馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

日曜の出走馬(3頭)。

ウインディグニティ 東京12R 甲斐駒特別(1000万下・混・芝1400m) 福永 前走1着
中1週。前走で現級を勝利。内有利の今の府中で最高の乗られ方をしたとはいえ、良い勝ち方をしてくれました。左回りベターでなおかつ直線の長い府中向きということで、中1週で”勝って同クラス”のここへ。別定なら58キロを背負うところをハンデ戦のここは57.5キロ。もちろんその分他馬は軽くなるわけですが、メンバーを見渡せば妥当なところかという印象です。本来なら連勝を大いに期待したいところなんですが、中1週での輸送と1ハロンの短縮、そしてやはりトップハンデは気になるところで、あまり強気にはなれません。ペースもそう速くはならなさそうで、内で包まれて動けずというケースもありそう。まともなら力上位だとは思いますが、さてさて。
【関係者コメント】(ウイン公式サイトより抜粋)
「スタートが大事ですね。馬ごみの中でも平気な馬ですから、ある程度ついて行って馬群の中でチャンスを待つイメージです」(福永騎手)
<期待度・・・▲>

<結果・・・1着(4人気)>
このクラスのこの距離としてはさほど速くない流れでしたが、トップハンデもものかは、馬群を割ってズバッと差し切り勝ち。持ち味を生かして上手く捌いてくれた鞍上の好騎乗が大きいと思いますが、馬も強くなっています。そして、府中は本当に合う感じ。これで一旦放牧に出て、また東京開催に照準を合わせる模様。気が早いですが、2回東京の晩春Sか、3回東京のフリーウェイSあたりでしょうか。このレース振りなら準オープンでも楽しみです。
http://keiba.radionikkei.jp/news/20060219K37.html
http://keiba.radionikkei.jp/news/20060219K38.html


プリンセスデザイア 京都3R 3歳新馬(混・ダ1400m) モンテリーゾ 02/01帰厩
デビュー戦。11月末に入厩し、12月にゲートを受かっていますが、調教をつけたペリエ騎手からの「まだ馬が幼い」という指摘を受け一旦放牧。グリーンウッドで15-15レベルの調教を重ねて、今月頭に再入厩を果たしました。その後は急ピッチで乗り込み、日曜と水曜の早いところの追い切りに加え、土曜と火曜に坂路で15-15程度を乗るハードトレ。そういった経緯があるため、この調教量でも出走に問題はない仕上がりにはなっているはずですが、それにしてもやはり急仕上げは否めません。能力的にはそこそこ良いものを持っていそうなんですが、陣営も一叩きしてからという目論見でいるようですし、まずはどんな競馬をしてくれるか様子見といったところでは。
【関係者コメント】(サウスニア公式サイトより抜粋)
「強い調教の後のほうがむしろ精神的に落ち着く様子でしたので、10日のゲート確認以降は、あえて厳しい稽古を積み、レースに向かう形を取りました。昨日跨ったモンテリーゾ騎手曰く、『非常に前向きで、いいスピードを持っている』とのこと。そういった意味では初戦向きとも言えますが、一方でどうしてもムキになるところがありますので、『ここを使うことで高ぶる気持ちを吹っ切らせ、次からの調整をスムーズにする』狙いをこめて送り出すのも事実。2戦目には本気で勝ちにいきたいと思っていますので、まずはそれに向けてのいいステップにしたいところです」(角居師)
<期待度・・・注>

<結果・・・1着(2人気)>
番手から、抑えきれない手応えで途中先頭に立ち、直線では尻尾を振りながら離す一方。走るフォームを見ても、相当の能力を持っていそうに見えました。距離には限界がありそうですが、スタート直後の芝での脚捌きも問題なさそうでしたし、スピードを生かせる舞台なら上のクラスでも楽しみです。つーか、角居先生もっと自信を持ったコメントしてくださいよ。絶対コンプレッソに勝たれると思ったのに。ちなみに、コンプレッソに追い切りで圧倒されて一本被り人気の原因を作った古馬というのが、上に出ているウインディグニティという妙な因縁。調教だけじゃ競馬はわからんってことですね。
http://keiba.radionikkei.jp/news/20060219K09.html
http://keiba.radionikkei.jp/news/20060219K10.html


ブルーメンブラット 京都6R 3歳500万下(ダ1400m) 川島 前走1着
中2週。ダートに替わった前走は力の違いを見せ付けて完勝。その後はトライアル一本でいくか自己条件を挿むかの両天秤で調整を進めてきましたが、確実に賞金加算をと後者のこちらへ。木曜の日刊スポーツのコラムでも、助手の「こいつは馬が違う。勝つで。保証する」という発言が取り上げられ「確勝級」として紹介されるなど、陣営の意気込みは相当のものです。中1週→中2週とキツいローテを踏むことを意識して、この中間は軽めの調整に終始しており、そのあたりが不安要素といえば不安要素。ただ、水曜の最終追い切りではCWで6F79.1秒(ラスト1F12.3秒)とかなりの動きを見せており、状態面での大きな陰りは感じられず。ツルミトゥインクルに若菜賞組3頭あたりが相手でしょうけど、課題のゲートさえまともなら、そのあたりにおさおさヒケを取るとは思えません。ここはすっきり勝って、大手を振ってトライアルに向かいたいものです。
【関係者コメント】(キャロット公式サイトより抜粋)
「きついローテーションを意識して少しゆったり作りすぎたかな、という気もしますが、期待の方が大きい。11日にも15−15以上をやっていますから問題ないでしょう」(安藤助手)
<期待度・・・◎>

<結果・・・2着(1人気)>
多分勝つだろうけど、負けるとしたらこの馬だろうなと思っていたツルミトゥインクルに最後の最後で差されてしまいました。この馬のお母さん(リンクスオブタイム)は現役時代に好きだった馬で、ちょっと応援する気持ちもあったんですが、今回ばかりはがっくりさせられました。ウチの馬も自分の競馬はしてるんですけどね・・・・・・鞍上がちょっと過信しすぎた感はあります。しかし、ここを勝っていれば桜花賞トライアルはどこでもすんなり出られたはずなので、本当に痛いアタマ差でした。