馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

日曜の出走馬(1頭)。

ウインリアライズ 中山5R 2歳新馬(混・芝1600m) 田中勝 11/11入厩 01/06ゲート試験合格
 デビュー戦。当初は産地馬体検査も受け、早期デビューも視野に入れていたんですが、骨瘤で3ヶ月、 ゲート難で3ヶ月と延び延びに。管理する宗像師の「慎重すぎるほど慎重な」(育成牧場担当者・談)キャラクターに因るところも大きかったと思いますが、結局年明けてからのデビュー戦となりました。入厩してからかなり時間が経っていますが、ゲートを受かったのが遅かったこともあり、時計の速い乗り込みは不足気味。先週のデビュー予定を、追い切りで手綱を取った田中勝騎手の「まだ息遣いが悪い」という進言で今週にスライドさせた経緯があります。そのおかげで仕上がり具合としては大分マシになったようですが、それでもジョッキーの印象としては「全体的には使いながらのタイプという気がする」というもの。師は「いい感じに仕上がった」「気性的にも調教より実戦向き」と強気の姿勢ですが、追い切り明けの今日になって「トモに疲れが出ている」模様。ちょっと強気にはなれません。血統的にも早い時期からという印象はなく、使っていっての期待という気がします。
(期待度・・・△)

<結果・・・14着(3人気)>
「3コーナーを過ぎたあたりで、左のトモがガクッと歩様が乱れたんです。だから、スピードを落としてもう無理しませんでした」というのが騎手のコメント。ただ、詳細は検査待ちながら、レース後の様子からは骨や腱などに異常が出たというわけではなさそう。この騎手のこういった所作は以前からもう日常茶飯事で、同日9Rのキャンディーストア(13着)でも「途中から右トモに違和感を感じたので無理はしませんでした」という騎乗をしています(獣医の診断では異常なし)。確か昔、異常がない馬について同様に「違和感」で馬を止めた行為にJRAから制裁を受けたことがあった気がしますが(自信なし)、それでもこういった騎乗を止めないのは、ある意味筋が通っていて評価できる気がします。その判断が毎回正しいかどうかは不明ですが、こういった姿勢が本物の「馬優先」でしょう。