馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

マイルCS。

http://keiba.radionikkei.jp/news/20051118K02.html
▼先週のエリ女みたいに大体の力関係がはっきりしているレースと違って、今回はデュランダル以外はどんぐりの背比べ。展開次第という面が否めず、積極的には勝負しづらい感じです。仕事でリアルタイムでは見られないこともあり、あまり真面目に考えずに行こうかと思ってます。


<嫌ってみたい馬>
▼スロー予想で前に行く馬が穴人気しそうな雰囲気なので、裏をついてダンスインザムードバランスオブゲームビッグプラネットあたりは敬遠。同じ先行馬でもダイワメジャーは、ルメールへの乗り替わりも含めて買い要素が揃ってる感じですが、乾燥する冬場はどうなんでしょう。喉鳴り、手術したとはいえ完治したわけではないでしょうし・・・・・・目をつぶって切りもアリかも。ローエングリンも単騎が見込める上に、終いがだらしないタイプで意外と平坦が合うんじゃないかという気もしてちょっと引っ掛かるんですが、G1で久々はさすがに割引かな。でもあまりに人気が無いようならちょっと押さえるかも。
 キャピタルSを予定していたウインラディウスがG1のここに回ってきたのは、状態がいいこともありますが、引退の花道というニュアンスもあるよう(但しまだ未確定)。その意味では勝負掛かりなわけですが、初コースに加え遠征実績自体も乏しく、喉のことも含め常識的には狙いづらいところ。シチュエーションとしては頑張って欲しいところなんですが。
 キネティクスはパブリックイメージよりは強いと思いますが、それでもG1でどうこうというほどのパンチに欠ける印象。タニノマティーニリキアイタイカンも同様。マイネルハーティーあたりはハマれば一発あってもおかしくありませんが、それでも積極的に狙うまでには至りませんか。来年に期待。
 日記で武豊がやけに弱気、というか実質勝負にならない発言のアドマイヤマックス。2年前の安田記念2着以来、マイルではロクな実績を残せず、勝った去年の富士Sにしてもメンバーが弱すぎて参考外。他力本願型の脚質でブラフを張ってもあまり意味がないだけに、本音に近いところでしょう。
 名前が秀逸でずっと追いかけているアルビレオ。ただ、良くも悪くも母父Nureyevで、堅実ながらどうも一瞬の切れに欠ける印象。消耗戦になれば浮上もあるかと思うんですが、今回はというと・・・・・・。見るたびに買ってるので、買わずに来ちゃうと悔しいんですが、それでも複勝をちょっと、というのが限度でしょうか。
 去年の3着が悩ましいテレグノシス。今年の出走メンバーで春の安田記念に出ていた馬の中では最先着しており、未だ地力上位なのは間違いないところですが、極端な瞬発力勝負は辛いタイプで、ここでは推しづらいところ。


<買ってみたい馬>
サイドワインダーは平坦巧者。前走久々のスワンSを重馬場で2着したのは地力の証で、叩いて良馬場予想の今回は上昇必至。勝ち切るまではどうかと思いますが、7歳馬でも軽視はできず。
 上がり3ハロン32秒台を3回もマークしている異能の追い込み馬ハットトリック。スロー予想に加え京都替わりで、いかにも走りそうという風情なのはやりにくい感じですが、それでもこの舞台では注目せざるをえません。鞍上ペリエも、今期はまだ調子が上がってきていませんが、元々関西の水が合うタイプだけに、身元引き受け角居厩舎のこの馬で一発あってもおかしくないかと。
 3歳馬のレベルが取り沙汰される中、ある意味注目を集めるラインクラフト。判断は様々だと思いますが、個人的にはマイル以下なら古馬・牡馬相手でも中心視してもいいぐらいの馬と見ています。最内枠を引いたのは微妙ですが、多分ローエングリンが行ってくれるでしょうし、馬群でじっとして脚を溜めることができれば逆にいいかも。自力勝負する馬の中では一番買ってみたい馬です。
 人気薄から1頭ピックアップするならアズマサンダース。年明けの京都金杯では前の馬が早々に圏外に落ちる厳しい展開であわやの3着。2着のアルビレオとは同斤で勝ったハットトリックとも1キロ差。セックスアローワンスを考慮すれば勝ちに等しい内容でした。次走の京都牝馬Sでは32秒台の切れ味で貫録勝ち。このメンバーに入ると厳しいのは重々承知ですが、メイショウボーラー回避でお鉢が回ってきたのが不気味ですし、休養明けの前走惨敗、鞍上藤岡君と必要以上に人気を落とす要素もあり、ダメ元で遊んでみるならこの馬かと思ってます。
 そして、聖剣なのに切ろうとしても切れやしない(馬券的に)、困った名馬デュランダル。国内で16戦して14戦までがレース最速の上がりタイム。池添騎手に乗り替わってからは国内7戦連続最速上がりタイムと、これって何かのトリビアになりませんか? と聞きたくなるほどの強烈な切れ味に、どうして逆らえましょうか。外目の偶数枠を引いて、お膳立ても万全。気の遠くなるような大外から、目の覚めるような末脚を繰り出す未来予想図が、頭の隅から離れません。先週アドマイヤグルーヴが涙を飲んだ、前人未到の同一G1・3連覇へ、いざ。


<結論>
デュランダル
ハットトリック
ラインクラフト
△サイドワインダー
アズマサンダース

BOXにするか、デュランダル1頭軸で相手にもう少し手を広げるかは未定です。どっちにしても上位評価が人気サイドの馬ばかりになっちゃったので、先週同様気合入れては買わない予定なのは確か。