馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

土曜の出走馬(2頭)。

ウインアルディート 中山8R 500万下(混・芝2500m) 蛯名 前走5着
中2週。久々の前走は、障害練習によってネックだった腰の甘さがカバーできたのが良かったのか、しぶとく伸びて掲示板を確保。使っての上積みはもちろん、切れ味に欠けるタイプだけに中山替わりも歓迎のクチで、前走以上があって全く驚けません。ただ、前走後の調整過程がイマイチなのが気がかり。前走後にトモに疲れが出てしばらく楽をさせ、また先週末には腹痛でやはり早いところを乗れず。最終追い切りも3歳馬に3馬身突き放される物足りない内容で、これで本番重目が残るようなら、ちょっと厳しそうです。予定している障害入りの前に、平地でもこのクラスなら通用するというところを見せてもらいたいものですが、さて。
【関係者コメント】(ウイン公式サイトより)
「直線で一杯になって遅れましたが、相手は稽古では動く馬ですから、まあ、仕方ないですね。それに先週末に腹痛を起こしたことで楽をさせていますし、少し体が重かったのかもしれません。(ただ)腹痛はすぐに治っていますし、昨日も坂路に入れていますから、それはもう大丈夫。今日(水曜)ビッシリやれたし、このひと追いで変わると思いますよ」(国枝師)
<期待度・・・△>

<結果・・・7着(6人気)>
「ここで行け!」というポイントポイントでことごとく逆に下がってしまい、レースを見ながらずっと蛯名騎手に悪態をついていたんですが、実はそれは馬自身の問題だったようで、どうも他馬に気を遣いすぎて自分からリズムを崩してしまうみたいです。あとは障害へ行ってどこまでやれるかというところですが、平地力はそれなりにあって飛越センスも評価されているので、結構合うんじゃないかと楽観的に考えています。
【関係者コメント】(ウイン公式サイトより)
「うーん、今日はなぜかテンから行きっぷりがもう一つだったねえ。大して速くもないのに、押して押して中団までだったからね。それと、この馬はまわりの馬に気を遣いすぎるんだよ。いい感じで走り出せても横から誰かが来ると、まるで邪魔しちゃ悪いみたいな感じになってしまう。あれでは走りにリズムが出て来ないよね。ブリンカーはすでに着けているし、どうしたもんだろう」(蛯名騎手)
「気が優しすぎるんだろうね。人間なら周囲に気を使えるというのはいいことなんだけど、競走馬だからね。困ったね。障害なら馬群がバラけるから、そっちのほうが向いているのかもしれないね。飛越もそこそこ巧いわけだし、ピリッとさせる意味でも実戦を試してみないといけないかな。そういう時期に来たのかもしれない」(国枝師)



ウインカーディナル 阪神12R 吹田特別(1000万下・混・ダ1800m) 川原 前走5着
中2週。末脚には見所がある馬なんですが、二の脚がつかず常に最後方からの競馬なので、いつも追い込み切れません。14戦して7回までが5着もしくは6着、2〜4着は一度もなしという成績が詰めの甘さを物語っています。展開が嵌ればこのクラスでも・・・・・・といわれ続けながら、昇級してから5・6・5着。しかし、今回はちょっと楽しめそうなメンバー構成です。14分の5という厳しい抽選を突破しての出走ですが、除外組に前走の大津特別で後塵を拝したコスモアブソルートやメイショウホウオウが入っており、このクラスにしてはかなり恵まれた印象。本命を背負うであろうグランプリスターは離して逃げるタイプ、対抗馬となるマダムチェロキーとテイエムヤマトオーは先行して味のあるタイプで、しかもそれぞれの鞍上が武豊・安藤勝となれば、ペースも仕掛けどころも遅くはならないはず。馬群を上手く捌いて、直線の坂を味方につければ、上位争いに食い込む場面も十分ありそう。クラス実績の割にハンデが見込まれた感があるのは微妙ですが、ここはもう一押しを期待したいところです。
【関係者コメント】(ウイン公式サイトより)
「使い込んできていますから大きな上がり目は望むべくもないわけですが、調子が下降している気配もありません。高いレベルで安定しています」(白倉調教助手)
<期待度・・・▲>

<結果・・・2着(3人気)>
展開ドンピシャも、休み明けのサクラギャラクシーの大駆けに遭ってしまい2着まで。テンのダッシュ力がせめて中の下ぐらいにまで(今は下の下)ついてくれれば・・・・・・とは詮無き繰言。こういう馬なんだと了解するしかないでしょう。これで5ヶ月弱で休み無く8戦を消化。どうやら阪神開催があるうちにもう一回は使うようで、本当にお疲れ様とねぎらってあげたいです。
【関係者コメント】(ウイン公式サイトより)
「もうちょっと追い出しを我慢するんだったかなぁ・・・。でも、あれ以上ためたら脚を余してしまう可能性もあるし、残り100mを切って差せそうな感じだったけど、勝った馬もバテそうで踏ん張っていたからね。ただ、長くいい脚を使う馬だし、テンは確かに遅いけど、その分しまいはシッカリしているから能力は高いですよ」(川原騎手)
「こうなればいいなぁと思っていた通りの展開になってくれました。ペースは相当速かったと思うけど、向こう正面でもスムーズな追走から無理なく上がって行けたし、直線もしっかり伸びてきて勝ったと思ったんだけどね。勝ったサクラが意外と渋太く伸びていたから今日は勝ち馬を褒めるよりしかたないかな。阪神の方が確実に差を詰めてくる分、振りかえると京都で1回余計に使っちゃったかなぁとも思いますけど、春の阪神開催のうちは引き続き頑張ってもらいましょう」(中竹師)


ブルーメンブラットという期待の高い出資馬がいるんですが、予定していた今週のフィリーズレビューは残念なことに除外。この馬、新馬戦は出遅れて2着、前走は断然人気を背負いながら気分良く行き過ぎて最後アタマ差され、そしてチューリップ賞はなぜか登録すらせずここ一本で調整してきて敢え無く除外と、本当に流れが悪いんです。麻雀打ちなら分かると思いますが、大体どれだけ好調でも、半荘の間に3度もミスや一手遅れでアガリを逃してしまうと、まずその回は上位は望めません。一応来週のフラワーCに登録する(予定)などして、まだ桜花賞出走を諦めない構えを見せていますが、どうも上手く事が運ぶイメージが湧きません。この馬が勝ち過ぎの金蔵や園長並みの豪運の持ち主であることを祈っていますが・・・・・・。