馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

”アア〜アソ”編

アーバニティ(Urbanity) 『都会風』 
 ▼父マンハッタンカフェ、母レガシーオブストレングスで姉スティンガー。摩天楼上階の夜景が綺麗なバーでカクテルを楽しむイケメンといったイメージでしょうか・・・・・・なんか応援する気なくすなぁ。


アイアムラブリー(I AM Lovely)『冠名+美しい、可愛らしい』 
 ▼お馴染み堀絋一氏の持ち馬。2003年産のアイアムマイネル(『私は私の』?)ほどではありませんが、こちらも大概。自分で言うな自分で。


アイスブレイカ(Ice Breaker)砕氷船 
 ▼母名メルティスノー。”溶かす”から”砕く”へジョブチェンジ。父キングヘイローということで、なんというか、父の大雑把な血が注入されてしまったってなイメージでしょうか。


アイビスビッテ(Ibis Bitte)『トキ+ありがとう(独)』 
 ▼馬主の臼倉勲氏は新潟馬主協会会長(平成18年2月現在)。だからトキなんですね。ちなみに「アイビス」を所有馬に冠するのは今年が初めての模様。


アウダーチェ(Audace)『大胆な、勇敢な(伊)。大胆不敵な大物になれるよう期待して』 
 ▼母の名はサドーダンサー(Sado Dancer)。"sado"が英語だとするとsado-maso(サド・マゾ)、つまりSMのいじめる方としか解釈できないんですが、ぐぐるさんでsadoを検索してみると結果はこう。なるほど、sado=佐渡佐渡の踊りといえば佐渡おけさ、つまりSado Dancerは「佐渡おけさを踊る人」なんだ!(なんだってーAA略)でも、「勇敢な佐渡おけさの踊り手」より「大胆なサディスト」の方が連想の意味も通るしニュアンス的にも笑えるんで、ここは是非佐渡説じゃなくてサド説を採用で。・・・・・・いや、いい名前だと思ってますよ?


アクアレイジア(Aqua Regia)王水 
 ▼王水が何か知らない人はwiki先生の説明をドゾー。ラテン語ですか。この馬の母名Cinereaはラテン語で「灰色」。アオサギはArdea cinerea、ギンマルバユーカリEucalyptus cinerea、アメリカアマガエルはHyla cinerea、コツメカワウソはAonyx cinerea。ちなみに王水は黄色っぽい色をしているそうです。関係ねぇー。いや、銀や白金を溶かしたら灰色っぽくなったりして。と、こんなに本題に無関係な学名を羅列してると、競馬に全く縁のない人が検索で一杯このエントリに辿り着きそうでちょっと可哀相(じゃあ書くなよ)。それはともかく、なにかロジータの仔アクイレジア(Aquilegia)を想起させる響きですが、こちらはAqua(水)+legere(集める)という、やはりラテン語に由来する言葉だそうです(ちなみに意味は植物の「オダマキ」)。やっぱり似たような言葉なのか。


アクセスAccess『接近。勝利に近づくように』
 ▼エリモエクセルの産駒で、えりも農場改めエクセルマネジメントの生産・所有馬。Excelの仔がAccessだなんて悪い冗談です。そう思いませんか?


アグネスアーサー(Agnes Arthur)『冠名+アーサー王より』 
 ▼父タキオン・母ベローナの純アグネス血統。母名Bellonaはローマ神話の戦女神で軍神マルスの妹、しかも名前の由来はラテン語で戦争を意味するbellumから来ています。まさにアーサーの母にふさわしい。近親にサンダーガルチがいる良血、これは今年のアグネス軍団のエース候補か、と思いきや、預託先は湯窪厩舎・・・・・・。現5歳のアグネスボゾン以降、ベローナの仔は全部湯窪厩舎行き。あまり期待されていない繁殖なんでしょうか?


アシュレイリバー(Ashley River)チャールストンハーバーに通じる川』 
 ▼母名がそのままチャールストンハーバー。サウスカロライナ州チャールストンの町は西のアシュレイ川と東のクーパー川に挟まれた美しい港湾都市で、沖合に浮かぶサムター要塞は南北戦争発端の地として有名です。と、観光ガイドしても仕方ないんですが。それはともかく、なかなか綺麗な名前と連想ですね。良い馬名だと思います。




▼というわけで、JRA公式で最新の2歳馬名リスト(意味付き)がアップされたので、時期も時期ですし、今年もボチボチ馬名ネタを始めていきます。去年は1ないし数個ずつ取り上げてって、結局秋まで掛かって全然通しでフォローできなかったので、今年はある程度網羅的に拾っていって、その中から特に気になる名前にフォーカスする形でやっていこうかと。そこで上のような形にしましたが、なんかあんましっくりきませんね。まぁ、それは来年度への反省点ということで(早いな)。