙ってみたい馬です。
▲コスモバルク
どこが(以下略)。
父ザグレブだけなら、愛ダービー馬とはいえ日本向きのスピード不足を懸念するところですが、母父トウショウボーイで日本適性を補完。前走でも分かったように、絶対スピードがある上に、レコードになるような厳しい流れも歓迎の口。ダービーは、厳しい展開自体が問題というより、その流れが自身が作ったものではなかったことが応えた感じ。陣営も同じ轍は踏まない決意のようですし、今回は唯我独尊のレースで頑張りきる可能性も十分と見ます。道中少しでも息を入れられれば。
△デルタブルース
△オペラシチー
△ホオキパウェーブ
本来前振りの流れから中心視してしかるべき3頭ですが、実績差からどうしてもこういう扱いに。ただし、僕の場合はBOX派なので、馬券の扱いとしては印の重い3頭とあまり変わらなくなると思います。
デルタは父が魅力。母父が不安材料ですが、Allegedの血の下支えが入っているのでこの舞台でも通用と見ます。
オペラは3連勝で臨んだ前走が案外でしたが、単純に瞬発力負けしたきらいもあり、もっと厳しい流れの方が向くタイプではないでしょうか。中心には持ってきづらいですが、乱ペースになった際の連下としては出番がありそう。
ホオキパはどうもG1では足りない印象が強いんですが、話の流れ的に(笑)、一応押さえ。G1シルバーハンターの鞍上も魅力といえば魅力。無欲の騎乗で台頭も?
ハーツクライは母がトニービン×Lyphardということで強引に切り。全兄アグネスシラヌイ・全姉エメラルドアイルともにマイル〜中距離に出ていますし、自身のダービー2着は漁夫の利と見ました。中距離ベストでここは差しきれず・・・・・・と思いたい。
カンパニーはトニービン(ミラクルアドマイヤ)×ノーザンテースト、グレイトジャーニーは母父Mr.Prospector、ケイアイガードとトゥルーリーズンはDeputy Minister系ということでざっくり嫌ってみました。来たらごめんなさい。
他の馬は実績不足。シルクディレクターとか、血統的には面白いんですけど、さすがにね・・・・・・。
なんか色々書いたわりに、人気馬からハーツクライを切っただけになっちゃったような・・・・・・。まあいいか。
▼去年はこうした予想を立て、結果△デルタブルース△ホオキパウェーブ△オペラシチーとピックアップできました。なぜ◎○▲にこれらの馬を指名できなかったのかというと勝負弱いからとしか言いようがありませんが(そんなだから馬券は無理だと悟った)、一応BOX買いで三連複をゲット。あと、今にして思えば対抗にスズカマンボを指名しているのも割と鋭かったかも(うわー)。
▼てなわけで、今年も・・・・・・と二匹目の泥鰌を狙っていきたいところなんですが、今年はアレですね、要するに三連複と三連単は売ってないと考えないといけないんですかね。ただ、去年の推論通りLyphardを嫌うとするなら、ディープも(あとローゼンクロイツも)減点対象にできるので、メイズイの悪夢再びも可能性皆無ではないという無理な前提の元に、今年もBOX買いでチャレンジしてみたいと思います。
<とりあえずざっくり切ってみたい馬>
母父Caerleon自体はそれほど嫌う材料にはなりませんが、母ビワハイジ、全姉ファインセラですからねぇ。半兄ビワワールドは渋いタイプでしたが父BTでしたし。
父ダンスは買い材料なんですが、母父Nureyevはなぁ・・・・・・ジャンポケが失速したのをどうしても思い出します。
祖母はマイラー、母はスプリンター。父ホワイトマズルは長距離砲と思われがちですが、実際は母父リアルシャダイのイングランディーレを出しただけで、基本はLyphardと見ていいでしょう。
- ゼンスピリッツ
祖母が英セントレジャーを勝ったユーザーフレンドリーで、母も芝2600mの勝ち鞍がありますが、母父モロにミスプロというのはどうでしょう。去年のホオキパは父オペラハウスだったのでまだ買えましたが・・・・・・。
シャドウゲイト同様、Lyphard直系はとにかく無条件で切ります。
Storm Cat系にこのレースで好走されてたまるかという気持ち。
母父Pentelicus、母エターナルビートともにスプリンター。
スカーレット一族にこの距離は用無し。長めで通用するのはダートの力馬ぐらい。
<血統的にはアリだけど実際問題厳しそうな馬>
- アップドラフト
自己条件のダートに回るのでは。出てきたら相手に拾います。
母父アンバーシャダイは面白いんですが、お母さんはダートの短めのところの馬だったし、自身芝で未勝利というのは・・・・・・。
<バッサリとは行かないまでも嫌ってみたい馬>
距離云々以前に、基本的にトライアルホース一族なので。母父Shirley Heights(英・愛ダービー)はアリかもしれませんが、Lyphardも入ってますし。
父サンデーで、母父マルゼンスキーで、母母父Robertoで、スティルインラブの近親。血統的には完璧じゃなかろうか。前走は掛かり気味でしたしレース振りだけ見れば買えませんが、そういう細かいことは考慮しません。ただ、唯一にして最大の不安は、冠名ピサノ。この十字架は相当重いです。って血統関係ないし。
今年唯一のサドラー系。母父Nashwanも含めいい感じに腹にもたれる雰囲気なんですが、前走さすがに負けすぎ&休み明けは・・・・・・。
<積極的に買ってみたい馬>
誰しもが気付くことですが、母アドマイヤラピスは嵐山S勝ち、ステイヤーズS2着馬。実績的にも上位。
フジとこちらで2・3番人気を分け合うことは必至ですが、それでも外せません。母系に万能デインヒルと、Nijinsky系でも特に胃もたれする感じのNiniskiが入ってるのはこの舞台では強調材料。
この馬については中距離型に出ている気がするものの、ブライトやランバートを出したライアンはやっぱり怖い。母父ブレイヴェストローマンも去年の3着馬オペラシチーや万葉S勝ちのトシザブイを出していて不気味。実績的にも1000万下で勝ち鞍があれば十分で、ヒモには十分拾えるレベルでは。
菊といえばダンスインザダークというのは最早定説ですが、今年買うならコンラッドより断然こっち。種牡馬としてはなぜかヤマニンミラクルやヤマニンアビリティ、マリーゴッドにユキミザケなんかを出しているお茶目なアレミロードが母父ですが、一方でちゃんと(?)スターレセプションやメジロファラオといったステイヤーも出しています。中距離で差し損ねるレース振りはいかにもステイヤーのそれで、佐山厩舎ということも含め妙な期待を抱きたくなる馬。ただ、痛恨なのはどうも引き続き渡辺薫彦が乗りそうなこと。こういう馬にこそ角田が乗るべきなのに・・・・・・マルカジークに乗ってる場合じゃないよ角田さん!
<あの馬>
母父Alzaoは散々嫌ったLyphard系、半姉にレディブロンド。その辺があげつらえない訳ではないですが、なんかそういうこと言い出すのもアホらしいです。純粋に血統の話だけしても、母は欧州の2400mG1の勝ち馬、母母父はMtoto(”キングジョージ”等)やErins Isle(サンファンカピストラーノ招待H等)を出したBusted。隙がないです。
<結論>
◎ディープインパクト
○アドマイヤフジ
▲シックスセンス
☆マルブツライト
△ミツワスカイハイ
注ローゼンクロイツ
注ピサノパテック
注エイシンサリヴァン
ここまでで限界でした。んー、BOXだと上位評価5頭でということになるんでしょうけど、ちと厳しいかも。現実的には
1着:◎
2着:○▲
3着:☆△注注注
の三連単フォーメーション2・3着マルチで22点ってとこですか。夢がないなぁ。いっそ8頭BOX買うか?(バカ)あー、やっぱり今年は馬券買うレースじゃないのかも。もう1年待つか。