馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

今週の出走馬(7頭)。

ロードクライマー 土曜中山6R 2歳500万下(混・ダ1200m) 田中勝 12/13帰厩
 短期放牧明け。新馬戦はダートで快勝。次走のベゴニア賞は楽に先行こそできたものの直線は下がる一方で、現状はダート向きであることを露呈した感じでした。ダートに戻る今回は必然的に力が入るところですが、緒戦で負かしたケイアイカルディナの次走が案外。他の新馬戦メンバーを見ても、相当レベルの低いレースだった感は否めません。実質の昇級戦でもあり、過剰に期待をかけるのは危険かもという気も。交流とはいえ久々にG1勝ちを手にした田中勝騎手の豪腕に一発の望みを賭けたいところですが、ここは実績的にも血統的にもスリーセブンスピンで断然、逆転までは難しそうです。
(期待度・・・△)

<結果・・・4着(4人気)>
 上位3頭には大きく離されてしまいました。スピード不足ということでしょう。一息入れるようですので、府中のダート1300〜1600mあたりで再度期待してみたいと思います。



ウインジェネシス 土曜中山8R 1000万下(混・ダ1800m) 蛯名 12/07帰厩
 短期放牧明け。前走は久々が響いたか伸びきれず。使った今回は・・・・・・といきたいところですが、追い切りの動きが一息。いつも手応え以上に動けるタイプですので、感触の悪さはさほど気にする要素ではないのかもしれませんが、心配なのは心配。それに、適性的には1400〜1600m、あるいは小回りの1700mがベストという印象もある馬ですし、割とスタミナを要求される中山1800という条件は微妙かもしれません。ただ、同馬主のウインレガート初芝のイルデパンぐらいしか特に注意を払うべき相手がいないメンバー構成で、相当恵まれたのは確か。なんとかいい形で1年を締めくくってもらいたいという願望込みでの本命視。
(期待度・・・◎)

<結果・・・11着(1人気)>
 良くない条件が揃っているなと思ってはいましたが、1番人気に支持されるほどのメンバー構成だったので、この惨敗にはがっかり。いつもつけていたブリンカーを外した影響があったかもということで、年明けに再び同条件を使ってみるようです。


レディティアラ 土曜中京9R 500万下(芝2000m) ルメール 11/08帰厩
 先週の日曜中京12Rに出走予定も、雪で中止に。スライド出走となりましたが、カラ輸送の反動もなく、追い切りの動きも良好。ただ・・・・・・今週も雪に祟られそうで。芝向きは確かですが、ダートもなんとかこなせるだけに、せめてダート変更で済んでくれと祈るばかりです。
(期待度・・・出走できれば○、ダート変更なら△)

(結果・・・8着(4人気))
 スタート後のポジション争いで後手を踏んでしまいました。終いはいい脚を使ってよく差を詰めているんですが・・・・・・。着差はわずかなので、レースの流れに乗れれば勝ち負けだと思うんですが、さて次はいつ使えることやら。


ウインシンシア 日曜阪神4R 2歳新馬(牝・ダ1400m) 秋山 10/28入厩 11/18ゲート試験合格
 デビュー戦。最終追い切りは、坂路で終いを伸ばしただけで52.6秒と、ジョッキー(秋山)騎乗ということを差し引いても絶好の動き。「ゲートさえまともに出れば勝つ。負けるとすれば砂をかぶって嫌気がさしたときぐらい。でもそのときは次に芝を使えば勝てるでしょう」とは石坂師の弁で、陣営の期待度は相当のもの。兄スペシャルストックが4勝、姉テンイムホウが2勝と堅実な母系ですが、近親の活躍馬はボールドエンペラーぐらい。走らないと有名なダンスインザダーク牝馬だけに、鵜呑みにできない面はありますが、ここは師のリップサービスに乗って期待してみたいと思います。
(期待度・・・◎)

<結果・・・1着(1人気)>
 緒戦ですが仕上がっていた感じで、パドックではテンションが高め。返し馬の雰囲気や脚捌きがとても良かったので勝ち負けにはなるかと思いましたが、レースでは大きく出遅れ。さらに砂を被るのを嫌がって道中も後方のまま、4角でもまだ地上波の方の実況で「コレは苦しいか」と言われてしまうような位置取りだったんですが、そこからグイグイ伸びてなんと差し切り勝ち。上がりも全体の時計も異常に掛かっており、恵まれた感は否めませんが、それでも勝ちは勝ち。口取りもできましたし、ラストウィークに良い思いができました。



オフィサー 日曜阪神11R 六甲アイランドS(1600万下・混・芝1200m) 四位 12/06帰厩
 短期放牧明け。前走のブラジルCはタイキエニグマの強襲に屈し2着も、相手が相手だった上に自分から勝ちに行く競馬だっただけに価値高し。ただ、適鞍と思われた先週のアクアルミナスSは無念の除外。一旦年明けの羅生門Sに目標を切り替えるも、四位騎手が確保できたこと、相手関係、そして「1200mなら芝でもいけるかも」という武豊騎手の言葉もありここへ(厩舎のリーディング争いという要素もあるかもしれませんが)。ただ、未勝利戦で2着があるとはいえ、芝未勝利の3歳馬でハンデ56キロは見込まれ過ぎの感もあり。さほど骨っぽいメンバーが揃った印象はありませんが、芝の準オープンでどれだけやれるかというのはやってみないと見当もつかないというのが率直なところです。坂路の動きは相変わらず絶好で、降雪でダート変更にでもなれば鉄板級なんですが・・・・・・。
(期待度・・・△)

<結果・・・10着(2人気)>
 中間の降雪の影響か太目残り。ダート戦同様直線に賭ける競馬も、周囲と同じ脚色。現状ダートでこそということでしょう。状態に問題なければ年明けのダートの1200mを使うようですので、そこで改めて期待したいと思います。


ロードマジェスティ 日曜阪神12R 2005ファイナルS(OP・混・芝1600m) 池添 前走1着
 中2週。前走は阪神替わりで一変、オープンに返り咲きを果たしました。ただ、再昇級緒戦の今回は、一気に相手強化され厳しい戦いを強いられそうです。しかし、同年代の3歳どころか4歳馬もおらず、フレッシュさを欠く相手構成なのは確か。ウインクリューガーアルビレオタニノマティーニあたりは強力そうですし、瞬発力勝負だと分が悪いだけに行く馬が少なそうなのも気がかりですが、この雪で馬場はますます渋りそうですし、若さでなんとか上位食い込みを狙ってほしいところです。
(期待度・・・▲)

<結果・・・5着(6人気)>
 +14キロでデビュー以来の最高体重を更新。追い切りはこなしたものの、中間の降雪で運動ができなかったのが響いたようです。パドックでは1頭牛が混じってるのかと思うほど立派な馬体で、これは厳しいと思いましたが、レースでは前残りの流れの中1頭だけ中団外から追い込んできました。もし太目残りがなければ2着争いはできたかもという内容で、オープンでもやれるメドが立ったのはなによりでした。ただ、2ヶ月で5戦こなしたのでそろそろ疲労が心配です。W金杯にも登録していますが・・・・・・。


ロードスフィーダ 日曜中京12R 尾張特別(500万下・混・芝1800m) 武士沢 11/30帰厩
 3ヶ月ぶり。帰厩後はかなりの本数を乗り込まれていますが、久々はあまり動けないタイプなのでいきなりからはどうでしょう。前々走で現級勝ち、前走は59キロ背負って3着とこのクラスでの力上位は明らか。加えて重馬場は苦にしませんし、平坦コースの中距離は適性的にベストですので、条件的には上位争いできてもおかしくないところですが、それでも半信半疑が正直なところ。ファイナルSのマジェスティとともに、好走で今年の棹尾を飾ってほしいものですが・・・・・・。
(期待度・・・○)

<結果・・・5着(6人気)>
 前向きな馬ですが、好位でじっと我慢。ただ、直線でちょっと行き場がなくなり追い出すタイミングを逸したのが致命的。切れる脚が使えるタイプではないだけに、そのまま雪崩れ込むのが精一杯でした。使った次走は狙い目、と言いたいところですが、今の500万下、特に芝の番組はおいそれと使えるような混雑具合ではなく、かなり間隔が開きそうです