馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

去る者を追う

栗東の清水久雄師が2月で勇退 - nikkansports.com
▼『競馬最強の法則』的な方向性を持つ種々の情報源からの情報を総合するに、要は「勇退」という婉曲表現に名を借りた「経営破綻」、というのが専らの噂。あくまで「噂」なのでその点は何卒ご承知おきいただくよう伏してお願い申し上げます。
 昨年度の清水久雄厩舎の獲得本賞金は7195万円(TARGET調べ)。延べ出走頭数が29頭ですから、馬房を埋めるのも精一杯という状況だったのは明らか。だからといってハートランドヒリュの記録の価値が薄れるものでもありませんが、スペインランドやサンコメーテスあたりとは背景からしてちょっと違う、ということは、高橋成厩舎ヲタとしては強調しておきたいところでもあり。
 とはいえ、清水久師の経営責任的なものを問う気は毛頭無いのも確か。

清水久師の話 昔の落馬の影響で体が思うように動かなくなった。特に冬場は厳しい。あと2カ月近くでやめることになったが、その後は温泉でも行ってゆっくりしたい。

そう、一言で言うなら時代の流れというやつでしょう。お疲れ様でした。


▼昨年度の実績を見る限り、関西で他に本賞金合計が1億円を切っている(※開業初年度の河内厩舎除く)のは野元厩舎(8870万円)と小原厩舎(9970万円)の2厩舎のみ。とはいえ小原厩舎は現3歳がなんと26頭もいる謎の大繁盛ぶりで、野元厩舎も栄進の平井氏に切られない限り定年(あと5年)ぐらいまではなんとかもつでしょう。むしろその次に来る吉岡八郎厩舎(11015万円)が心配。確かここは村本善之元騎手が調教助手として働いていたような・・・・・・。村本基地だった身としては不安でなりません。ケイティタイガーやギフテッドクラウンを出した厩舎だけに、障害ででも活路を見出すことができればいいんですが。


▼一方関東の下位厩舎はというと・・・・・・悲惨すぎて触れる気にもなりません。山田要一厩舎なんか、昨年の賞金の冗談抜きで半分はカナハラドラゴン1頭が稼いでるもんなぁ。8歳とはいえ、今年もいきなり中山金杯で3着と、しっかり「かまど馬」してくれそうな感はありますが、もしこの馬が故障でもしたらどうすんだろ。



逃げの大塚引退「次の夢」は調教助手 - nikkansports.com
▼一般レベルのファンの中にはもしかしたら知らなかった人もいるでしょうけど、例えばサウスニアで藤澤厩舎の馬に出資しているような人間ならみんな知ってた、大塚騎手の藤澤厩舎調教助手化。最初は単なる飼い殺しなのかと思ってましたが、調教助手としての行き先探しの間のつなぎだったわけですね。名物の多頭数調教(まぁ普通にトレセン内規違反なわけですが)に乗り手が必要な藤澤厩舎と、行き先がなかなか見つからない大塚騎手の利害の一致があったと。しかし、結局行き場のないまま引退・・・・・・寂しい話です。大塚氏の騎手としての晩年期に彼を多く起用していた厩舎のほとんどは、上で「触れる気になれなかった」厩舎の中に入ってしまうだけに、大塚騎手のような高賃金の助手を新たに雇う余裕はないでしょう。無責任な競馬ファンとしては、彼ほどの実績を持つ騎手の再就職先ぐらい、お上の鶴の一声でなんとかならないもんなのかと思ったりしますが・・・・・・。