馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

今週の出走馬。

ロードウィズダム 土曜中山9R 1000万下(混・ダ1200m) 藤田 前走9着
 中1週。前走はダート替わりで一変するかと思いきや、直線は抵抗も出来ずズルズル後退。クラスの壁という可能性もありますが、それにしても負けすぎでした。春当時より10キロほど重い馬体重できているので、太目残りという可能性もあり、間隔を詰めた今回はそのあたりに変わり身を期待したいところ。ただ、稽古駆けする馬のわりには今週の追い切りは地味(美浦坂路を一杯で54.4秒)で、強気にはなれない感じ。ピサノヨシツネ以外とはさほど差はないと思うんですが。
<期待度・・・△>

<結果・・・15着(12人気)>
 太目が絞れなかった影響もあったかと思いますが、どうも追い出してからのフットワークに問題がありそうな騎手コメント(「追い出してからは上に跳ぶようなフォームで走っており、前方への推進力が上手く得られていない印象」by藤田JK)が気に掛かります。スランプかも。


ロードウイング 土曜中京5R 500万下(混・ダ2300m) 松田 前走14着
 中1週。久々の前走を使って上積みはあると思いますが、それにしても昇級後は完全に頭打ちの成績。距離延長がどう出るかですが、集中力の続かないタイプだけにあまり向いてはいなさそう。それ以前に、このクラスで能力的にやれるという裏づけが全く無くて・・・・・・。
<期待度・・・無印>

<結果・・・6着(15人気)>
 外枠を引き、先行馬が多かったこともあり無欲の後方待機策。ところがこれがハマり、あわや掲示板圏内突入かという伸び脚。メリハリのある動かし方をしてあげれば、それなりに走れるかもという感触がつかめた感じです。まだまだ課題は山積みですが、少し光明が見えたかも。


ロードアンセム 土曜中京12R 高山特別(500万下・混・芝2000m) 柴山 前走2着
 中1週。9戦して(1.3.3.2)と非常にじれったい成績。ただ、今回は鞍上・条件・相手関係どれを考えても、アクシデントでもない限りさすがに勝つでしょう。つーか、勝ってくれないと困る。
<期待度・・・◎>

<結果・・・1着(1人気)>
 ゲート内でもぐろうもぐろうという素振りを見せ、結果出負け。小回りだけに少し焦りましたが、道中馬群を縫うようにロス無くポジションを上げ、直線は万全の抜け出し方。2着馬が外を回った分余計楽に勝てましたが、手応えの差からしてどんなパターンになっても勝ちは揺るがなかったでしょう。夏以前より明らかにパワーアップしており、競馬に注文がつく面も薄くなってきている印象で、これなら上のクラスでも即やれそう。


ロードグレイシア 土曜阪神6R 2歳新馬(混・芝2000m) 福永 10/21入厩
 デビュー戦。母は米G1を2勝('89ハリウッドスターレットS・'90ラスヴァージネスS)の名牝。姉で同じく出資馬だったレディプラウド(父スピニングワールド)は、先日屈腱炎で引退したものの3勝を挙げました。さほど前評判は高くなかった馬ですが、坂路の追い切りで先々週は52.9秒、先週は52.8秒、そして今週は計測エラーながら推定52秒台後半で上がってきており、新馬としては上々の部類。山内厩舎としては珍しい福永起用で、もしかしたら同じクロフネ産駒のフサイチリシャールの朝日杯勝ちを意識したのかも。フサイチと同じく雄大なフットワークの馬で、前々でけれん味のないレースをしそうです。一度きりの新馬戦でアグネスサージャン・ナイアガラというスター候補と一緒になってしまったのは残念ですが、志半ばにしてターフを去った姉の分も、先々期待できるような内容のレースをしてもらいたいものです。
<期待度・・・▲>

<結果・・・3着(3人気)>
 アグネスサージャンとナイアガラの叩き合いに一歩遅れての入線。ただ、相手関係、全体的にスムーズな競馬とまではいかなかったこと、余裕残しの作りだったことを考えれば、勝ちに等しい内容。次はなんとかなりそうですし、ジョッキーのコメントや、今日中山で衝撃的な圧勝劇を見せた同父フラムドパシオンの走りから、ダートでも面白そう。脚元がさほど強くない血統なので不安は残りますが、能力的にはとても楽しみな素材です。


ウインカーディナル 土曜阪神7R 500万下(1800m) ペリエ 前走5着
 中1週。休養明け以降詰めて使ってますが、ブライアンズタイム産駒らしく調子はどんどん上向き。あまりに具合がいいので、最終週に福永騎手で使う予定だったのを前倒しして、ペリエを確保しここへ。そういった過程を考えれば前走の5着から前進があって全く不思議ありませんが、ここはナイキデラックスが強そう。テンにもたつく癖もまだ直っていませんし、今回も掲示板圏内に入れるかどうかといったところでは。展開が嵌れば。
(期待度・・・△)

<結果・・・1着(6人気)>
 いつものように先行争いで置いていかれ後方から。4角でうまく外に持ち出せたので、あとは前が止まればそこそこには・・・・・・と思っていたら、坂をのぼったあたりで急激に伸び、まとめて差し切り。あとで上がりタイムを確認すると、いつも使っている程度のタイムで上がってきているだけで、客観的には時計の掛かる阪神の馬場に周りが止まった、という判断が正解なんでしょうけど、それにしても気持ちのいいごぼう抜きでした。時計面で限界がありそうでクラスが上がると苦しそうですが、展開がハマれば入着程度は。


レディティアラ 日曜中京12R 犬山特別(500万下・牝・芝1800m) ルメール 11/08帰厩
 休養明け。本当は先々週の若手限定戦で復帰予定でしたが除外。先週の鳴海特別は相手関係を考え自重し、万全を期して牝馬限定戦のここへ。追い切りは終い重点で軽めでしたが、元々仕上がり早のタイプの上に2週スライドしていますから問題はなさそう。陣営もいきなりから勝ち負けを意識しており、ここは上位争いを期待します。
(期待度・・・○)

<結果・・・降雪のため中止>
 馬への思い入れの強さも含め、とても楽しみにしていたんですが・・・・・・本当に残念です。阪神のモニターで見ていても物凄い雪だったので仕方ないんですが、それにしても運がない。


ロードエキスパート 日曜阪神4R 2歳未勝利(混・芝2000m) 藤岡 前走4着
 中1週。デビュー戦の前走は、道中まともにハミを取らず若さを露呈する走り。それでいて終いはそれなりに来ていました。乗った岩田騎手も乗り味を絶賛しており、能力があるのは確か。距離延長もプラスでしょうし、まともに走れば勝ち負けできるはず。調教で乗って癖を掴んでいるはずの藤岡(息子)騎手の手綱捌きに期待します。
(期待度・・・◎)

<結果・・・1着(3人気)>
 まともにハミを取らず、また明らかに距離不足という態の走りでそれでもそこそこ差してきた内容から、ここに入ればまず勝ち負けと思っていましたが、その通り(ハナ差の辛勝ですが)きっちり変わってくれました。とはいえ、パドックでは物見し放題で子供っぷりをアピールしていましたし、藤岡君のレース後の話からしても「まだちゃんとハミを取ってくれない」「これで変わるのでは」と、勝った馬の談話とは思えず。ただ、それだけ伸びしろが大きいという言い方もできそうで、その点今後が非常に楽しみです。同厩のアグネスサージャンが太陽なら、こちらは月見草といった風情で、地味ながら厩舎の3歳世代の裏エースとして頑張ってくれるんじゃないかと、ひそかに期待しておきます。


ロードアルファード 日曜阪神5R 2歳新馬(芝1400m) 藤田 10/06入厩
 デビュー戦。シンコウラブリイの仔ということでそれなりに注目を集めていますが、馬体と血統の印象からはどちらかというと晩稲のタイプ。上を管理していたのがずっと藤沢厩舎だったということを差し引いても、2歳からというふうにはあまり見えない感じです。入厩後も一頓挫ありここまでデビューが延びましたし、今週の追い切りも同馬主のロードマジェスティに遊ばれた感じ。相手が調教駆けするオープン馬とはいえ、54.2-14.1秒という時計も平凡で、いきなりからはどうでしょうか。調教師によると「芝向きのフットワーク」ということですし、藤田騎手も乗り味の良さを高く評価していましたので、実戦での変わり身に期待したいところです。ただ、これだけの血統背景の馬ですし、まずは無事回ってきてくれれば・・・・・・というのが正直なところです。
(期待度・・・△)

<結果・・・7着(3人気)>
 審議にこそなりませんでしたが、スタートで寄られ、道中で前をカットされ、勝負どころで押し込められ、直線で前が詰まるという最悪の展開。全く競馬をさせてもらっていません。レース後の藤田JKは(例によってという感じもしますが)激怒していたそうで、誰も殴られなくて良かったという話でした(半分ギャグだと思いますが)。ようやくまともに追えたラスト1ハロンぐらいからの脚の使い方を見ると、ここまで負けるような馬ではなさそうな感じ。次走はスムーズなら一変しておかしくないと思います。血統背景に見合うレベルかどうかは別にして、走る馬であることは間違いなさそうです。